見出し画像

8月30日の未来をつくるサロン;サステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)の登場

本日のサロンのテーマは、サステナビリティ・トランスフォーメーションでした。最近はDX(デジタルトランスフォーメーション)ばやりですが、経産省のレポートでは、この次はSXと言うことでした。引用はすべて↓の中間とりまとめからです。

SXとは、企業の稼ぐ力とESG(環境・社会・ガバナンス)の両立を図るものと言うことでした。そのためには、企業と投資家の対話を中期的に進めるというものでした。

スクリーンショット 2020-08-30 10.20.14

この議論は、2014年の伊藤レポートに始まり、日本企業の市場競争優位を軸にして価値共創モデルとして創られてきました↓。

スクリーンショット 2020-08-30 10.21.00

このようなタイプの概念はすでに統合報告フレームワークモデルとして、議論されてきています。

スクリーンショット 2020-08-31 14.09.17

統合報告フレームモデルとは、2013に発表されたものです。

組織が中長期にわたりいかにして企業価値を生み出そうとしているのかについて報告するための枠組みです。例えば英国では、「国際統合報告フレームワーク」とほぼ同内容の「ストラテジックレポート」が制度化されており、南アフリカに至っては「国際統合報告フレームワーク」にのっとった統合報告書の発行が、上場企業に義務付けられています。また、アジア地域においても、マレーシアで統合報告書の作成が義務付けられました。
日本では、17年5月に経済産業省から「価値協創のための統合的開示・対話ガイダンス-ESG・非財務情報と無形資産投資-」が公表されました。当該ガイダンスは、企業の持続的な価値創造に関する投資家と企業の対話および情報開示の「指針」としての活用が期待されています。

↑からの引用です。

この二つのモデルは似ているようで、大きな相違があります。それは、SXは、稼ぐ力とESG等の価値が並列になっていますが、統合報告フレームワークにおいては、価値創造の方向性が自然資本/社会・関係資本/自然資本が明示されていることです。

今後も注目していきたいところです。(了)

ありがとうございます!