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"教育系" note まとめ

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"教育系" noteのまとめです。
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#エッセイ

後悔はなぜ残り続けるのか?

「そういや今年って節分いつ?8月?」 「いゃ真夏。今年とかないっす。だいたい2月3日です」 「ほーん、なんか年取るとマジでイベントごとに興味なくなるのよ。プレゼントもらえるわけじゃあるまいし」 「年の数だけ豆もらえますよ」 「いらねーよ、誰が喜ぶんだよ豆もらって」 「先生、恵方巻とかは食べません?」 「うーんどうだろ。食べるの?」 「まぁ一応、お母さんが作るんで」 「なんか今朝テレビでやってたけど今年の恵方は北北南らしいよ」 「あ、またテキトーなこと言った。

【ニッポンの世界史】第16回:授業時間が足りない?—就職者にとっての世界史

A科目とB科目に分かれるまでの世界史の変遷  1960年度指導要領で就職者向けのA科目と進学者向けのB科目に分かれた世界史。A科目は週3時間、B科目は週4時間が標準とされました。  前回の1956年度学習指導要領では、社会科に「社会、日本史、世界史、人文地理」が設置され、このうち高等学校の社会科は日本史、世界史、人文地理から2科目は必ず履修することになっていました。  しかし1960年度指導要領では、社会科として「倫理・社会、政治・経済、日本史、世界史A、世界史B、地理

小泉進次郎氏のおかげ(!?)で、ちょいバズった河合塾「駅看板」のコピー。

2017年春。競合コンペに勝ったおかげで、河合塾 近畿エリアの広告を担当することになった。2018年の春に開校する「河合塾 神戸三宮校」。そのキャンペーンは、漫画『ちはやふる』に登場するキャラクターたちを使い、交通広告を中心に、関西のあちこちで大々的に展開された。残念ながら、そちらのビジュアルは、著作権の兼ね合いもあり、ここには載せられない。とは言っても、「河合塾 ちはやふる」でググれば、見ることができます。関西では少なからず話題になり、多くの方がポスターなどを撮影し、SNS

【はじめに】ニッポンの世界史:日本人にとって世界史とはなにか?

2010年代の世界史ブーム—疫病・戦争・生成AI  まもなく22世紀を迎える2100年の人々が21世紀初頭の世界をふりかえったとしよう。そこではどのような出来事がとりあげられるだろう?  「まもなく終わる21世紀」の幕開けにふさわしい出来事として選ばれるのは、いったい何になるのだろうか?  疫病の流行、大国による戦争、それとも生成AIに代表されるイノベーションか。あるいは気候変動、難民危機、持続可能な開発目標、新興国の台頭、あるいは権威主義やポピュリズムの拡大か—。  こう

新学期と、はじまる

「大体さあ、困ってるって、誰が困ってんの?学校の先生でしょ?先生が困って何とかしろって言ってんでしょ?息子君はさあ、実際のとこあんまり困ってないんじゃないの?」  これは息子を通じてもう4年の付き合いになる小児神経科医のことば。  息子が、現在もう4歳8カ月になる妹が産まれ、長い入院からやっと帰宅した4年と少し前の春、先天性心疾患のために家でも色々とケアが必要になる乳児がやって来たことで激変した生活と真ん中の娘の新入学と息子の進級、全部が重なり、もともと新しい環境に慣れて

犠牲者の臨床|尾久守侑

 病院を受診すると予約をしていても大抵ものすごく待つ。予約時間は11時ですと言われていても実際に呼び出されるのは12時30分とかで、じゃあ予約時間の意味ないじゃんかと苛々するけれども、診察室を出たり入ったりしているお医者さんが忙しそうにしているのを見ると、まあ仕方ない待つかと思ってやむなく溜飲を下げる。時々いつまで待たせるんだ!と看護師さんを罵倒しているおじいさんとかがいて、あんな風に怒れたらすっきりするのかなと思うけど、でもスタッフに大人の対応をとられて後々気まずくなってい

科学コミュニケーションと「いんよう!」の紹介

科学コミュニケーターになるべく活動しています。 元生物系の研究者です。 2021年3月まで東京大学で働いていました。 世間にはすでに多くの方が、科学や科学技術について広める役割をはたしています。 新聞社やジャーナリストには科学やテクノロジーを専門にされている方もいますし、大学や研究所には現役で研究をされながら、本や講演、SNSなどで最新の科学について発表されている方もいます。 とくに最近は医療関係の膨大な情報がネットを中心に出回っていて、質はともかく量だけを見ればすでに飽和

