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『養性訣』全文入力やっと完了 - 養性訣解説 あとがき

『養性訣』本文の全文入力がやっと終わり、家庭の東洋医学ウェブサイト上で公開しました。

noteで連載していた養性訣解説は、『養性訣』の隅から隅までガッツリと解説してはいませんので、他の部分も気になる方は、ぜひ一度通してお読みになってください。

養性訣解説で触れなかった内容は、現代の医学常識からみて、明らかに迷信じみたものや、不思議な話の類いですが、読み物としては大変興味深いものなので、お好きな方は楽しめるかもしれません。

原文は江戸後期の日本語なので、古文などの知識がなくても簡単に読めます。

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また、上の画像のように、ほぼ全ての漢字に振り仮名が振ってあります。この振り仮名は、漢字の読みをそのまま表しているというよりかは、注釈的な内容になっていて、著者の平野重誠の親切さが伝わってきます。

例えば綜凡にある「滋味」という二文字には、「じみ」などという振り仮名はふらず、「うまきもの」としてあります。わかりやすいですね。

今回全文公開したものは、この振り仮名も完全に翻刻しております。実はもうすぐ全文公開と予告しながら、数週間お待たせしてしまったのは、このルビを振る作業に手間取ったからです。

地味に面倒だったルビ振り作業

ルビ振り作業がどれくらい手間だったかというと、例えば先ほどの「滋味」に「うまきもの」というルビをウェブ上で表示させるには、以下のように書かねばなりません。

<ruby>滋味<rp>(</rp><rt>うまきもの</rt><rp>)</rp></ruby>

こんな地味に面倒くさい作業は、普段の私なら絶対にやらないのですが、これも全て延寿帯の力なのかも知れません。延寿帯については、養性訣解説の第11回で紹介していますが、この延寿帯による、何だかよくわからない体調の良さは今も続いています。

さて、そういうわけで、養性訣解説もこれで本当に終わりになります。解説というよりかは、私の個人的な読書記でしたが、また面白い養生書や養生法をみつけたら皆さんと共有していこうと思っています。

【『養性訣』全文は以下で公開中】

【著書紹介】


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