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そこはサッカー観戦初心者を連れて行きたいスタジアムだった【2019-4-28名古屋グランパスvsサンフレッチェ広島】

はじめての豊田スタジアム

 これまでなかなかスケジュールが合わず、訪れることができていなかった豊田スタジアム。今季はGW10連休の2日目という恵まれた開催日だったため、初めての豊田スタジアム観戦を経験することができた。

名古屋市内からは1時間強

 名古屋市内からは鶴舞線⇒名鉄豊田線直通で50~45分程度で豊田市駅に、そこから歩いて20分ほどで豊田スタジアムに到着する。この「徒歩20分」が長いと感じる人もいるかもしれないが、実際に歩いてみるとあまり遠く感じなかった。豊田市駅を出てしばらく続く平坦な道はきれいで比較的広い道だし、その後に現れる豊田大橋を渡る際、そびえたつ豊田スタジアムが徐々に近くなっているさまは非日常空間でこれから体験するワクワクを喚起していた。

豊田市駅を出ると、新しくきれいな感じの建物が並ぶ

とにかく天気が良かった

橋に差し掛かると向こうに見えてくるスタジアム

そびえたつスタジアム

と、「令和」の文字

スタジアム周辺に広がる素敵な空間

 さてスタジアム周辺にはぐるっとスペースがあり、スタグルのお店や、各種イベントをを開催しても狭いという印象を受けなかった。日産スタジアムみたいにもっと机と椅子を設置していて良いのにな、とも思ったが、芝生スペースがかなり多いため、ブルーシートを敷いて寛いでいる人が多かった。机と椅子の設置は人の手もかかってしまうことを考えると、芝生スペースで十分なのかもしれない。

 豊田スタジアムとその周辺が独立した空間であることも良いように思う。東京ディズニーランドは、その園内から周りの建物などがほとんど見えないため、別空間・異世界にいることができるような感覚を味わうことができるというが、それに近い。日常のすぐそばにある非日常こそサッカー観戦というイベントが提供できる一つの価値だからこそ、独立した空間ということはそういう意味ではプラスに働く。

スタジアム内の迫力

 やはり陸上競技トラックの無いスタジアムはとても見やすく、迫力がある。(広島サポからの羨望の眼差し)またもちろん、両ゴール裏にしっかりと見やすいスクリーンがある。(広島サポからの羨望の眼差し)2階席、3階席があるスタジアムだが傾斜がついており、迫力があった。

 ちなみに、広島が古巣である人たちは割と温かく迎えられたように思う。
宮原⇒拍手(ちょっとブーイング)
千葉ちゃん⇒拍手
風間監督⇒拍手
 宮原は試合中ヤジを受けることもあったが、試合終了後には千葉と宮原が広島サポに挨拶へ来てくれた。広島サポもチャントで応える素敵な光景であった。

 なお試合については、0-1で敗戦となったものの、観ていて面白い試合ではあった。試合開始直後から前プレで窒息させにくる名古屋に対して、逃げ場を見つけられない広島。GK大迫までボールが戻され、柏vs宮原のちびっこハイボール対決に運命を託すも、そこから攻撃に繋げることはほとんどできず。広島CBが釣りだされたスペースを使われる場面が何度かあったが、失点シーンも同様であった。後半は広島がペースを握る時間帯も多かったが、立ちはだかるランゲラックの壁は高かった。

帰り道もぼちぼちスムーズ

 さてこの試合の入場者数は4万人だったわけだが、それだけの人数が一斉に帰ろうとすればそれは混雑して当然。しかし思ったよりはスムーズだった印象だ。駅までの歩く道は道路の両側があるし、それぞれそんなに狭くないのでまあまあ前に進んでいた。さすがに豊田市駅は少し混雑していたが、駅の改札を通ってから20分程度で電車に乗れたことを考えると、そこまで悪くなかったように思う。

総じて良いスタジアム

 ここまで書いてきたようなことを考えると、良いサッカー観戦体験ができるスタジアムであるように思った日だった。もちろん、もっと市内に近くて交通アクセスが良ければ…などあるかもしれないが、サッカーの見やすさ、スタジアム周辺の十分なスペース、芝生スペースなど、特にサッカー観戦初心者の人を連れてきたときに比較的満足度を獲得しやすいと思う。帰り道の混雑などは、程度こそあれど音楽ライブやほかのイベントでも同じようなことはよく起きるし、豊田市駅周辺にも飲食店はあるため逃げ場もあるため、豊田スタジアムにとってはそれほど深刻な課題ではないと感じた。

おまけ(夜ごはん)

 今回は名古屋市内での夕飯とした。まだオープンして1週間程度だった「どてMANIA」というお店。店内がオシャレできれい、料理がおいしい、店員さんたちが温かい、と三拍子揃ったお店だった。機会があれば是非また訪れたい。


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