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2019年1月の記事一覧

スピリチュアルジャズって何? - カマシ・ワシントン以降、多用されるキーワード”Spiritual Jazz”のこと

00年代の始めごろの僕は、家ではロックやテクノやヒップホップも聴きながら、クラブにもたまに行きながら、大学の近くのジャズ喫茶に通ってはジャズを聴いていた。ジャズ喫茶の店主と仲良くなってからは、レコード屋に行っては、ジャズを買い、ジャズ喫茶に持っていって聴かせてもらったりしていた。もちろん、レアグルーヴも聴いたし、ブルーノートもプレステッジも、フリージャズもヨーロッパジャズも聴いた。その中で、ジャズ喫茶の店主やお客さんとの会話が最も盛り上がるのが、インパルス期のジョン・コルトレ

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〈オブジェクト指向存在論〉最速入門01:対象とは?

この世界のあらゆるものは、他のものと独立にそれ自体で存在する。それはそれでしかない。これが、グレアム・ハーマンのオブジェクト指向存在論における根本的な発想だ。 ハーマンは、「思弁的実在論」や「オブジェクト指向存在論」といった21世紀の新しい哲学的潮流を牽引しているアメリカの哲学者である。20世紀ドイツの哲学者であるハイデガーの研究から出発し、オブジェクト指向存在論という独自の哲学的立場を展開している。ハーマンのこの立場は、いまや哲学だけでなく、アートや建築などの分野にも影響

1億総編集者という時代の中で

「1億総編集者」という見出しをメディアで見た。 なるほど、と思った。「1億総カメラマン」というのはよく聞くけど、編集、と聞くと確かになと思った。あふれる「まとめ記事」もそうだし、「楽天ROOM」なんかもそうだし、好きなアカウントをまとめる「twitter」や「instagram」なんて、もはや自分専用の雑誌みたいなものだ。好きなもので身の回りがあふれる暮らしは、素晴らしい。その環境を自分でつくれるなんて、最高だ。 いい時代になった。みんなが編集しながら生きる時代になった。

【2021年5月アップデート】ワンポイントとして使う、テキストへのアピアランス

テキストへのワンポイント装飾について思いつく限り考えたものをIllustratorのアピアランスとして実装してみました。このIllustratorのアピアランス集を販売いたします。 次のような利用が考えられます。 デザイン装飾の引き出しを増やす Illustratorのアピアランスに関してのスキルアップに 後者の場合には[アピアランス]パネルを調べる前に、ご自分でチャレンジされるとベターです。 アピアランスですので、テキストの増減にも対応しますし、また、使い回しがラ

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美を見極める力|暮らすように旅してみるニューヨーク編

西洋の美術のイメージはあふれる自己主張。 キャンパスいっぱいに描きつけ色をぬる。 芸術に明るくないわたしでも、そこに作者の存在を感じずにはいられない作品が多い。 対して、日本の美術は、例えば余白を効果的に使っている。その余白から想像して何かを感じる見る人や生活者がいて初めて完成する感じ。 例えば長谷川等伯の水墨画のように。 右も左も空白だらけで、そこを埋めようとしていない。 (↓長谷川等伯『松林図屏風』) 空っぽの中に本質を見出すというのは、東洋ならではの考え方かもしれな

L'ÉCHOPPE

青山の隠れ家的セレクトショップ、L'ECHOPPEはお洒落が好きな人たちがクフクフしながら通うお店なんです。 ファッション楽しい!って気持ちを思い出させてくれるお店。 バイヤーの谷山さんにお話しを聞いてみました。このお店の魅力の理由。

FACTFULNESS【書評】: なぜこの本は「欠かせない1冊」なのか?

こんにちは。THE GUILDの渡邉です。 今回、共訳者の上杉周作さんからFACTFULNESSをご献本頂きましたので、書評を書いていきたいと思います。 *ちなみに書籍の販売は1/11ですが、KINDLE版はすでに先行販売中です。これは日経BP社初の取り組みだそうです。 これはどんな本?著者のハンス・ロスリングさんはスウェーデン出身の医師・公衆衛生学者。 さらにWHOやユニセフで保健アドバイザーを務めたり、1993年にはスウェーデンにて国境なき医師団を共同設立したりと、

