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"歴史" 系 note まとめ

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2019年1月の記事一覧

21世紀のサウナブーム史を可能な範囲で振り返る! 〜2019年もきっとサウナブーム〜

あけましておめでとうございます。今年の1発目はサウナネタを投稿したいと思います。今年もたくさんのサウナに行けたらなと思っています。 ここ最近「サウナブーム」と言われて多くのメディアでサウナが語れる事が多くて非常に嬉しい限りですが、きっと2019年もそのブームは続くと信じています。 しかし、ふと「いつからこの21世紀のサウナブームはやってきたのだろう?」と思い、可能な範囲で振り返ってみることにしました。 いち野良サウナーである「サウナー松」の振り返りなので、「有田と週刊プ

「早朝の静岡県・沼津港街歩きは日中とは違う新たな魅力を発見出来るたび!」

先に投稿してまいりました 「毎日の早朝の沼津港巡りをミニツアーに。」 ツアーにて提供開始いたしました。 「早朝の静岡県・沼津港街歩きは日中とは違う新たな魅力を発見出来るたび!」 https://tabica.jp/coupons/TC7474 新体験「早朝の静岡県・沼津港街歩きは日中とは違う新たな魅力を発見出来るたび!」の公開を記念して、先着5名限定で割引となります。 詳しくは、以下のリンクからご確認下さい。 (TABICAで保険適用でございます。) #ぬまづ歴たび

久しぶりに読んだ世界史の教科書に書いてあったのは

高校の時に最も好きだった科目は世界史でした。授業中には数千年前から人類が紡いできた様々なストーリーに聞き惚れていたものです。もちろん古代から現代に至るまでという縦串の理解も楽しいのですが、同時代に世界の各地域で何が起こっていたのかという横串の視点は日本史にはない魅力で心惹かれたのを今でもよく覚えています。 ふとそんなことを思い出し、職場からの帰りがけに書店に寄り、山川出版社の『詳説世界史研究』を衝動買いしてしまいました。その前書きには普段からよく目にするある単語が。。。

第269回 城館と街道からみる地域史

1、論文を読んでみよう Vor.1 東北学院大学の竹井英文先生から論文集をご恵送いただきました。 『東北文化研究所紀要』第50号 掲載されている規約を観ると、この研究所は東北地方の文化を調査研究し、その向上・発展に寄与することを目的として昭和48年に設立。 東北学院大学の教員と各地で活躍するOB達が運営と寄稿しているようです。 以前から論文を読み解くフレームワークをnoteでやってみようと宣言していたのでこの機会に挑戦してみようと思います。 2、東北学院大学の層の

ミネソタ州のソマリア人

How one small city is responding to a huge influx of Somali-Americans <内容> アメリカはミネソタ州中央部、人口約7万人のセントクラウド市には、多くのソマリア系の人々が住んでいる。戦乱が続くアフリカから難民として来た人もいるが、多くは職を求めてアメリカ国内から移住してきたソマリア人である。 ソマリア系アメリカ人は、今では人口の5%を占めるまでになり、ソマリア料理レストランやカフェその他の商店や、多くが

キング牧師、アメリカにおける白人と黒人移民者の違いを語る

1967年、キング牧師がNBCニュースのリポーターと交わした会話が話題となっています。とても大事な話ですので、スクリプト全文と日本語訳(グーグル翻訳)をシェアします。 White America must see that no other ethnic group has been a slave on American soil. アメリカの白人は、他のいかなる民族グループもアメリカの土地の奴隷ではなかったことを見なければなりません。 That is one thi

日ソ共同宣言の交渉秘録から今回の北方領土交渉の意味を考えてみる

「モスクワにかける虹」という本を久々に読んだ。これは日ソ国交回復の交渉の矢面に立った松本俊一氏による秘録である。著者の松本自身は本の中ではずっとブレることがない。その思想は「歯舞・色丹・千島列島・南樺太は歴史的に見て日本の領土と考えるが、交渉には弾力性を持ってあたる」というものだ。 この日ソ共同宣言が結ばれる直前、日本側は「領土問題の処理を含む平和条約の締結に関する交渉を継続に同意する」という文言をソ連側に提案。日本側としては「二島「返還」+継続審議」に拘っていたのだ。 し

