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TVerお気に入り登録者数を1年間調べてみた結果

バラエティ部門の話

ちょうど1年前、こんなポストをしたのを覚えている方はいるだろうか…?

あれから1年。実は3、4ヶ月おきくらいのタイミングで密かに推移を見守っていました。今回は推移を元にあらゆる形で分析していこうかなと思います。まずあれから1年。どんな推移を辿ったのか。

TVer登録者数 バラエティ部門

ご覧の通りになっております。基本的に30万人~40万人を超えたらこの表に記載するようにルールを設けていて、途中から記載するようにした番組もいくつかあります。2023年2月までは概ね増加傾向でしたが、例えば『テレビ千鳥』『激レアさん』のように頭打ちに来てしまった番組もいくつかあります。

傾向としては概ねプライムタイムやそれより深い時間帯の番組の方がTVer登録者数が伸びやすいということはひとつあると思います。例えば今年のFNS27時間テレビのベース番組であった『千鳥の鬼レンチャン』は登録者数20万人弱、子供を中心に人気の高い『THE突破ファイル』も同様の数字と、『VS魂グラデーション』も15万人と、番組の人気の高さはTVerの登録者数と比例しないことが分かります。こういった番組はリアルタイム視聴で盛り上がること、お茶の間で観ている人が、視聴者の大半を占めていることが分かります。(お茶の間とかいう死語)(リビングじゃないのよ、お茶の間)

一方、そんな中でも『有吉の壁』や『千鳥のクセスゴ!!』『マツコの知らない世界』『マツコ・有吉 かりそめ天国』などゴールデンタイムでも圧倒的なTVer登録者数を誇る番組もあり、こういった番組の場合、前者はネタ番組なので視聴しやすいことが挙げられ、後者はトークをじっくり観たい層が多く支持していることが伺えます。

またここに記載されている番組の多くが、毎週通常放送をしていることがTVerの登録者数をここまで増やせた要因として挙げられると思います。『水曜日のダウンタウン』『人志松本の酒のツマミになる話』『まつもtoなかい』などは毎週通常編成されているケースの代表例であり、毎週新作の供給があることは視聴者にとってもその番組をタイムシフト視聴=例えば放送日の次の日の朝の移動時間で観よう=といった"タイムシフトの視聴習慣"を根付かせる要因として挙げられると思います。『ラヴィット!』やここに挙がっていない『徹子の部屋』『ぽかぽか』は毎日供給されているし、そうやってタイムシフトでも視聴者が持続するように、毎週放送することには大きな意味があるとめちゃくちゃ思ってます!!!(ここ重要)

ここでTVer登録者数ランキングの推移を各4回分作ってみたのでみてみましょう!

TVer登録者数バラエティ部門トップ20推移

これ見てまず凄いことはトップ10内での順位変動はありつつも、トップ10で君臨している番組は1年間変わらないんですよね。これは凄い事だと思う。確かに先述した『テレビ千鳥』とか頭打ちに来てしまった番組もあるけど、それまでに稼いだ登録者数が多すぎてなかなか覆らないのは凄いなと思いました。これ調べてる時、マジで毎回ここに感動しちゃう。凄いのは『水曜日のダウンタウン』『月曜から夜ふかし』『世界の果てまでイッテQ』の3つ。それぞれこの1年間で登録者数が100万人以上増えてるんですよ。『水曜日のダウンタウン』は200万人増。『silent』放送時は『silent』が全番組のトップでしたけど、今や370万人の登録者数を誇る(もちろんTVer全番組トップ)ので、『VIVANT』でも全く歯が立たない。この勢いだともうすぐコムドットのYouTube登録者数を超えます(ガチ)

『水曜日のダウンタウン』を追随するのが『月曜から夜ふかし』『世界の果てまでイッテQ』。この2つもやはり強い。イッテQは全盛期から落ちたとはいえ、未だに世帯視聴率2桁、コア視聴率は常時7%以上を誇る番組なので、この2023年に『24時間テレビ』のベース番組になるのも納得だなと。固定のファミリー視聴者が成長と共に僕(せかもり、21歳)と同じくらいの年齢になっても観てる(事実、イッテQ好きな人は未だにめちゃくちゃいる)し、その下の年齢層もイッテQを観るように出来ているから凄い。『月曜から夜ふかし』も同様だなと思う。

