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2022秋の旅② リニモ~愛・地球博記念公園でモリコロを探す、の巻

2022秋の旅①はこちら
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リニモに乗る

興奮冷めやらぬまま駅に戻り、
次のお楽しみであるリニモ(愛知高速交通 東部丘陵線)に乗車。
愛・地球博記念公園に向かいます。
リニモ藤が丘駅は地下鉄東山線に接続しており、地下深くに駅がありました。
こちらはドニチエコきっぷが使えません。

まずは改札で自分へのお土産を購入。
駅員さんの感じがよくて、印象◎

そのうち駅名が変わるかもしれないので今のうちに買っておく

リニモに乗るのは愛・地球博があった2005年以来。
その時の記憶と違う、と思ったらあの時は藤が丘からではなく、
万博八草(現八草)駅から乗っていたことを思い出しました。

万博の公式サイトでは藤が丘ルートは混むのでこっちのルートを勧めていました。

あの時は名古屋駅発のJRのエキスポシャトル(10両編成)が愛知環状鉄道の万博八草駅に乗り入れていました。
車掌さんが英語でアナウンスをするのだけれど、紙にカナで書かれた文字を読んでいるらしくひどい棒読みで、笑っちゃいけないと堪えていたものの、一人吹き出したのを皮切りにみんな笑っちゃって・・・。
そんなことがありました。

さて、リニモの話に戻って。
リニモは車両が磁気で浮上し、リニアモーターで推進します。
すぅ~っと滑るように走り、乗り心地上々。
おまけに先頭車両には正面を向いた「かぶりつき席」がありサービス満点。
自動運転なので運転士さんがおらず、遮るものがないので見晴らし抜群。
乗るなら絶対に先頭車両です。

空を飛んでるみたい

自動運転なので普段は誰もいないのですが、1区間だけ運転士さんがやってきて肉声でアナウンスをしていました。
機器のテストかな?

普段は運転台のフタが閉まっているので、中が見れてラッキー
愛・地球博のときはお客さんが乗りすぎて浮上できなかったこともありました

私が乗る数日前に、リニモが1編成追加されたというニュースが流れていました。
その編成は、2005年の「愛・地球博」閉会後に伊藤忠商事に譲渡、その後三菱重工業に再譲渡されていたものを、「ジブリパーク」の開園を見据え県が2019年に30万円(!)で買い戻したそうです。
15年以上動かなかった車両を復活させるなんて、素敵!
残念ながらこの日はその09編成には会えませんでした。

愛・地球博記念公園駅に到着

藤が丘駅から13分ほどで愛・地球博記念公園駅に到着。
万博開催の翌年までは「万博会場駅」でした。
そう、ここは2005年の愛知万博会場の最寄り駅なのです。

おもいのほか改札が少ないぞ、これで万博大丈夫だったの?と思ったら、
当時は仮設駅舎と仮設ホームを使っていたそうです。

まだジブリパークは開業前
駅前広い


愛・地球博記念公園 (モリコロパーク)にて

今回の旅の目的のひとつは「愛・地球博に想いを馳せる」こと。

「2005年日本国際博覧会」(愛称:愛・地球博、愛知万博)に当時ハマりまして、毎日2ちゃんねるで攻略法を学んでいました。
3回しか行けなかったのですがそれはそれはもう夢中になりアツかった。
今もあの興奮は覚えています。

閉会後の長久手会場は記念公園となっており、いつか行きたいと思い続けていました。
そして今回名古屋で半日時間があるので遂に行ける!偶然にも「ステーキのあさくま」にも寄れる!さぁ行くぞ!とネットで調べると、
なんとそこには半月後に「ジブリパーク」が開業するとのこと。
開業したら混んでしまって愛・地球博どころではなくなる~
グッドタイミング!

いざ入園

静かな公園でベンチに座って思いを馳せるべく、公園に降り立ちました。

おや?人がいる。なぜ?

