催眠の掛け方オンラインスクールnote校 一時限目
この「催眠の掛け方オンラインスクールnote校」では、催眠を使ったセラピー「癒しの催眠体験」を行っている筆者が、催眠の掛け方について一から解説していくものです。テキスト部分は無料、解説動画は有料となっています。
順を追って解説していきますので、購読してくだされば催眠の基本が習得できるはずです。
一限目:リラックスとラポール形成
最初は、催眠に入る前の段階についてご説明していきます。
催眠術を掛ける前に必要なのは、
・体験者さんがリラックスしていること
・少しでも「掛かったら楽しいだろうな」と思っていること
・そして催眠術師との間にラポール(信頼関係)ができていることです。
つまりこれは、これから催眠を受ける人が気を楽にして、この人に掛けられたら楽しいだろうな、とワクワクしている状態、となります。はなから掛かるもんか! と思っている人には経験上掛かりません。
では、この準備段階を整えるために必要なことをみていきましょう。
■楽しいトークで体験者さんの緊張をほぐす
催眠に掛かるとこんな楽しいことが起きるんですよ、というエピソードを、楽しげに話しましょう。相手が笑って目を輝かせればしめたものです。
■リラックスしてもらうために深呼吸
催眠をする前には深呼吸が必須です。人によって違うと思いますが、僕は特別な方法は必要ないと考えています。ラジオ体操の最後のように、深く息を吸ってまた吐くだけ。それだけで体験者さんの気持ちは落ち着いてきて、暗示を受け入れやすい状態になります。
このときの注意点として、全身から力が抜けていくようイメージさせること。「吐くたびに全身から力が抜けていきます。両手、両足、肩の力、首の力……」というふうに。
■被暗示性テストを利用して、ラポール形成に役立てる
深呼吸と同じくらい、いやそれ以上に大事なのが、ラポール(信頼関係)の形成。この人には任せておいて大丈夫なんだと思ってもらうことです。
しかし初対面でいきなり「この人はちゃんとした催眠術師で、この人の掛ける暗示に私は従っちゃうんだ」と思ってもらうのは難しいですよね。
そのためによく使うのが、「被暗示性テスト」です。「あなたがどれくらい催眠に掛かりやすいか、前もってテストしますね」と言ってから、簡単なことをやってもらいます。テストと称してはいますが、実際は本格的な催眠に入る前のリハーサルのようなもので、これに上手くいくとあなたに対する尊敬度や信頼度はぐっと上がり、ラポール形成が容易になります。
そのために僕がよく使うのが、「指が勝手にくっついていきます」という暗示。動画で詳しく解説していますが、これは割と誰でもできて成功率も高いので、よく使っています。くっ付いたら大抵「おおっ!」と驚かれますし。それがラポール形成の重要な第一歩になります。
ちなみにこれで体験者さんが驚いているときに、僕はよく「ああもう30%くらい掛かってますね」と言って言ったりします。ここからどんどん催眠の世界に入り込んでもらう訳です。基本的なことなんですが、催眠はかければかけるほど深くなっていくものです。
ちなみに振り子を使うパターンもあるのですが、これは個人差が大きいので、あまり使いません。だいたい揺れるんですが、揺れない人は本当に揺れないので。
■その後ゆっくりとした眠りの世界へ
この後はまた深呼吸してもらって、目を閉じた状態で全身脱力してもらいましょう。頭がガクンと前に垂れた状態で、肩を掴んでゆっくりと身体を揺すります。このときに「あなたはだんだんと深い催眠の世界に入っていきます」と声を掛けます。テンポについては、動画を参考にしてください。
さて、この準備段階がスムーズにいけば、後はとても楽です。逆に、ここがうまくいかないとあとが厳しいので、しっかりと準備してくださいね。
では、具体的なやり方を、動画で詳しく観ていきましょう。
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