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【ミュウVMAX】CL福岡2022環境対策の構築とプレイング【ポケモンカード】

◆初めに
CL福岡お疲れ様でした。
本記事は、CL福岡で使用したミュウVMAXのデッキ解説記事になります。
本記事の目的ですが、もともと練習やデッキ構築の際に考察した事をアウトプットするために、ドキュメントとして残したものだったのですが、noteや動画などに情報を載せていただいたポケモンカードユーザーに還元したいと思い、noteを書かせていただきました。
本記事を読んだ上でのご質問等がございましたら、最後に連絡先を記載させていただきますので、そちらにお問い合わせいただけますと幸いです。

◆環境評価
現環境おいて、不利であるクワガノンやムゲンダイナに当たる事も予想されるため、なんとか戦える様な構築にする必要があった。
また、ガラルファイヤーが環境に多く存在しているため、[ウィークガードエネルギー]の採用が必須となる。
他にも、前回流行った[うねりのおうぎ]に対して、先行2ターン目で前を倒されつつ、後ろのエネルギーを剥がされた場合、[カミツレのきらめき]がないと、その時点でゲームが終わってしまうため、後攻1T目でエナジーミックスを使用する際には「基本エネルギーを貼る」といった動きが正しい選択である場合が多い環境と考えている。


◆ミュウVMAXデッキの特徴の考察

技クロスフュージョンの自由度を非常に高く、盤面によって最適な技を使い分ける事が出来る事が大きな特徴となる。
[ミュウツー&ミュウ]との違いとして、こちらは技でコピーを行う事から、[頂への雪道]で完全に機能停止しない事があげられる。[頂への雪道]をこちらのタイミングで貼る事で相手の動きを止め、次のターンにリセットホールで割るなどして、相手を一方的にコントロールできる点も大きなポイントである。
また、超タイプのデッキという事で、[霧の水晶]を採用する事ができるため、サーチが容易であるのも非常に噛み合いが良い様に思える。
特性フュージョンシステムが非常に強力で、リセットスタンプの返しに復帰できる点もこのデッキが人気である所以である。
他にも逃げるエネルギーが0であることから、序盤の展開や、テクノバスターをコピーした次のターン展開が非常に行いやすく、とても使用しやすいデッキである。
「先行2ターン目でサイドを2枚取る」という動きが強いが、悪く言えばそれが出来ないとゲームテンポが取れず、どこかで1ターン捻出する必要が発生する。
他に弱点をあげると、HPラインが軒並みに低く、高打点技を耐えるには工夫が必要である事が1つ。
悪弱点という事で、環境に多く存在するカードに対して、容易に一撃で倒されてしまう事などがあげられる。
以下にミュウVMAXデッキの強みと弱みを一覧化した。

【強み】
・クロスフュージョンが(無無)で使用できるため、テクノバスターをコピーし容易に210点を出す事ができ、技依存のため[頂への雪道]が貼られた状態でも攻撃が可能。
・ダメージを負った際にサイコジャンプを使用する事で、ダメージを与えつつ負け筋を消す事ができる。
・じょうねつのしずくのテキストが「ダメカン5個を、相手のポケモンに好きなようにのせる。」であるため、後続ポケモンへのダメージや、技のダメージが通らないカードに対してダメージを調整する事ができる。
・かかっている効果を計算しないダイミラクルを素で搭載しているため、詰み盤面の回避が他デッキと比べて行いやすい。
・ダイナバリアを使用する事で、ダメージを与えつつ相手に対して[ボスの指令]か[あなぬけのひも]を要求する事ができる。
・後攻を取ってしまっても、フュージョンミックスを使用して返しの番で前の[ミュウV]が倒されなければ、先攻後攻のエネルギーアドバンテージを逆転する事ができる。
・[カミツレのきらめき]を適切なタイミングでプレイする事ができれば、序盤から強力な盤面の構築や、エネルギーリソースの枯渇によるゲーム終了を防ぐ事ができる。
・パワータブレットで足りない打点を調節できるため、Vポケモンを取りやすく、サイドレースを有利に進める事ができる。
・[霧の水晶]によるサーチ択が非常に豊富で、序盤は[ミュウV]や[基本超エネルギー]、終盤は[ミュウツー]や[マーシャドー]など、適切なタイミングで適切なカードをサーチする事ができる。
・[グズマ&ハラ]でサーチ可能なカード全てがミュウVMAXデッキと抜群に相性が良く、ハンドを消費した後もフュージョンシステムにより、ハンドを回復する事ができる。
・フュージョンシステムにより、リセットスタンプの返しの復帰だけでなく、[マリィ][グズマ&ハラ][ピオニー]などの、サポートの後に使用する事で、リソースの維持に期待できる。
・マインドリポートでトップに置いたカードをフュージョンシステムで回収するムーブが非常に強力で、疑似的な[ボスの指令]のサーチを行う事ができる。
・ねっけつレッスンにより、疑似的にHPラインの底上げが見込める。
・[ミュウV][ミュウVMAX]ともににげるエネルギーが0のためテクノバスターを連発しやすく、序盤の展開や詰め性能も高い。
・フュージョンエネルギーのテキストが非常に強く、クイックシューターなどのダメージを受け付けない。

【弱み】
・環境に多い悪タイプに弱点を突かれてしまう。
・HPラインが[ミュウV]180、[ミュウVMAX]310、[ゲノセクトV]190と軒並みに低い。
・ドローソースがフュージョンシステムに頼りがちなため、ベンチを展開できないと止まってしまう事がある。
・エネルギー加速手段が[カミツレのきらめき]とフュージョンミックスのみのため、エネルギー枯渇で詰んでしまうゲームがある。
・序盤使用するカードと、終盤使用するカードが極端に分かれているため、噛み合いが悪いと一方的に負けてしまう事や、後に必要となってくるカードをトラッシュしないよう、見極めが重要なる。