これでも人が入らないように写した

そう、この数日前にニュースで大々的に「11月(半月後)ジブリパーク開業!」と
放送されていたのでした。
ジブリパークは愛・地球博記念公園内に3つのエリアが設置されています。
公園自体は入園無料、ジブリの施設は日時指定の予約チケットを購入して入る仕組みなので、完成している建物の外観を見るだけなら開業前の今日でも可能なのです。
あとからわかったことですが、この日は内覧会もあったそうで・・・

気を取り直して、まずは地図をもらいに案内所へ。
ん?事前に調べたのと案内所の場所が違う。
もらった地図は、事前に調べたのと同じ。
赤く塗られているのは工事箇所。

今私がいるのは赤く塗られた部分。

開業半月前ということで、絶賛工事中!を過ぎて次々と完成しているために地図の更新が間に合っていないと思われます。

園内バス

とりあえず園内の無料バス乗り場を発見。
これも調べたのと場所が違う。
2系統のうち東ルートに乗りたかったので、行先を聞いたら
「どんどこ森」

「どんどこ森」
なにそれおいしいの?
当然もらった地図には載ってない。
けど人が増えてきてすぐに決断しないと乗れなくなりそうなので
一か八かで乗ってみる。方角的には大丈夫そう。

不安な気持ちのままバスは進む、けどノタノタ進む。
歩道とバス道は分かれているのですが、歩行者がバス道を歩いているので
なかなか先に進めない。改善が必要です。
おかげでゆっくり景色を眺めることができたけど。

車内の案内はすっかりジブリモード。
下の写真は、私の中では「グローバル・ハウス」。
だけどバスのアナウンスは「ジブリの大倉庫」。
来るのが遅すぎたかもしれません。

ジブリの大倉庫・万博ではマンモスが展示されいた
ジブリラッピング園内バス

終点・どんどこ森

バスを降りたはいいものの、ここはどこ?私は誰?状態。
かろうじて新しく設置された看板の地図を見たけれど、理解不能。

予定では終点で降りてバスとは別ルートで愛・地球博の痕跡を探しながら戻ると考えていたのですが、
とにかく人が多いので、人のいない方に向かいます。

静かな日本庭園を抜け、より静かな方へ歩いた結果、

さきほどの喧騒は噓のよう、空気がおいしい

管理用道路じゃね?
かなり歩いたけど同じ道を引き返すことに。
痛恨のロスタイム。
戻ると、園内バス乗り場は長い行列ができていて積み残し確実。歩くことにしました。

調べたところによると、万博のキャラクターであるモリゾーとキッコロ(森の精)の植栽が残っていて、
時を経てシュールな物体と化しているとのこと。
せめてそれを見つけられたら・・・などど探したけどありゃしない。
だって完全にジブリパークなんだもん。
言われなきゃここで万博が開催されたなんて誰も思わないレベル。

この日は10月半ばだというのに気温27度。
暑さに弱いせいうちには堪えます。
そして広い。広すぎる。もうダメ。
そしておなか空いた。
予定では園内で軽く食べるつもりが、どこも激混み。
諦めて放浪。

藤が丘駅に荷物を預けてきてよかった。
(この時点では公園内にコインロッカーはなかったのですが、その後設置されました)

広いんだよ、どこへ行こふと

モリコロ捜索

とはいえこのまま収穫なしで帰るわけにはいかず、途中で見つけた案内所で情報収集。
タッチパネル式の案内システムがあったので検索したけれども見つからず。
するとボランティアのお姉さんが声をかけてきてくれたので
恥ずかしさを抑えつつ「モリゾーとキッコロの植栽の場所わかりますか?」と聞いたところ、お姉さんフリーズ。
慌てて「いいです、いいです」と言いながら去ろうとしたら、「ちょっと待っててくださいね」と言われ、お姉さんは事務所の奥へ。
すると、奥からいかにもベテランといった風格のお姉さんが出てきて
「木でできたモリコロですよね、3つありますよ」と言って役に立たない私の地図に場所を書き込んでくれたのです。
満面の笑みでお礼を言い、その場所に向かうと、いました。

第一モリコロ発見

ああ・・・(絶句)

変わり果てた姿に・・・でも会えた。
感無量。
よっしゃ次!

第二モリコロ発見

なかなかいいじゃん(喜)

次!

第三モリコロ発見

うおう・・・

写真を撮ってると周りの人が「あー懐かしい!」って言ってみんな写真を撮るの。
みんな、思い出してくれた。

ご存知ない人もいるかと思いますので、正しいモリコロがこちらです。

見れば見るほどかわいい

ともかく目的達成!
途中で見かけた園内バスはこちら。

モリコロラッピング!

盛 り 上 が っ て ま い り ま し た !