このランキングで凄いのは松っちゃんの凄さ松ちゃんの全国ネットのレギュラー番組の大半がTVer登録者数100万人超えでランクイン。『クレイジージャーニー』も開始1年で90万人を突破、『まつもtoなかい』も開始半年で50万人突破するという。最初は『水曜日のダウンタウン』だけめちゃくちゃ高かったのがだんだん松ちゃん、ダウンタウンの若者人気が強まってきて、『人志松本の酒のツマミになる話』も増えてきて、遂に開始30周年の『ダウンタウンDX』も100万人突破。TVerをやってないガキ使、関西圏の『探偵ナイトスクープ』(登録者数39万人←これも凄いよ!)を除けば、ほぼ大人気番組。ダウンタウンの芸歴でこれだけ若年層に支持されているのは本当にさすがだなと。まだまだ現役すぎる!!

このランキングを観て、千鳥、有吉さん、マツコさんの人気も高いなと思うし、ここ1年だと『上田と女が吠える夜』『それSnow Manにやらせて下さい』の急成長も特筆すべきことのひとつ。ほとんどの番組がTVer普及とともに既にある番組の中で、この2つの急成長は番組の人気の高さ、Snow Manの人気の高さを示しているなと思いますね。あとそれスノに関してはゴールデンに進出してからの伸びが凄いので、全国ネットで番組が放送されることには大きな意味があるんだなと感じさせられますね。

また何の因果かこの記事を書いてる最中にビデオリサーチ社が見逃し配信再生回数ランキングを出してくれまして。やはりバラエティ部門は『水曜日のダウンタウン』の圧勝だなと感じたし、このランキングを裏付けるようなデータが出てきて有難い限りでした。詳細はリンクをクリック。ここで特筆すべきなのは『アメトーーク!』の強さだと思いますね。最近までTVerを渋って、アメトーークCLUBとか作って抵抗して、今年遂に折れて、TVer始めましたけど、9ヶ月で80万人突破ということでこの勢いで伸びてくるだろうし、再生回数ランキングには複数ランクインしているので、TVer始めて良かったんじゃないの?加地さん!ということで()

やはり『まつもtoなかい』初回の威力凄すぎる。SMAP凄すぎ。これ仮に今後キムタクが出てくれたら、どのくらい行くんだろうか。スタートダッシュが凄すぎたけど、その後も毎週放送しているし、安定して大物ゲストが呼んで、じっくりトーク聞けるのが良い番組だなと。『VIVANT』に倒されてしまいそうですが、フジテレビの別班・松っちゃんということで頑張ってもらいたい!


ドラマ部門の話

そしてTVer登録者数、2023年に入ってからはドラマも調べてまして、1月期、4月期、7月期の中期段階(7月期はほぼ後半)でしっかりGP帯を中心に調べました。

TVer登録者数 ドラマ部門

1月期は『ブラッシュアップライフ』がめちゃくちゃ流行ったのもあって、唯一の100万人超え、4月期は『あなたがしてくれなくても』『王様に捧ぐ薬指』『風間公親』の3強…実際、見逃し配信再生回数ランキングも『あなたがしてくれなくても』が圧勝状態だし、センセーショナルなテーマが家族で見れない気まづいドラマが返って"こっそり視聴"としてTVerが伸びたのかなと。そして7月期は『VIVANT』の圧勝ながら、『最高の教師』『真夏のシンデレラ』『ハヤブサ消防団』も人気高いことから、やはり今期は豊作だなと。

今社会旋風状態の『VIVANT』ですが、TVer登録者数180万人はあの時の『silent』(当時:登録者数246万人)を超えられてないのは、やはり日曜劇場というリアルタイム視聴しやすい時間帯があるのかなと。TVerでながら見、移動時間に観るよりかは、ネタバレ避けのためにもリアルタイムで見ることで盛り上がるタイプのドラマとして社会旋風を巻き起こしているのかなと感じました。(実際、僕も後半からリアルタイムで見始めたし)