◆デッキ構築

デッキ構築にあたって、先ほどでもあった様に環境に居るデッキに対して、ある程度の勝率を見込める様に構築する必要があり、「あのデッキのこの場面で使用するカード」がいくつか含まれている。
そのため、比較的自由度の高いミュウVMAXのデッキではあるが、枠がカツカツになってしまっている。
プレイする際には、対戦するデッキで使用しないカードは無理せず切っていく事も重要。
フュージョンシステムを忘れずに使う事:
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〇 ミュウVMAX / ミュウV
メインアタッカーであり、スタートしたいポケモンであるので、進化元を4枚。
VMAXの枚数を増やすよりも[しんかのおこう]にする事で、ピオニーのサーチ択とする事ができる。
ゲーム中にこのカードを切るタイミングは非常に難しく、環境上不用意にベンチに置く選択も適切ではないため、終盤に「今の盤面のカードだけで詰め切る」という状況のみ、コストなどにしてトラッシュしたい。

〇 ゲノセクトV
このデッキのエンジンであり、メインウェポンであるテクノバスターを持っている。可能な限り採用したいが、ゲームで使用する枚数は3~2枚である点と、対はくばバドレックスなどにおいてはベンチを絞る必要がある点、序盤に複数展開した後で雪道を貼られ、ベンチに本当に置きたいカードが置けなくなる事から3枚となった。
そもそも論として、「ゲノセクトVを2枚取られており、サイドにある3枚目がまだ取れていない」という状況は既に負けているので、負けの状況を考慮するより、勝つためのカードを積極的に入れていきたい。

〇 ラティアス
ダイナバリアを使用する事で、相手に対して[ボスの指令]か[あなぬけのひも]を要求する事ができる。
しかし、VMAXが使用されないデッキや、効果計算しない技がメインのデッキに対しては一切使用しないため、サイコジャンプの盾として使いたい。
盾として使用したはずが、生き延びた場合はフュージョンシステムのドローソースとなる点も評価が高い。

〇 オドリドリ
ダメージを-20が役立つ具体的な場面としては以下の例があげられる。
・[ガラルファイヤーV]のオーラバーン
・[ADP]のオルタージェネシス後のアルティメットレイ
・対クワガノンにおいて、ベンチバリアを置いた状態で前にいる[ゲノセクトV]
・[レックウザV][レックウザVMAX]に対して、余分にエネルギーを消費
・[こくばバドレックス]に対して、余分にエネルギーを要求

〇 ミュウ
このカードなしでクワガノンに勝利する事はほぼ不可能のため採用。
「ベンチバリアを落とされる」=「クワガノンに敗北する」を意味するため、クイックシューターには十分注意する必要があり、おおきなおまもりを貼るなどして対策を取る必要がある。

〇 ミュウツー
[クイックボール]や、[霧の水晶]からサーチできる[ボスの指令]
他にも、対クワガノンにおいて、[マリィ]や[セイボリー]を繰り返し使う等にも有効であり、使用後はサイコジャンプの盾として使用したい。

〇 マーシャドー
[クイックボール]や、[霧の水晶]からサーチできる[頂への雪道]を割るためのカード。
対ムゲンダイナにおいては、相手の混沌のうねりを割ってから、こちらの[頂への雪道]を通すことで、復帰をより困難にする。
気切り際について非常に難しく、「自分が最後に[頂への雪道]を使わない」かつ、相手のスタジアムを割り切った場面以外では、デッキかハンドに抱えておきたい。
雪道がはられた状態でベンチにおいておくだけで、前のアタッカーを取るかマーシャドーを取るかの択を押し付けられるのも非常に強い。

〇 パワータブレット
どこで、あと何回使用するかを一番考えなければいけない、非常に難しいカード。
ハンドに貯め込む事で、サイコジャンプやダイナバリアを使いながら、システムポケモンを倒す動きもできる。
対ミュウVMAXにおいては、[パワータブレット]*3+[げんきのハチマキ]で、相手の[ミュウVMAX]を一撃で取る事ができるため、[ピオニー]などは常に念頭に置きながらプレイすると優位に立ち舞える。

〇 霧の水晶
序盤の[ミュウV]や[基本超エネルギー]のサーチはもちろん、終盤は[ミュウツー]や[マーシャドー]など、適切なタイミングで適切なカードをサーチする事ができる。
ピオニーで一番サーチする頻度がカードの高いため、必要な時以外はハンドに貯めておくプレイングを取る事もある。逆にマリィなどで流してもらう事によって、終盤適切なタイミングで使用する事ができる事もある。

〇 クイックボール
[ゲノセクトV][オドリドリ][ラティアス]をサーチできる貴重なカードであり、不要なカードをサポート権を使わずにトラッシュする事ができるカードでもある。
[霧の水晶]と同じく、ハンドに温存するプレイングを取る事もある。

〇 しんかのおこう
デッキの性質上、[ミュウV]のままではまともな攻撃手段が取る事ができない。
対クワガノンにおいては、ミュウVを進化出来るかできないかで、ゲームが決まってしまう事が多い。
どうしても進化したいため、2枚の採用。
[ピオニー]でサーチ可能なため、残りの[ミュウVMAX]の枚数によっては、[しんかのおこう]を優先して残すのも択の1つになる。

