中国・四国地方の石造物⑥:堂応寺宝篋印塔
名称:堂応寺宝篋印塔
伝承など:なし
所在地:岡山県倉敷市真備町 堂応寺
吉備真備の名にちなむ倉敷市の真備町の堂応寺は、現在は小薬師堂を残すのみであるが、この寺院のかつての繁栄を物語る大型の宝篋印塔が入口近くに建っている。
鎌倉時代後期の正和三年銘があり、三メートルを超える岡山県内の在銘宝篋印塔としては最大のものである。
また、この宝篋印塔から南へ数百メートル行った所にある満願寺跡にも、三メートルを超える大型の宝篋印塔がある。
堂応寺の宝篋印塔と形式も大きさも似ているが、こちらはやや時代が下る南北朝時代の作と思われ、石造美術としてもやや劣る出来栄えである。
なお、こちらの宝篋印塔は相輪のみ後補である。
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