大混乱の中東 Part3

こんにちは。Naokiです。 時間がかなり空いてしまっての投稿となってしまいました。 仕事でエジプトに行っており、バタバタしており、なかなか時間を取ることができませんでした。出発前にピラミッド近くで爆発事故があり、その対応やらで。。。また機会があればエジプトの旅のレポートでも書こうかと思っています。さて本題に移ります。 前回までは、アフガニスタンにおけるソ連とアメリカの代理戦争の結果、ソ連が撤退し、アフガニスタン国内での民族紛争へ発展したことをお伝えしました。そこにパキスタ

音楽に国境があった時代の物語〜『冷戦とクラシック』

◆中川右介著『冷戦とクラシック 音楽家たちの知られざる闘い』 出版社:NHK出版 発売時期:2017年7月 戦後のある時期、世界は二つの陣営に分断されていました。アメリカをリーダーに戴く西側。ソ連を盟主とする東側。両大国が直接一戦を交えることはなかったものの、局地的な代理戦争は起きました。キューバを舞台に核戦争の懸念を世界に与える危機も経験しました。冷戦と呼ばれた時代のことです。 音楽に国境なしとよくいわれます。それなら冷戦という厳しい時代にあっても音楽は自由自在に国境を

呉座先生盗作批判騒動を読んで思ったこと/「東大法学部を優秀な成績で卒業」という「低学歴」/日本で「反知性主義の民衆反乱」が起こらない理由

インターネット、特に私がよく読んでいるツイッターでは常に論争や炎上、「ホットな話題」のやり取りが盛んに行われているわけだが、私も時々ブログ等で取り上げてみたいなと思うことがある。その多くは専門的な内容も含んでいて、あまり下手に手を出すとこちらがやけどをしてしまいかねないことも往々にしてあるのだが、あまりそういう面での深入りはできないにしても切りようによっては自分なりのとらえ方について書けることもあるので、そういったことを斜めに切っていくのも面白いかなと思う。 最近面白いなと

主要な経済理論を10分でまとめる。ーアダム・スミスからピケティまでー

歴史は私たちに進むべき道筋を示してくれる私たちの生活とは決して切り離すことのできない「経済」。 コンビニで買い物をするのも、会社で働くのも、税金を払うのも。すべては「経済行動」の1つ。 教育・結婚・出産・老後など、経済は私たちのライフスタイルにまで関与する。経済は、私たちの「幸福」に密接に関係している。 だから、経済の話は、経済学者、社会学者、歴史学者、哲学者に任せておくには、あまりにも重要な問題。 私たち一人ひとりが、習熟度に差はあれど、みな持てる範囲の知識と、自分

30年以内にお金の世界を終わらせたいんです

「30年以内にお金の世界を終わらせたいんです」- 慶應大・斉藤賢爾博士が語るシンギュラリティ後の社会とは 私たちは日本円やドルなどのお金を使って生活している。最近では、ビットコインのような仮想通貨も現れた。お金を使わずに生活するなんて想像できない、というのが一般的な印象だろう。しかし、コンピュータサイエンティストとして地域通貨を研究してきた慶應義塾大学・斉藤賢爾博士によると、シンギュラリティ後には「お金のない世界」に移行していくべきなのだという。本記事では、地域通貨の役割、そ

文明と地図を考える その31 「南蛮地図と新たな日本図」(後編)

前回の記事からだいぶ間が空いてしまいました。 さて、前回の記事では、桃山時代から江戸時代初期にかけて、「図屏風」を通して地図の変遷を追ってみました。 その過程では、宣教師ヴァリニァーノと共に日本を訪れたポルトガル人地理学者、モレイラ・イグナチオによって描かれた地図が、その後 ことがわかりました。 しかし、「図屏風」に描かれた地図は装飾を重視しており、それは実用地図とはやや趣が異なるものでした。 一方、日本の世情だけを見ても、安土桃山時代から江戸時代初期は国内における広

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『フランス現代史』小田中直樹、岩波新書

 12月4日、黄色いベスト運動の抗議デモの広がりを受けてマクロン政権は燃料税増税の棚上げや最低賃金を月額100ユーロ引き上げることなどを発表しましたが、フランスの為政者は民衆蜂起に弱いな、と改めて思いました。ルイ16世以来の伝統なのかな、と思ったんですが、もっと根源的な問題として、安全保障としてドイツと組んだEUから抜けられないから、ハイパーインフレにトラウマを持つドイツが求める緊縮的な経済政策というEUのコルセットを外せないという問題があるかな、と。だから財政出動という庶民