〇 リセットスタンプ
適切なタイミングで使用したいため、2枚の採用。
また、対クワガノンでは、どうにかしてターンを捻出する必要があるため、1度のゲームで2枚使用したいカードでもある。

〇 あなぬけのひも
盤面に技が使えるミュウVMAX2枚ない場合は、テクノバスターの性質上いれかえが必須となる。
また、相手の前にいるVMAXが邪魔で勝ちきれない盤面が非常に良くあるため、サイドを取るためのカードにもなりうる。

〇 ポケモンいれかえ
相手のポケモンを入れ替えさせたくない場合の[あなぬけのひも]として採用。
また、序盤のゲノセクトスタートに対して、寛容にとらえる事ができるため、いれかえカードは合計4枚あると安心できる。しかし、プレイングによっては枚数を減らす事ができるのかもしれない。

〇 ふうせん
[グズマ&ハラ]でサーチ可能ないれかえカード。
サーチ可能なカードなので、本当に必要な時以外はハンドかデッキに抱えておく事が望ましい。
しかし、にげる件を消費せずにいれかえを使用しないと、技を使用できない盤面がある。

〇 げんきのハチマキ
[グズマ&ハラ]からサーチ可能性な打点調整可能なカードであり、単体では主に以下のポケモンに対して使用。
[ガラルファイヤーV][ムゲンダイナV][ザシアンV][マーシャドー][デンヂムシ][バスラオ]
パワータブレットや、じょうねつのしずくなどをうまく使用するプレイングを取れば、このカードの枠を違うものにする事ができるかもしれない。

〇 おおきなおまもり
[グズマ&ハラ]からサーチ可能性なHPライン調整カード。
主に以下の様な場面で非常に役立つ。
・クワガノンに対して、[ミュウV]のHPを210に引き上げる
・[ガラルファイヤーV]に対して、[オドリドリ]なしで攻撃を耐る。
・[スイクンV]に対して、ベンチに4枚までカードを展開しても攻撃を耐える事ができる
・[レックウザVMAX]に対して、オドリドリ込みで要求エネルギーを5枚まで引き上げる。

〇 ツールジャマー
[スイクンV]に張られた[タフネスマント]を無効にする事ができるため、パワータブレットなしで一撃で取る事ができる。
また、[ふうせん]を無効にする効果も非常に強力で、いれかえカードの枚数が少ないでデッキや、対レックウザなどには非常に刺さるカードとなる。
勿論雑に貼っても強いカードではあるのだが、貼る先のポケモンが非常に重要となるため、上に出たデッキを相手にした際には、慎重に選択する必要がある。

〇 グズマ&ハラ
環境上に居るデッキに対して重要なメタカードをサーチできる、使用して弱い場面がほとんどないカード。
序盤は[ふうせん][キャプチャーエネルギー][混沌のうねり]などを雑にサーチして、盤面を作るだけでも非常に強く、終盤は[頂への雪道][フュージョンエネルギー]のみをサーチして、フュージョンシステムでドローしつつ、相手の動きを止めるムーブも非常に強い。
では3枚以上採用するかというと、ゲームで3回は絶対に使用する事がないため2枚での採用。

〇 マリィ
デッキの貴重なドローソースでもあるが、それ以上に相手のハンドを流す必要があるため、2枚以下に減らすことができない。
対クワガノンにおいては、マインドリポートでマリィを回収するというのも、択として存在するほど重要なカードとなる。
また、終盤までデッキに温存しておきたいカードなども多くあるため、「自分のハンドをデッキに戻す」という点でも非常に有用である。

〇 ボスの指令
デッキの特性上2-2-2のサイドプランを取るのが理想のため、本当は3枚欲しいカード。
可能な限りVMAXの相手をしたくはないが、相手の盤面に前にも後ろにもVMAXポケモンが居る場合などは、[ボスの指令]でしか解決できない場面は非常によくある。
また相手のデッキにもよるが、序盤においても[ツールジャマー]を貼った状態で、起動に時間がかかるポケモンを前に引っ張り出す事で、時間を稼ぐこともできる。
デッキに2枚眠らせておくよりも、マインドリポートでの勝ち筋を残すために、1枚トラッシュにおいておく方が強いかもしれない。

〇 カミツレきらめき
[フュージョンエネルギー]という強力なエネルギーを2匹にデッキから張る事ができる、非常に強力なカード。
序盤に使用すると絶対的なアドバンテージ獲得し、中盤では、前のターンに置いたミュウVを手貼りと進化すると1ターンで起動する事ができる。また、後攻を取ってしまった際にエネルギーテンポを取るために非常に重要なカードとなってくるため、ミラーや対はくばバドレックスなどの先行後攻がゲーム展開に大きく影響するデッキに対しては非常に重要なカードとなる。
[フュージョンエネルギー]の管理がシビアなゲーム、具体的にはクイックシューターが使用が予想される相手や、[ゲノセクトV]で技を使用する可能性がある場合などには、あえて1枚だけつける択も十分にあり得る。
3枚目以降も検討したいが、ハンドにダブってしまった際に非常に弱く、フュージョンエネルギーが盤面に4枚見えてる状態では空撃ちする事もできない。

〇 ピオニー
終盤での[リセットスタンプ]と[頂への雪道]や、[パワータブレット]を使った状態で追加の2枚回収、[しんかのおこう]と[霧の水晶]など、強く使えるパターン複数存在する。
フュージョンシステムとの相性も良く、ハンドを全て切ってもまたドローできるため、デメリットが少ない…様に思えるが、このデッキにはピン刺しのカードや適切な場面で使わいなといけないカードが多く存在し、それらを切ってしまったが故に負けに直結する場面も少なくない。
ただ、強いカードであるのは確かで、ピオニーゲームが決める場面もあるため、1枚の採用とした。