また最近の傾向として今期なら『VIVANT』や『最高の教師』『ハヤブサ消防団』といった"考察ドラマ"はやはり盛り上がりに伴ってTVer登録者数が伸びやすい傾向にあるのかなと感じるし、今期なら『真夏のシンデレラ』、4月期なら『王様に捧ぐ薬指』や『わたしのお嫁くん』、1月期なら『星降る夜に』や『100万回言えばよかった』といった恋愛ドラマ(特にド派手にキュンキュンキラキラしてるやつ←ここ重要)はTVer登録者数が伸びやすいので、若年層にぶっ刺さっているのかなと。色々言われている『真夏のシンデレラ』も今期3位で登録者数は前期の『風間公親』と同じくらいということで、間違いなくフジテレビの戦略勝ちだし、バチバチに成功していると言えます。


TVerのサムネイルについて

TVerのサムネイル。やはり番組を観よう!と思う大きな動機はサムネイルということで。最近はドラマのサムネイルで文字を入れるケースが増えてますね。

『ウソ婚』(カンテレ)
『こっち向いてよ向井くん』(日テレ)
『VIVANT』(TBS)

これどう思います??僕あまり好きじゃなくて…、正直冷めるなと。
日テレのように「1話~3話/最新話 配信中」とか分かりやすいと思うし、今日どんなストーリーなのか分からないから知りたい部分もあると思いますが、ここまでする必要あるのかな?って。正直『VIVANT』とかこんなことしなくても絶対みてもらえるのに!ここまであらすじを可視化する必要は個人的にはあまりないのかなと思います。

逆にNetflixの番組画面のように初回の予告動画とかティザー映像が常時自動再生されるような機能がTVerにもあれば、そっちの方が新規視聴者を呼び込めるのではないかと個人的には思います。

『真夏のシンデレラ』(フジテレビ)

恋愛ドラマにありがちなキス寸前写真をサムネにする方が文字を入れるよりよっぽど効果あるも思うし、反則技すぎるとは思いますがw

雅志…www

逆にバラエティ番組は盛ってナンボだと思ってるので、マシマシモリモリサムネ大好きです。

『有吉の壁』(日テレ)
『トークィーンズ』(フジテレビ)
『上田と女が吠える夜』(日テレ)

マシマシモリモリサムネの代表例ですね。本当にこういうの好きです。やはりTVer視聴者に向けて考えられて作ってるんだなというのを感じます。まずどういう内容なのがが一瞬でわかること、次に誰が出ているのかが分かることが重要だと個人的には思ってます。真ん中の『トークィーンズ』など、ひとりの人を掘り下げる番組はゲストをデカデカ載せるケースが多いですね。この回はめちゃくちゃ燃えてましたね…w

逆に番組の一場面を切り取って、「これどうなってんだ!」と視聴者に思わせて視聴を促進させるのもひとつの手だと感じます。

『水曜日のダウンタウン』(TBS)
『あざとくて何が悪いの?』(テレ朝)

『水曜日のダウンタウン』は松ちゃんなんで泣いてんだ!とこれで思うし、回によってはオンエアで出てくる奇抜な映像がそのままサムネになることもあるので、やっぱり凄い番組だなと。『あざとくて何が悪いの?』はどこを切り取ってもサムネになるように番組が作られていることは有名な話で、番組を立ち上げた芦田さんが離れた今でもそれは踏襲されているなと感じますね。

懐かしのツイートと共に。我ながらこの頃から言ってること変わらないなw

『ポツンと一軒家』(ABC)

『ポツンと一軒家』のポツンと一軒家をサムネにするの、番組の良さが全面に現れていて大好きです。サムネ選手権は未だにポツンと一軒家が優勝してると思います。


この1年のTVerお気に入り登録者数の調査、サムネの多様化で、本当にTVerってテレビへの関心が薄らいでいる層にも当たり前になったよなと。やっぱり自分の周りでも「TVer」が入ってることがつくづく当たり前になっているなと感じます。これ高校の時とかみんなYouTubeでテレビ観てた。今ではTVerオリジナルドラマも制作されているくらいなので、NetflixやAmazonプライムといった主要動画配信サービスと肩を並べるくらいになったんだなと思いますね。実際、僕自身もテレビではなく、映像コンテンツのひとつとしてテレビ番組があると思ってますから。これからもこの調査、個人的に続けたいですね。このシリーズはまた1年後、お会いしましょう

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