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Green School NZに見学行ってきた

2020年に開校したGreen School NZ のOpen Dayに参加してきました。

とりあえず今日感じたこと、知ったことを忘れないためにざっと書きます。
まとまりなくてすみません!!

NZにできたインターナショナルスクール

Green Schoolは、インドネシア バリ島で一校目が開校し、姉妹校が世界各地で始まっています。


Green Schoolについて初めて聞いた人は、
ぜひカタカナでググってみてください〜

パンデミックのタイミングもあったからか
あまり日本でNZにGreen Schoolが開校した話は
聞かなかったけど、バリ島の方は、
結構周知されていて短期プログラムや
卒業生の日本人に人によるお話会もよくあった。

バリ島の学校の話を聞いた時、
教育施設として、持続可能な暮らしを
取り入れながら最先端な分野にも特化している点で
すごく興味があってそれが、大好きなニュージーランドで
開校すると聞いた時は、
そこで働きたい!!と思ったくらい。

SNSで開校後の様子も見てたから
ますます一度は見てみたい、
なんならボランティアとしてでも
参加したいと思っていて、
今回まずはOpen Dayに参加することにしました。

率直な感想は
とても恵まれた環境でtheニュージランドならではな
要素がたくさんあった。
そして、めちゃめちゃお金の匂いがするwww

広大な土地とデザインされた教室環境


約120エーカー(東京ドーム10個分くらい)の
元ファームだった土地にできたGreen School NZ

山、海、川、草原、森が近くにある
New Plymouth (マオリ語でTaranaki)という地域にできた校舎は
湾曲がメインで、角がないカタチが特徴的。
この湾曲が生徒のリラックスや安心感に繋がり、
自然との共生にも繋がるという想いを込めて
地元の建築家が設計したそう。


プールを紹介するよと言われて行ってみると
そこには川があり(笑)
近くにはYear1-2の子たちが毎週遊びに行く森があり
元々ファームだったからこその
広々とした空間もたっぷりありました。

いくつか東屋みたいなのもあり、
生徒たちは、そこでランチを食べたり
プライベートな空間を求めていたら
そこに行ったりするそう。


学年

Year 1(5歳)からYear13(18歳)までの
学年があり、現在は84名の生徒が在籍。
そのうち48%が海外から移住してきた生徒。
日本人の生徒もいるみたい。
一番多いのは、アメリカ、カナダからの生徒。
残りが地元(ニュージーランド出身)からの生徒。

今後は、各学年30名前後くらいまでに増えていけば良いけど、
今の少人数の環境もすごく良いって
先生が言ってました。

スタッフとしては20名くらいの人が関わっていて
まだ全ての専科を雇えるほどの規模ではないから
地元の人がボランティアで
得意な分野を教えてくれたりして
とても助かってるそう。

スタッフの人数配置も気になったけど、
その点を聞きそびれた。。

一見したら盛りだくさんなカリキュラム?


NZの小学校は、5歳になった時から始まるので
日本でいう年中の途中からYear 1 が始まります。
(5歳の誕生日を迎えると入学するシステムだから
日本みたいな入学式はありません。)

2学年ごとにセクションを分け、
カリキュラムが作られていて、
時間割というほどのかっちりしたものはないけど、
ニュージーランドの義務教育、高等教育の基礎を
踏まえての内容になっているから
算数、数学、理科、英語などの授業もありました。

NZはマオリという先住民族の文化、言語があるので
それももちろん学びます。
建物の名前や壁に貼られているポスターは
マオリ語で書かれているものが多かったです。
(NZ全体がマオリ語表記が多くなった影響もある?)

そこにプラスで、自らプロジェクトを
作って進める時間や
アート、音楽の時間もかなり取られていて
毎日ランチの後は
マインドフルネス(瞑想)の時間が設けられていました。


生徒のやりたい、やってみたい気持ちを
尊重しているからこそ様々なプロジェクトが
これまで動いてきたようでした。
スケートボード場や
マウンテンバイクロード作りなど
結構本格的なものを作った話や、
鶏を自由にさせてあげたい!という想いから
解放してみたら、出来立ての新校舎が
糞だらけになって
大変なことになった話もありました。

どれも成功を目的にしていなくて、
そのプロセスを大事にしているから全てに学びがあり、
大人は生徒たちがそれぞれの点と点を
結ぶために必要なエッセンスを
用意、提供するだけだと言ってました。

また、持続可能性をコンセプトにしているからといって
生徒たちに「地球がこんな状況だから、
地球を救ってくれ!君らが希望だ!!」と
大人が押し付けるのではなく
(現代の親世代は割とそう思いがちらしい)
生徒自身が自分の意見や地球を
見つめる視点を持てるように
サポートするように心がけているという話が印象に残っています。


基礎学習の上にさらに
Green Schoolならではの要素が加わると思うと、
少し盛りだくさんな内容に感じたけど
プランを見させてもらうと
基礎学習は一日に1〜2セッション
(1日大体6セッションに分けれている)だったから、
そこまで詰め詰めでもなかった。
もちろん、テストなどは無い。

スタッフのクオリティー

開校して3年ほどしか経ってない学校であることから
現在いるスタッフは、教育に関わって
8年以上の経験がある人たちが
集まっているそうです。

日本でいう学習指導要領のニュージーランドver.を
よく理解した上で、Green Schoolならではの教育が
上乗せされていくため、
経験が浅い人を雇ってその人たちを
トレーニングするにはまだ環境が
追いついていないという話を聞いて
なるほどなと思ったし、さらに、
若い人たちと生徒との繋がりも
とても良い影響をお互いに与え合うから
今後学生やインターンを受け入れて
ゆくゆくは、若いスタッフを迎え入れたいと校長先生が言ってました。