〇 セイボリー
うらこうさくを使用するデッキにはとことん強く、相手の大事なリソースを削る事ができる。
対ムゲンダイナにおいては、いかにこのカードを強く使うかが重要となっており、相手がベンチを展開しきった状態で使用する事で、相手のベンチリソースを削ぎ落とし、勝率を大きく上げる事ができる。

〇 頂への雪道
[デデンネGX][クロバットV]などのエンジンを止める事ができるのもそうだが、[ボスの指令]でゲームが決まる盤面で使用する事で、相手のプランを大きく歪める事ができる。具体例として、対レックウザや対こくばバドレックスなどの終盤などがあげられる。
対ADPに対しては、デッキが圧縮されている事がよそうされるため、[グズマ&ハラ]でサーチしてきた[トキワのの森]を張り替える形で使用するのが一番好ましい。
対ムゲンダイナにおいては、このカード1枚でデッキが止まるほど刺さるため、[混沌のうねり]をリセットホールで割った後に貼っていきたい。

〇 混沌のうねり
デッキの性質上エンジンが[ゲノセクトV]に依存しているため、3ターン以上[頂への雪道]が貼られた状態は、こちらのリソースが尽きてしまい、不利なゲームを強いられる事となる。
[頂への雪道]が標準搭載されているようなデッキタイプに対しては、このカードをリセットホールで割られて、[頂への雪道]を通されるという展開を避けるため、貼り替える形でプレイしたい。

〇 フュージョンエネルギー
「相手のポケモンから特性の効果を受けない。」というテキストが非常に強力で、クイックシューターやダークシグナルなどの強力な特性を無効化する事ができる。
また、すべてのタイプのエネルギーとしてはたらくため、[ゲノセクトV]本体で技を使用する場合は、フュージョンエネルギー2枚は確実に[ゲノセクトV]に使用されることとなる。
対クワガノンにおいては、ダイミラクルを単体で打つ機会も出てくるため、それを見越して、[基本超エネルギー]&[フュージョンエネルギー]など組み合わせのミュウVMAXを育てておくと、勝利にまた一歩近づける。

〇 ウィークガードエネルギー
[ガラルファイヤーV]に対してこのエネルギーがないと太刀打ちすることができず、対ムゲンダイナにおいては、[うねりおうぎ]の採用が予想されるため、[ウィークガードエネルギー]*2が貼られたミュウVMAXと、単体で技を使用できる[ゲノセクトV]で戦う事が望ましい。

〇 キャプチャーエネルギー
序盤に[グズマ&ハラ]からサーチする事で、盤面作成に大きく貢献する。
中盤以降は[マーシャドー]などをベンチにおき、[混沌のうねり]や[頂への雪道]への解答を事前に用意しておく択を生むこともできる。

〇 基本超エネルギー
[うねりのおうぎ]で剥がされないエネルギーのため、後続に他にエネルギーがない場合は、優先してこちらのエネルギーをつけていきたい。
しかし、対ジュラルドンでは終盤に基本超エネルギーを温存しておきたいため、話が変わってくる。序盤は特殊エネルギーをメインで使用して、システムポケモンを倒し、最悪の場合に備えて[ジュラルドンVMAX]にもテクノバスターが使用できる[ミュウVMAX]を育成しておくと、有利に戦いやすい。


◆環境デッキ評価と対策

【ミュウVMAX(ミラー)】

デッキの特徴や強みについては先述にある通りであるため、ここでミラーで意識する事について記載していく。
ミラーの考え方として、お互いに2-2-2 or 2-1-2-1などのサイドプランを可能な限り取りたいため、優先的に狙われるのはエネルギーのついた[ミュウV]や[ゲノセクトV]などになる。対策としては[ゲノセクトV]を取られてこちらの動きが止まってしまう事を防げぐ為、取られても復帰ができる盤面やハンドにしておくことが1つ。エネルギーを貼った[ミュウV]が取られると、ゲームのテンポが大きく相手に傾いてしまうため、[オドリドリ]を展開したうえで[おおきなおまもり]を貼るなどして、可能な限り対策をとりたい。

先攻後攻で勝率は勿論、立ち回りも変化してくる。
先行については、「2ターン目にサイドを2枚取る」事を強く意識し、相手の妨害札や、こちらの[ミュウVMAX]取られる事がない様、気を付けながらサイドのテンポを取りつつ、詰めていく展開が理想となる。

後攻を取ってしまった場合は、基本的にどこかでターンを捻出しないといけなくなる。
相手の[ミュウVMAX]を取ると、エネルギー削りつつ、サイドを3枚獲得する事ができるが、ダイナバリアを使用しても[あなぬけのひも]などでケアされてしまう事が考えられる。なので、先行2ターン目で[ミュウV]が取られてしまった時のサイドプランを2-1-2で押し付ける、つまりテクノバスターとサイコジャンプに[げんきのハチマキ][パワータブレット]を使用する事で[リセットスタンプ]と[頂への雪道]を強く使用できる盤面を作っていきたい。そのためにもエネルギーテンポを取る事が必要不可欠であり、後攻1ターン目のフュージョンミックスは勿論、どこかで[カミツレのきらめき]を使用するなどして、サイコジャンプを使用する為のエネルギーリソースを確保したい。

ミラーにおいて相手の使用に注目したいカードには下記のカードがあげられる。それらのカードに採用枚数にブレがある事が少なく、使用した枚数を意識しながらプレイをしていきたい。下記に具体的な注目点をあげていく。