21世紀のサウナブーム史を可能な範囲で振り返る! 〜2019年もきっとサウナブーム〜

あけましておめでとうございます。今年の1発目はサウナネタを投稿したいと思います。今年もたくさんのサウナに行けたらなと思っています。 ここ最近「サウナブーム」と言われて多くのメディアでサウナが語れる事が多くて非常に嬉しい限りですが、きっと2019年もそのブームは続くと信じています。 しかし、ふと「いつからこの21世紀のサウナブームはやってきたのだろう?」と思い、可能な範囲で振り返ってみることにしました。 いち野良サウナーである「サウナー松」の振り返りなので、「有田と週刊プ

内科医が落合陽一を擁護しつつ批判し言いたいことを言う(文學界対談について)

文學界に掲載された落合陽一・古市憲寿対談が、朝日新聞に掲載された磯崎憲一郎の書評を契機にtwitter上で大炎上した。問題視されたのは、「お金がないから社会保障費を削る」という話題。 既に喧々諤々議論されている通り、このやりとりはいくつかの点でナンセンスなのだが、それを「想像力の欠如」「身体性の欠如」と切って捨てる磯崎の批判もややズレている感がある。とはいえ、twitter上にあふれかえった批判もひとつにはこのタイプだった。 ぼく自身のツイートはそういうつもりではなかった

震度7の朝、妻は妊娠9ヶ月だった

1995年1月17日(火)AM5:46。 瞬間なぜか「打ちこわしだ!」と目が覚めた。 大勢の人が丸太を持ってボクの家を壊しに来たのかと思ったのだ。打ちこわしなんて高校の歴史で習って以来思い出したこともないのに。 我が家(といっても賃貸マンション)は神戸の少し東、夙川という住宅街にあった。たまたま活断層のすぐ近くだったらしい。 ほら、ガルってあるでしょ? 地震による重力加速度。簡単に言うと揺れの単位。あれによると、ボクの住んでいたあたりは一番値が大きい。つまり三ノ宮よりも

さよならインターネット - まもなく消えるその「輪郭」について #全文公開

著作の #全文公開チャレンジ 、流行っていますね。この流れに乗って、僕も過去の全ての作品を無料で全文公開していきたいと思います。まずはこの作品、「さよならインターネット」。こちらに関してはまずは3ヶ月限定で無料公開します。 およそ半世紀前に産声をあげたインターネット。その進化は社会、経済、文化、時間、人、あらゆるものを変化させた。しかし常時接続、無線接続、IoTのなかでその姿は見えなくなり、自由と可能性に満ちた「世界」は、むしろ閉ざされつつあると家入氏は警告する。パソコン

日本人がNASAで働くには

このnoteは日本の大学を卒業した筆者が、コネクションゼロの状態から、アメリカの大学への留学を挟まずに、NASAへの就職を果たした過程を記録したものです。これからNASAを目指す人、また夢を叶えようと努力している人の考え方のヒントになれば幸いです。 一度きりの人生をかけてこれをやる2012年の夏、NASAの1機の探査機が火星に着陸した。キュリオシティという名のその白いローバーは、胴体からまっすぐに伸びた首の先に大きな目玉がついた頭を持ち、足についた6つの頑丈な車輪で火星の荒

【無料】これまで考えた「本の企画」660個を全公開します!

これまで本の編集者として「いつかはミリオン」の夢に向かって、いろんな企画を考えてきました。毎週何人かで集まって「10万部会議」という、10万部を目指す企画を考える会議もやってきました。 ぼくのメモには「これはイケる!」というものから「ゴミ」みたいなものまで企画が溜まっていきました。そろそろ腐りかけているものもあるので、この際ぜんぶ公開してみます。 基本的にアイデアなんて誰でも思いつくもので(たいてい「この企画はすごい」と思っているのは自分だけ)、むしろカタチにするほうがそ

iOSでPDFを画像化する

iOSで縦書きできる・印刷用のPDF出力のできるアプリ「縦式」(Twitter: https://twitter.com/tateshiki1966 )さんのマシュマロアカウントに「画像化したい」という要望が複数来ているのを見て、PDF→画像変換アプリを探してみました。 いくつか見つけたんですが、iOS12.0以降であれば「ショートカット」というアプリが(最初の準備に少し手間がかかりますが)便利そうです。 このアプリで、iOSの様々な機能を組み合わせた「レシピ」をあらかじめ