途中、ロボットやかかしのカブが愛想を振りまいていて心を奪われそうになりつつも華麗にスルー。
次の目的地へ。
注:ジブリ作品は大好きです。念のため。

これでもまだ開業前です


愛・地球博記念館

ここは万博会期中会期中に迎賓館・レセプションホールとして使われた建物で、
今は思い出の品々が展示されています。

品のある建物
これを求めていた

さっそく懐かしいのがいました。
警備ロボットです。
当時は誰も見たことがなく、珍しくてみんなペシペシ叩くので、
人間に警備されながら動いていました。

今回・2022年
参考・2005年当時(色違い)

ここにも懐かしいのが!
「三菱未来館@earth もしも月がなかったら」のロボットアテンダント「wakamaru(ワカマル)」。

今回・2022年
参考・2005年当時 超人気パビリオンのひとつ 見るのに必死だった

このロボットは対話型で、10年くらい前に東京の施設で見かけておしゃべりしたのだけれど、
「愛・地球博覚えてる?」と聞いたら「モウイチドシツモンヲオネガイシマス」と言われちゃった・・・

展示・いろんな国のパビリオンがあったのよ
参考・2005年当時の企業パビリオン 駅を出て少し東に行ったところ
今回2022年・万博で展示されていた品
今回2022年・グッズの展示

土産物屋はいずこ

事前に愛・地球博記念公園のHPでモリコロのぬいぐるみが売られていることを知っていたので買おうとしていたのだけど、
お店の場所が変わっていると確信していたので、ここは記念館のスタッフさんに聞いてみることに。
やはり別のお店になっていて、駅に近い「ロタンダ風ヶ丘」にあるとのこと。
ただ、「今はキッコロしかいない」「モリゾーは明日入荷するはず、いや、森から戻ってくるはず」

!!!
さすが「森の精」。設定は大事。

そのスタッフさん、モリゾーに似てた。
記念館にいるということはおそらく万博のスタッフだったのでしょうね。
ジブリ目当てで来ている人が多い中、私がモリコロのことを聞いたらとても嬉しそうでした。
もっとお話しを聞かせてもらいたかったけれど、時間がなくて断念。

衝撃の事実

帰り際にすごい貼り紙を見つけてしまった。

『日曜日(特定日)14:00からモリゾーとキッコロが登場!
一緒に記念撮影もできます。』

・・・え?
・・・ええっ⁈
会えるの?
万博閉会の時に森に帰ったんじゃ・・・
あたし、もう会えないって、あの時泣いたよ・・・

この衝撃は、愛・地球博の閉会を知る者でなければわからないでしょう。
(閉会後に一度、家電量販店が倉庫にあったモリコロの着ぐるみをイベントに使って騒ぎになったことがありました)

また日曜に来たいです。

ロタンダ風ヶ丘

土産物屋は駅に向かう途中にあります。
店内はジブリグッズで埋め尽くされていて、モリコログッズは本当にここにあるの?と思ったらレジの近くにひっそりと置かれていました。
タオルハンカチ、ボールペン、そしてキッコロのぬいぐるみ。
迷わずキッコロを手に取り、レジへ。
よく旅行の写真をぬいぐるみと一緒に撮っている人がいて、
あれを一度やってみたかったの。
今回の旅の道連れとなりました。

森の精は歳をとらないのね

ん、でもちょっと重いぞ?
動かすとキュッキュッて鳴く。
これは持ち歩くのに不向きだわ。
残念ながら、カバンの奥底にいてもらうことになりました。

退園

名残惜しいけど、まだまだ行きたいところがあるので帰るとします。
門の柱に埋め込まれているプレートが、あっ!

2005 愛・地球博
2006 モリコロパーク

当然、隣に「2022」があったのですが、ここには載せません。
ご自身で確かめに行きましょう。

そして再びリニモへ。
さよなら、愛・地球博記念公園!
ありがとう、モリゾーとキッコロ!

万博の思い出よ永遠に・・・

衝撃の事実・その2

『愛・地球博ウェブサイト』2022年時点では現存します!!!
いつまでも残っていて欲しいものです。


次の目的地へ

暑さと疲れと人の多さでヘロヘロだけど、時刻は13:30。
まだまだこれから。
リニモで藤が丘駅に戻り、荷物を取ってから地下鉄東山線で栄駅で下車、
名城線に乗り換えて名古屋港駅へ。
ドニチエコきっぷ使いまくり。
駅のコインロッカーに荷物を預け、次の目的地である
「南極観測船ふじ」へ。

2022秋の旅③ に続きます。
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