[ゲノセクト]*4:
基本ハンドに来たら3体までは展開されるポケモン。しかし、4体目はベンチに置かれずトラッシュされる事が多い。[セイボリー]で相手のベンチリソースを削ぎ落とし、相手のゲノセクトを枯らす事ができれば、ゲームを有利に進める事ができる。

[オドリドリ]*1:
[ミュウVMAX]を取る際や、サイコジャンプなどの技を使う際にダメージがずれてしまい、結果パワータブレットを要求されてしまう事が起こりえる。また、じょうねつのしずくで[ミュウVMAX]にダメージを乗せられると、取られる確率が大きく上がってしまう。[フュージョンエネルギー]を貼るなどして対策をとりたい。注意点として、ダイミラクルはねっけつレッスンを貫通する。

[パワータブレット]*4:
先述に上げた通りミラーにおいては非常に重要となっており、相手の使用した枚数によって、[おおきなおまもり]を貼った[ミュウV]の生存率が跳ね上がる。また、[ミュウVMAX]を取るうえでも重要である。[ミュウV]と[ゲノセクトV]をダイミラクル+このカード2枚で取れる事も覚えておきたい。

[クイックボール]*4:
[ゲノセクトV]をサーチできるカード。[キャプチャーエネルギー]を採用している人は少数派の印象であり、[スーパーボール]や[ポケモン通信]は強く使用するには心もとない。相手の場に[ゲノセクトV]が1枚しかなく、[クイックボール]を多く使用している場合は、[ゲノセクトV]を取る事で、相手の展開を止められる可能性がある。

[あなぬけのひも]*2~4:
サポート権を消費せずに使える[ボスの指令]となりえるカード。ベンチにテクノバスターを耐える事できるポケモンを用意しつつ、[ミュウXMAX]で攻撃を行いたい。

[ポケモンいれかえ]*1~2:
テクノバスターを使用した後のミュウは技を使用する事ができず、特に盤面のエネルギーが重要となってくるこのデッキにとって、後続に技が撃てる[ミュウVMAX]がいるとも限らない。また、ゲノセクトが前に出ると逃げる事が難しい場面も多い。[あなぬけのひも]と合わせて使用した枚数を確認しておくことで、ターンを捻出できる可能性が生まれる。

[ボスの指令]*2~4:
このデッキにおいて、序盤、中盤、終盤のどの局面においても使用しても強いカードである。サポートがハンドでダボつくと弱いため、採用は3枚までと信じたいが、人によっては4枚の可能性も十分ありえる。使用されたらゲームが終わる盤面を可能な限り作らず、もしそのような盤面でターンを返す際は、相手のハンドを減らしたうえで[頂への雪道]を貼るなどして対策を取りたい。

[頂への雪道]*1:
ゲノセクトに依存した型が多いこのデッキにおいて、有利な盤面を五分にしてしまう可能性を生むカード。お互いにリソース勝負となるため、貼ったあとにサイドを取る動きが非常に強く、自分で貼った[頂の雪道]を返しのターンで割って、相手の後続を前に引きずり出しサイドを取り切る事も十分にあり得る。こちらが有利な際は、混沌のうねりを引きやすい状況を作るか、[マーシャドー]をハンドに加える手段を用意しておきたい。


【クワガノン】

現環境におけるトップメタであり、高い使用率が予想される。
うらこうさくから、[ふしぎなアメ][しんかのおこう][レベルボール]などのカードを手札に加える事ができ、中盤では[レスキューキャリー]1枚で[デンヂムシ]を2枚回収するため、毎ターン安定して技を撃つ事ができる。
終盤リセットスタンプを使用された際にもデッキが圧縮されているため、欲しいカードを引ける確率が高い。
また、クイックシューターでベンチバリアを中盤以前に抜かれると、ゲームが終了してしまう。

弱点をあげるとするならば、構築の時点で枠がシビアかつ、完成されたデッキが公開されてから時間があまり経過されていないため、デッキの中身や動きが予想しやすい。
他にも、リソース管理が難しく、切れるカードが少ないかつ、攻撃に必要なパーツも多い事もあり、マリィなどでハンドの枚数を減らしながら動く事を意識する事で、1ターン捻出する可能性を作れる。
また、[デンジムシ]と[メッソン]or[ジメンレオン]を両方揃えた状態でターンを迎えないと、技を使える確率が極端に低くなってしまう。

対策としては、ベンチバリアを展開したうえで、HPラインが210以上のポケモンを前に出す事。
サイドを6枚取る必要があるため、次に自分が技を使ってサイド取れる状況を常に意識する必要がある。具体的にはテクノバスターを撃たずに、ダイミラクル+[パワータブレット]を使用してクワガノンを倒す事で、[あなぬけのひも]や[ポケモンいれかえ]を使用せずに次のターン技を使用することができる。
また、[ジメンレオン][メッソン][アゴジムシ]はダメージを受けた[ミュウV]or[ミュウVMAX]のサイコジャンプを使用して倒すことで、ゲーム全体でのリソースを残しやすくする事ができる。
可能であれば、[おおきなおまもり]は序盤の[ミュウV]と終盤のベンチバリアの[ミュウ]の2回使用したいカードである。枠の都合上1枚の採用だが、サイコジャンプを駆使して、再利用する動きができるとゲームの難易度を下げる事につながる。


【アルセウス&ディアルガ&パルキア】(以降ADP)

