デッドラインを越えて
どうやらわたしはいま病院のベッドの上で点滴に繋がれながらデッドラインの数歩手前で足踏みを繰り返しているらしい。いや、デッドラインといっても「締切」の話じゃない。文字通り「死線」の話だ。しかし、わたしには書きたい本があって、その本を書き上げるまでは逝くわけにはいかない。それはわたしが知っている「地球(の日本の東京の下町)に落ちて来た男」について書いた本だ。あるいは「センス・オブ・ワンダー」と「センス・オブ・ヒューモア」の物語と言ってもいい。書き上げることができたなら、きっと素敵