「笑顔なんて、何の役に立つんですか?」という問いに即答した忘れられない先生の一言。

忘れられない先生の一言。 今回は、そんな話をしてみようと思います。 「素敵な笑顔だね!」 小さな頃からそんな声かけをして頂くことが多くありました。 そのおかげで、周囲の大人や学校では先輩から可愛がってもらえるようなことも多く、中学生くらいまでの間は、良好な人間関係に恵まれていました。 ところが、高校に進学すると同級生が200名以上いるという環境に馴染めず(中学校は、2クラスしかなく全員が顔なじみという状態でした)、クラスでも大人しく過ごすようなことが多くなりました。

体育の授業に馴染めなかった話

こちらの記事&ラジオに共感するところが多かったので、自分でも体育の授業を振り返ってみたいと思います。(いつもの1.5倍くらいの長文になりました…) 僕も正直なところ運動が得意ではありません。そういうわけで体育の授業とは仲良くなれませんでした。 運動が苦手な人間にとっての体育とは体育といえば、みんなが見ている前で体を動かしたり、実技のテストを受けたりします。50m走とか、ボール投げとか。そこで足が遅かったり下手だったりすると笑われますよね。それで体育は好きになれませんでした

SDGs:ニジェール発アフリカの教育を根底から変える「みんなの学校」プロジェクト

「世界には学校に行きたくてもいけない子どもたちがいる」そう聞いてもなかなかピンとこない人もいると思います。私もそのうちの1人です。今回、オンライン英会話のレッスンを通して、SDGs課題の1つ「教育」について学んだことをnoteにまとめました。アフリカ諸国が抱える問題、日本の教育問題、アフリカのニジェールから始まった学校プロジェクトなどについて紹介します。 オンラインイベントに参加して特典チケットをゲット!久しぶりにQQ EnglishのSDGsコースを受講。というのもQQ

倍速視聴するZ世代

 Z世代と呼ばれる若者が映画やアニメを倍速視聴することが少し前にネットで話題になっていて、とはいえ私は自分がZ世代に該当するかどうかということばかり考えていた。私はZ世代には該当せず、Y世代と呼ばれるらしい。  とはいえ、私がY世代であるという話題を書くよりも、倍速視聴について書いたほうがnoteとしてはおもろいのではないかという打算が働いて、結局倍速視聴について書くに至った。  さて、本題だが、倍速視聴をするなんて、最近の若者は一体何を考えているのだ!  と、怒鳴って

エッセイ|哲学書の読み方

(1)はじめて哲学書を読むならば 基本的には、ふつうの本と同じように、最初から読んでいって理解できればよいのだが、哲学書には独特な言い回しがある。  いきなり読んでいっても、チンプンカンプンになることが多い。  はじめて哲学書を読むのなら、ギリシア哲学から読んでいくのがよいと思う。多少、難解な言葉もあるが、基本的には他の本と同じように読めるからだ。  哲学で扱うテーマ自体は、ほぼギリシア哲学がカバーしている。どんな哲学者であれ、ギリシア哲学を完全に無視することはできないだろう

Q.効率よく「デザイン成長」するには? A.まず、自分の頭で考えるクセをつける …いいデザイン軸は「提案姿勢」なので、 1.自分がいいとおもう表現仮説をたてる 2.実際にカタチにして、複数比較 3.検証のうえ、ベスト表現を提案or発信 4.反応をしる…「スタートの1」が大事!

プラナリアを追いかけていたら来年医者になってしまう

小さい頃から勉強を特別好きだとかおもしろいなんて思ったことはなかったけど、高校生物の資料集に載っていたプラナリアは好きだった。 切っても切っても生きていて、増えていって、なんて不思議な生き物なのだろう。 仲の良かった高校の生物の先生に、「プラナリアってどこまで小さくできるのか」「もともと一つだったプラナリアと小さく切られたプラナリアはどういう関係なのか」などと聞きまくった記憶がある。 雑談の延長で思いつくまま聞いたけれど、先生は意外なほど真面目な顔で、「わからないんだよ