非Vのデッキタイプに無類の強さを誇り、[デデンネ]or[クロバット]を2枚取るだけで勝利する事ができるのも、リリースから現在に至るまで環境に存在し続ける理由の1つ。
デッキの特性上[ボスの指令]の採用枚数が多く、オルタージェネシスを使用した後はベンチにHP260~180以下のポケモンを出しておくだけでゲームを終わらせる可能性があるため、非常にプレッシャーが強いデッキである。

弱点をあげるとすると、[ADP]がオルタージェネシスを使用した後、後続のポケモンがアルティメットレイ以外では育ちにくい点と、デッキがオルタージェネシス依存である点などがあげられる。
しかし、オルタージェネシスを使用せず、アルティメットレイで、後続を育てきるプレイングを取る場合も非常に脅威である。ただ、その場合はサイドをサイドを2-3で取られる事が多いため、リセットスタンプなどを強く使用したい。
最近では単体での起動が容易である事から[ガラルファイヤー]の採用が多くみられ、悪タイプを弱点とするデッキに対してVMAXを一撃で倒し、サイドを取りきるプランが存在する。

対策としては、後続のエネが付いた[ザシアンV]や[ガラルファイヤーV]などのアタッカーとなるポケモン取る事で、詰めるための択を減らしつつ、[頂への雪道]&[リセットスタンプ]などでワタシラガを封じてサイドを取り切る事があげられる。
他には、アルティメットレイで加速されつつ、サイドを取られてしまうと、勝ちへのハードルが格段に上がってしまうため、HP190以上のVポケモンを置かない事などがあげられる。感覚の話になってしまうが、相手の[メタルソーサー][エネルギーつけかえ][クイックボール][ポケモンいれかえ]or[あなぬけのひも]or[ふうせん]の落ちの数には注目すると、攻撃を見切りやすい。
また、HP220の[ザシアンV]と[ガラルファイヤー]、HP280の[ADP]などには、[グズ&マハラ]からサーチ可能な[げんきのはちまき]が非常に強い。

[頂への雪道]を貼るタイミングについてだが、相手が[グズマ&ハラ]からサーチしてきた[トキワの森]を貼り替える形でプレイするのが一番適切である。理由として、序盤で使用してしまうと、自分の動きを制限してしまうのは勿論、タッグコールなどから簡単にスタジアムをサーチされてしまう。それであるなら、混沌のうねりをこちらから貼り、[トキワの森]を阻止する動きの方が強い様に思える。また、終盤に使用する事で[ワタシラガV]の負け筋を消す事にも繋がる。


【ムゲンダイナ】

エネルギー2枚で270点を出す事ができるのは非常に強力で、エネルギーつけかえを考慮すると、エネルギーがついていない[ムゲンダイナ]が1Tで起動する事も大いにあり得る。
サブアタッカーとして[ガラルファイヤーV]を搭載しており、こちらも起動が早く、エネルギー加速の手段としても利用できるため、注意しなくてはならない。
また、[ブラッキーV]がベンチにいる際にはダークシグナルを考慮する必要があり、倒される可能性のあるポケモンをベンチに置くのも非常に危険であるため、VMAXの進化元のポケモンを安全に置く事ができるのは、[ブラッキーV]が居ない状態か、[頂への雪道]が貼られた状態、フュージョンエネルギーが貼られた状態のみとなる。
他に気を付けるべき点をあげるとすると
・ウィークガードを貼る事が前提の立ち回りとなるが、うねりのおうぎ]を使用された時の事を考慮する事。
・雪道を貼った際に自分は動ける準備をしておき、マリィはなるべく使用しない事。
・ガラルマタドガスへの解答を用意しておく事。
・かくしヅメで道具が剥がされる可能性があるのを常に意識する事。
・トラッシュの悪エネルギーはほぼ確実に加速される事を意識する事。
・基本的にサイドプランは2-2-2で取りたいため、[ボスの指令]や[あなぬけのひも]を適切に使用できる事が非常に重要となり、そうでない場合は無理やりムゲンダイナVMXを倒す必要が発生する事。
以上の事を踏まえたうえで、ようやく対等に戦う事ができる。
こちら側が取れるムゲンダイナへの対策としては、[頂への雪道]を強く使う事や、相手のベンチが展開しきった後に[セイボリー]を使用する事で、相手のリソースを削ぎ落とし、その間にサイドを取り切るプランを念頭に置きながらプレイする事があげられる。


【はくばバドレックス】

環境に対して、ほとんどの相手に対等以上に戦える事や、うらこうさくでの安定感、終盤の詰め性能、先行を取った際の上振れ性能など、バランスが取れたデッキである。
ダイランス250点が最高打点となるが、相手ベンチ*30点のエンペラーライド、サブアタッカーである[スイクンV]のブリザードロンドがお互いのベンチ*20+20点、使用場面は少ないが[インテレオン]の120点+ベンチに20点がダメージラインとなる。それに加えて、クイックシューターを考慮する必要があり、ジメンレオンが並んでいる際は回収ネットから想定以上のダメージが出る事がある。

構築上エネルギーが少ないため、1ターン目にエネルギーなしでターンを返す事になったとしても、[メロン]からエネルギーを加速して攻撃を行う事が出来る点も意識しなくてはならない。しかし、メロンを使用するターンは必然的に[ボスの指令]が使用できないため、エネルギーがついていないタイミングでベンチにVMAXの進化元を置き、エネルギーを貼ると安定して後続を育てることができる。

[頂への雪道]を標準搭載しており、うらこうさくから用意にサーチが行えてしまう。そのため、混沌のうねりはこちらから貼るのではなく、相手の[頂への雪道]に貼り替える形で使用したい。また、完全に動きが止まってしまう状態を作らない様、ハンドにマリィなど抱えておくか、マーシャドーをベンチに展開して置く事で対策を取ることが出来る。

