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催眠の掛け方オンラインスクールnote校 二時限目

この「催眠の掛け方オンラインスクールnote校」では、催眠を使ったセラピー「癒しの催眠体験」を行っている筆者が、催眠の掛け方について一から解説していくものです。テキスト部分は無料、解説動画は有料となっています。順を追って解説していきますので、購読してくだされば催眠の基本が習得できるはずです。

二時限目:催眠の掛け始め

さて、前回は催眠を掛ける前の準備、リラックスからラポールの形成までについて語りました。今回はいよいよ催眠に入っていきます。
催眠は掛ければ掛けるほど深くなり(深化)、さまざまなことができるようになります。
この開始段階では、そのためのスムーズな催眠への導入を目指します。

■眠りから起こす
準備段階の最後で、体験者さんにはリラックスした状態から深い眠りに入ってもらいました。肩に手を置いてゆっくりと体を揺らしている状態です。本人はこの揺れがとても気持ちよいのです。
この状態は非常に暗示が入りやすくなっています。それをキープするために体を揺らしつつ、はっきりとわかりやすい言葉で語り掛けます。
「気持ち良い状態から目覚めると、あなたは○○になっています(具体的な内容が入る)。いいですか、あなたは(具体的な内容が入る)になってしまいます。三つ数えて手を叩くと、すっきりと気持ち良く目覚めます。いきますよ。3、2、1」
こう声を掛けた後、パチンと指を鳴らすなりパンと手を叩くなりして、起きてもらいます。ぼんやりと目覚めた体験者さんの中には、既に暗示が入っています。

■腕の開閉
ここから本格的な催眠に入っていきます。
催眠には筋肉支配や感覚支配、さらには人格の変換や幻想を見せたりするものまでさまざまですが、最初は比較的簡単なものから始めていきましょう。初期段階で僕がよく掛けるのは、「平行に伸ばした左右の腕が勝手に閉じたり開いたりする」というものです。
やり方としては簡単です。先に述べた通り、眠っている間に「あなたは目覚めると腕が勝手に開いたり閉じたりします」と暗示を掛けておき、起こした後、実際に両手を前に伸ばしてもらいます。
「これからあなたの腕がどんどん閉じていきます。いきますよ。3、2、1、パン!」
これで体験者さんの腕が勝手に閉じていきます。
そのためのコツをお教えしましょう。
どんな催眠術の教科書にも、一時限目で語った「ラポールの形成」と同様に書いてあるのが、「前暗示・刺激・追い込み暗示」という手法です。この三段階で人は催眠に掛かると言われています。
前暗示とは「これからあなたの腕がどんどん閉じていきます」という予告。刺激は「3、2、1、パン!」。そして追い込み暗示が、反応している最中の体験者さんに「どんどん閉じる。もっと閉じる。まだまだ閉じていきます」と声を掛け続けることです。最初は閉じ方が遅くてめげるかもしれませんが、この追い込み暗示を頑張ることで暗示はどんどん深まっていくので、頑張ってください。やり方は動画を参考にしてくださいね。

■ひとつの催眠ごとに眠ってもらう
さて、ひとつの催眠が成功したら、その次はどうするか。これは結構重要です。
熟練の術師さんならそのままポンポンポンと続けることもできるのでしょうが、初心者にはかなり荷が重いです。一つ終わるたびにまた眠ってもらうのが良いでしょう。
といっても、そのたびに再度ゆっくりと深呼吸してもらって、全身の力を抜いて……とやっていたのではたいへんです。そこで僕がよく方法が、「一点を凝視してスッと眠ってもらう」やり方。
人は一点を凝視していると、自然と眠くなってきます。吊り下げた五円玉でもいいのですが、僕はシンプルに目の前に親指をかざし「はい、ここの爪を見てください。だんだんと眠くなってきます……」とやります。動画で確認してみてください。

■目の前に風船がある
ここからは、どんどんと催眠を深化させていきましょう。初期段階によくやるものとして有名なのが「風船に引っ張られて腕がどんどん上がっていく」です。これができればもう十分催眠に掛かっています。
一点凝視法で再び眠ってもらったら、ゆっくりと体を揺らしながら、こう暗示を掛けます。
「いまあなたの目の前に、紐の付いた風船があります。あなたが紐を掴むと、風船は空へとどんどん昇ろうとします。紐を掴んでいるあなたの腕もそれにつられて、どんどん上に上がってしまいます……」
催眠中は目の前にはっきりとしたイメージが形作られますので、体験者さんは実際にはないその風船に手を伸ばし、自分には見えている紐を掴みます。そして暗示の通りに、空へ昇る風船の上昇につられて腕がどんどん上がってしまいます。
さぁここまでくれば、後はかなりの催眠に掛かりやすくなります。動画を参考にして頑張ってください。

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