すぐそこにある荒野。そして34冊の冒険書
探検や冒険とはなんだろうか。
思い浮かべるのは、遠く隔絶された地に向かい、身体的能力を限界まで駆使し、ある地点から別の地点への踏破に挑んだり、山の頂きに立ったりしながら、何かを発見していくことではないだろうか。しかし、私はある時から、冒険というものは、時として自分たちのすぐそばにあると考えるようになった。
去年、河出書房新社のIさんから突然メールがあり、今後「世界探検全集」というものを出します、世界の名著が続々復刊します、ひいては、そのうちの一冊に対し、本の前段「ナビゲーシ