このデッキに対して他に意識することは、ブリザードロンドとエンペラーライドがベンチ依存であるため、ベンチの枚数を絞って戦う事でダメージラインを調整する事で有利に立ち回る事ができる。具体的に言うと不用意に[ゲノセクトV]を展開するのではなく、クイックボールなどを抱えておき、1枚ずつでプレイするなどがあげられる。また、ゲノセクトのドローソース欲しい場合は[オドリドリ]を展開すると、[スイクンV]の打点をあげずにフュージョンシステムのバリューを上げる事ができる。

また、後攻を取ってしまい、先行2ターン目に[ミュウV]を取られてしまった際、必然的に相手はダイランスでエネルギーを2枚盤面からトラッシュしている事となる。返しのターンにダイナバリアを使用する事で、いれかえ札の少ないデッキのため、高確率で1ターン捻出できる。その盤面を作るためにも、後攻1ターン目にはフュージョンミックスで、後続の[ミュウV]に[基本超エネルギー]を貼り、前の[ミュウV]が取られた場合にも次のターン動けるポケモンを用意しておく必要がある。

エネルギーのついた[スイクンV][はくばバドレックスV]を取ると、その後のゲーム展開を有利に運べるため、ダイランスを使用された返しのターンなどには積極的に後続を狙っていきたい。
[タフネスマント]が貼られてたポケモンに対しては、[ツールジャマー]を使用しないと、サイドを取るハードルが大きく上がってしまうため、適切なタイミングで使用できる様、事前に[グズマ&ハラ]などでサーチしておき、ハンドに抱えておくとよい。マリィを使用されたとしても、相手はツールジャマー1枚のためにサポート権を使用しているため、そこまで大きな損失にはなっていない。

[ゲノセクトV]で[はくばバドレックスV]を取る択も存在しなくはないが、[ゲノセクトV]の起動に最速で2ターンかかる事から、エネルギーがついた段階で[ボスの指令]を使用されて取られてしまう事が多くある点と、クイックシューターの対策として、なるべくフュージョンエネルギーは分散させておきたいため、あまり現実的ではないように感じている。

【こくばバドレックス】
エネルギー加速、ドロー加速が豊富で、弱点以外のデッキに対しては安定して戦う事ができる。
打点はいわゆる青天井火力であり、場のエネルギー*30+10出せるダイガイストをメインに、場のエネルギーをトラッシュした数*60のキョダイホイッパーでVMAXを一撃で取るデッキパワーを持つ。
先行2ターン目、もしくは後攻1ターン目でのホラーハウスGXを高確率で使用する事ができる。最近だと[オーロット&ヨノワール]も標準採用されているため、ペイルムーンGXにも注意したい。

終盤はデッキが圧縮されているため、[ボスの指令]を意識する必要がある。
メジャーなデッキ構築として、[こくばバドレックスV]*4、[こくばバドレックスVMAX]*4に加えて、[しんかおこう]や[ポケモン通信]なども多く搭載されているため、ベンチにおいた次のターンに高確率で進化できる事が予想される。
エネルギーの枚数の14~12で、[ふつうのつりざお]や[エネルギー再生]などの採用している。

こちら側が取る有効なプレイとしては、序盤出てきた[ゲンガー&ミミッキュ]のHPが240であることから、このデッキに対しては[ゲンガー&ミミッキュ]と[VMAX]を取る事も多い択となる。その場合使用する[パワータブレット]は、[ゲンガー&ミミッキュ]にテクノバスターで1枚、[こくばバドレックスVMX]にテクノバスター+ダイナバリアで2枚 or [げんきのハチマキ]と[パワータブレット]1枚ずつ、もしくは[マホイップVMX]にテクノバスター+ダイナバリアで2枚となる。

[マホイップVMAX][オーロット&ヨノワール]以外のにげるエネルギーが2であることから、ふうせんが高確率で採用されている。そのため、ふうせんが貼られた[こくばバドレックス]が前にいる場合、ツールジャマーを貼った[ミュウVMAX]でダイナバリアを使用すると、[あなぬけのひも]を要求する事になる。
また先行を取った場合、後攻1ターン目にアストラルビットを使用されると特殊エネルギーが貼る事ができなくなってしまう事や、ポルターガイストを使用される事を想定して、エナジーミックスを使用できる盤面を意識する必要がある。

最後に出せる打点の計算方法として、以下を参考に考える。

ダイガイスト
( バドレックス + エネルギー +1 ) * 30 + 10
※+1は手張りを考慮
例:
自分の後攻2ターン目に相手の場にバドレックス*2, エネルギー*3の場合
( 2 + 3 + 1 ) * 30 + 10 = 190

キョダイホイッパー
( バドレックス + エネルギー +1 ) * 60


【ジュラルドン】

特殊エネルギーを主体としたデッキが増加傾向にあるという背景から、環境に浮上した。
[ジュラルドンVMAX]の特性により、特殊エネルギーを貼ったポケモンからのダメージを受けず、打点230で掛かっている効果を計算しない技キョダイフンサイが非常に強力であり、こちらのダイナバリアなどを貫通するため注意したい。
[ザマゼンタV][ザシアンV]など、一撃で落とすのが困難なVが複数存在し、[ジュラルドンV](鋼)は、特性込みで一撃で取るのに必要な打点が250となる。
[ドータクン]で鋼エネルギーを移動する事ができるため、場にエネルギーあれば[ポケモンいれかえ]1枚で後続が即起動可能。また、[モミ]を使用すると、[ジュラルドンVMAX]をデメリットなしで全回復する事ができる。

