マガジンのカバー画像

"歴史" 系 note まとめ

1,137
運営しているクリエイター

2018年8月の記事一覧

世界史を変えたかもしれない“IF”の話

 歴史を学んでいると、どうしても「もし、この時こうなっていたら今の世界はどう変わっていただろう」と想像を膨らませてしまうことがあります。 もし明智光秀が本能寺の変を起こさなかったら もしオスマン帝国がウィーンを攻略していたら もしナチスが対ロシア戦を開始しなかったら このような本当に一歩選択を変えれば、のちに全然違ったケースになったかもしれない出来事の話です。   1. イギリスが宇宙先進国になっていたかもしれない Attribution: Bundesarch

AIの発達による第二次ルネサンスの可能性

最近、研修に行って何かと聞くのがAIが発達しすぎて今ある仕事がとって代わられちゃうよという話。 10回くらいは聞いたので、そろそろ聞き飽きました。 社会科の教員なんて、速攻で無くなりそうとか思ってるのですが、全く実感がわかないのも現状です。 ところが、もう将棋はAIが強いし、ホテルの従業員のほとんどがロボットという店舗もある。 AIが人を支配する世の中がそう遠くないだろうな、とも思える。 まあ、そういう世の中にしていくのが人間であるという矛盾がそこにあるわけなのですが。

活動目的 ・ ポートフォリオ(2024年3月更新)

 2018年、30歳を機にnoteを始めました。    実は、学生時代の友人と「35歳になった時に、面白い人間でいたいよね。」という、何気ない会話がきっかけです。35歳になった時に、人生ワクワクしていたいし、面白いことにチャレンジしていたい。と話をしていました。    そこで逆算すると、「30歳ごろにはきちんと自分のやりたいことをやろう。そして5年後を迎えよう」と思い、このnoteをスタートしました。小さな会話でしたが、そんな小さな会話が人の行動を変えることってあるんだなと改

ヨーロッパ史に残る特異な出来事~ミュンスター再洗礼派事件

はじめまして。はじめて note に投稿する永本哲也と申します。私は近世ドイツの歴史を専門とする歴史学の研究者です。共編著『旅する教会 再洗礼派と宗教改革』や『ミュンスター宗教改革』という本を出しています。詳しくは、researchmap のプロフィールをご覧下さい。 https://researchmap.jp/saisenreiha/ 目次 1 宗教改革から生まれたマイノリティ「再洗礼派」 2 ミュンスターを「異端・反乱者」の再洗礼派が支配する 3 地上に降りた新しいエ

中世の秋/ホイジンガ

そもそも人間はそう簡単に自分の外にある対象を自分の中に受けとめることができないのだろう。 いま多くのことを理解しているつもりになっているとしても、それは歴史上多くの人たちが苦労を重ねて理解できるようにしたことを単に、その理解の結果を借用して自分で理解したかのようなつもりになっているだけのことだ。 そうした積み重ねがまだ不十分であったヨーロッパ中世の人々は、いまよりはるかに少ない理解で、世界、社会で起こる様々な出来事を受け止めなくてはならなかったのである。 その前提に立っ