Green School Baliから来た先生もいるし
NZで先生をやっていた人
他の国で教育に関わっていた人が集まっているから
その人たちから受ける影響は大きいし
そこが、ここで働くことの面白さかなと、
案内してくれて先生が話してて
めちゃくちゃ羨ましくなった(笑)。

ちょうど現在、NZでは各地で先生たちによる
ストライキが行われています。
これは、先生たちの労働環境の改革を訴えるためで
先生たちが平日に街中を歩き、
公園などで集まっている様子がニュースで流れていました。

この件について、Green Schoolの校長先生も
「この状況は、本当納得するというか、
確かに変わらなきゃいけない点は多くあると思う。
ここ(Green School)も含めてね」と話してました。


右側に座っているのが校長先生

スタッフに求められている
クオリティーは高いなかで
どう労働環境として良くしていくか、
日本でも多くの課題があるなと感じる中で
NZでのこの動きは、これからどう変化していくのか
見ていきたいなと感じました。
(そう簡単なことではないと思うけど)

けど、今日は金曜日で
今日から近所で音楽フェスが開催されるから
「私今からフェス行くから先帰るね!
みんな素敵な夜を!また来週ね〜!!」と
軽快に帰っていくスタッフもいて
つい笑ってしまった。

日本の環境とは比べられないというか
違う物差しであるから仕方ないんだけど
日本の働く環境ももっと変わっていっていいし
変わるためのアクションが始まって欲しいなと感じました。

ファイナンス!!

これだけの環境と人材を集めるのは
並大抵のことではないです。


照明の色をスマホから自由に変えられるって。クラスの雰囲気作りのために使うそう

私の英語理解力が足りず、全てを理解、
翻訳できてる訳ではないので
一部欠けている情報、間違いが
あるかもしれませんが
ご了承ください。(今更、、)

Green Schoolは、バリ島で立ち上がり、
数年かけて世界中にコネクションを作り
多くの財団や組織からのお金を集め、運営してるそうです。

持続可能な財政を目指してるって言ってた。

そして、気になる学費
(学年によって違いはあります。)

海外からの生徒は年間日本円にして約300万円

NZ出身の生徒は年間日本円にして約180万円

プラスαで諸々経費がかかるそうです。

オンラインのパンフレットをダウンロードしたら
詳しい内訳が出てます。

これを高いと思うか、安いと思うかは
人それぞれだと思います。

これだけの環境の中での教育となれば
この金額になるのも想像はつきます。
これが持続可能な財政かと言われると
ある点では、そうだし
別の点では、んんんんって感じがします。

海外から入学を検討する場合は
生徒だけの単身留学は現在認められていなく
家族ごと移住することが一つの条件になっています。

バリ島の方は、寮があるので
生徒単身で来ることもできますが
NZの方は、今後エコヴィレッジ的な
ファミリーコミュニティーを
築いていきたい想いもあるから
遠い未来には、敷地の中に家族が暮らせたり、
生徒だけでも暮らせるような施設を
作りたいという構想があるそうです。


新たな構想、動きが出てきて
変化していくと思うので今後も見ていきたいです。

トータルして感じたこと

今回の見学の雰囲気次第で
ここでのボランティアに応募してみようかなと思ってましたが
今回はやめておくことにしました。

すごく良い環境だし、
きっと良い教育、保育的なことが
行われているのは想像つきました。

特に5,6歳児の子たちが使うクラスには
自然物と、学習ポイントが上手く交差した
環境設定がされていたし、自然の中での自由さと
テクノロジーを使った学習の組み合わせには
興味がありました。




ただ、自分がこれほどの大きな規模のことを
やっていきたいのか
高額な学費を払ってもらってやる教育に
今の自分がコミットしたいのかと考えた時の答えはnoでした。

それは、千葉での暮らしで
地域の中での保育の場、あそび場作りをやってきて
目の前の子たちと全力で向き合うことの豊かさや心地よさを感じ、
可能性、必要性を実感したからかもしれません。

参考になる点やインスピレーションを受ける点は
多くあったけど、こういう学校は
意外に今結構ある。という事実もあります。

徳島県にある森の学校みっけや
世田谷のHillockや表参道のギフトスクール
他にも歴史のあるオルタナティブスクールは
日本各地、世界各地にあり、規模は様々あります。
(例にあげたところは、私がこれまで
少し関わってきたオルタナティブスクール。
どれもそれぞれの特徴があって大好きな場!)

NZでは、家庭で教育するスタイルの
ホームスクーリングも昔からあります。
パンデミックがあり、さらにホームスクールを
選択する家族が増えてきてるそうです。

そして、それぞれの家庭が繋がって
近所同士で助け合う、学び合う関係性も
出来ているそう。
日本でいう自主保育の
小学生以上バージョンみたいな感じ。

私は、そっちの方が興味あるなと今回思いました!

関連することをとりあえずやってみるフェーズから
取捨選択する段階になってきたのかな?

それでもまだまだ試行錯誤、迷いまくりですが
自分なりに今回の見学で感じたことを
こうやって書いて少し整理ついたし、
これが誰かのきっかけになればラッキーだし、
未来の自分のために学びを残せてよかった!!

Green Schoolから帰ってきて
Airbのホストに感動をわあーと伝えて
これは何かに残さなければ!と思った勢いで
書いたのでめっちゃ長くなってしまった。

こちら夜中の12時を回っているので、
ここまでにします!!

読んでくれた人がもしいたら
ありがとうございました〜〜〜









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