対策としては、序盤は特殊エネルギーを積極的に使用し、終盤に基本エネルギーのみの[ミュウVMAX]を育てられる様に意識したい。また、終盤詰め切るための[頂への雪道]の確保が重要となる。他にも[ザマゼンタV]を意識して、技を使用できる[ゲノセクトV]の準備などが有効な対策となる。
他にも、終盤は[ジュラルドンVMAX]が複数立つが事が予想される。突破する手段を残して置く事は勿論だが、[ボスの指令]温存するなどして、終盤サイドを取り切るプランを確保しておきたい。

デッキタイプとしては複数存在し、下記のものがあげられる。

【ADP型】
[ADP]を採用してアルティメットレイを使用して、エネルギーの加速を行う。

【いちげき型】
[ヘルガー]を採用してエネルギー加速面に特化したタイプ。[ゲンガーVMAX]などの採用しているもの見られる。その場合優先して狙いたいのは[ゲンガーV]となり、ベンチを絞ったプレイングも需要となってくる。また、進化ラインを3種類採用しているため、安定したデッキにはなりにくく、[マリィ]や[リセットスタンプ]などが良く刺さる事から、強く使用していきたい。

【耐久型】
[ザマゼンタV]を厚く採用して序盤は耐久し、ふとうのつるぎでエネルギー加速を図るタイプ。このタイプはエネルギーテンポが悪い事が多く、序盤は積極的に[ザシアンV]を引っ張って攻撃し、早期にゲームを終わらせる事を心掛けたい。[モミ]などを強く使われると、こちらが不利な盤面になるのはもちろん、制限時間もオーバーしかねない。


【レックウザ】

打点が非常に高く、エネルギー * 80 + 20を進化元の[レックウザV]からも使用する事ができ、VMAXポケモンを取るプランなども少なくない。
環境に浮上した理由としては、(雷無)で打点50+グッズロックが行える[クワガノンV]を無理なく採用できる点などがあげられる。
デッキタイプとしては、準備に時間はかかるものの、終盤はエネルギー加速に加え、そうくうのはどうから[ボスの指令]を探しに行く事ができるため、展開後デッキパワーや詰め性能が非常に高い。対策としては、終盤まで[頂への雪道]を温存し、相手がそうくうのはどうを使えない状態で詰め切る事を意識する。
他にも、[嵐の山脈]から展開できる択が多く、[メリープ][レックウザV][クワガノンV][パルスワンV]などがあげられる。[モココ]は[レベルボール]などからもサーチできるため、基本的にすぐに立つものとして想定しておく事。

弱点としては、[レックウザV][レックウザVMAX]の技に使用するための、炎エネルギーの枚数が3枚ほどであることが多く、安定してサーチできるカードが[トキワの森]依存になってしまう。炎エネルギーが貼られたポケモンを積極的に狙っていく事で、技を使用するためのハードルを上げていきたい。
また、展開に時間がかかる事なども弱点の1つである。具体的に言うと、進化ポケモンである[モココ]がエネルギーのエンジンであり、また雷エネルギーをトラッシュに送る必要がある。
他にも、[レックウザV][レックウザVMAX]が連続で技を使用するには、一度ベンチに下げてエレキダイナモを行う必要があるため、[ふうせん]と[ポケモンいれかえ]が必要となる。なので、前にいるポケモンに[ツールジャマー]を貼る事で動きを止められる事も多い。
他にも[オドリドリ]が非常に有効であり、[レックウザV][レックウザVMAX]のエネルギー要求枚数を上げる事できるだけでなく、[クワガノンV]のパラライズボルトを30に下げ、ちょうじでんじほうを170にするため、[ミュウV]と[ゲノセクトV]が攻撃を一度耐える事が可能となる。
また、ダイナバリアを使用する際は、HP90のモココに[パワータブレット]を使用するか、[げんきのハチマキ]と[パワータブレット]を合わせて、テクノバスターで[レックウザVMAX]を取るプランも念頭に入れておきたい。


【ゲンガー】(情報不足)

ミュウやこくばバドレックスなどのシェア率の高いデッキに対してが対して強く、デッキを組むに当たって難易度が低いといったところで、前回の大型大会においてシェア率が高かった。主なデッキの動きとしてはベンチに[ヘルガー]を展開して、エネルギー加速と[いちげきエネルギー]による素点アップをなどがあげられる。
基本的に対策としては[ウィークガードエネルギー]を貼る事になるが、ベンチを絞る事でパニックフィアーのダメージを下げる事ができる。しかし、[いちげきエネルギー]での素点加算があるため、こちらの展開を抑えてまで意識する事でもないように感じる。
序盤での[ゲンガーV]のくろいまどろみは素点も少なく、進化する事でねむり状態も解除できるが、終盤で使用されると1ターン捻出される可能性を生むため、[ポケモンいれかえ]は温存しておきたい。また、技ペインバーストは[ガラルファイヤーV]のオーラバーンと全く同じ性能であり、[いちげきエネルギー]により素点が加算されるため、注意が必要である。
[ヘルガー]の技やみのキバも[いちげきエネルギー]が2つ貼られると、[ミュウV]が一撃で取られてしまうため、十分脅威になりえる。

◆最後に
コメント最後に、ここまでして大型大会でミュウVMAXを使う必要がないのは、自分が一番知ってます。
勝ちたいなら勝てるデッキを握るべきだし、好きなデッキを使いたいなら、勝ちを諦めるべきだけど、ミュウで勝ちたかった!!!

◆お問い合わせ先
Twitter DM
@WhatMakesTheSky


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