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関の独り占め

はろー、関仁 です。

本日は、映画館の会員カードのポイントを使い切ろう!と片道1時間くらいかけて映画館へ。
実際にポイントを使おうとしたら、カードの更新をしないと使えないらしく、結局、500円は支払うことに。
それでも、通常の半分未満なので良しとしました。

観たのは、ファンタスティックビーストの最新作です!
魔法の世界、いいですよね。
しかもダンブルドアが若いので、ハリー・ポッターの時間軸よりも何十年も前だから、マグルの世界も近代的なビルとかがなくて雰囲気が好き。
ハリー・ポッターでおなじみのあれやこれやが今までよりも登場してきたので尚のこと胸おどる!

良い没頭タイムでした。

しかもこの没頭タイム、広い部屋の中で、私一人だけで没入できたのです。
映画を独り占め。
公開してもすぐには行かない私といえど、流石に自分以外に誰も居ないのは初めてだったので、上映されるまでは逆にあたふたしてました。
ひとまず、販売カウンターで綺麗なお姉さんが笑顔で渡してくれた、クロワッサンたい焼きにかじりつきました。
音を立てても、一口を大きめに頬張っても、何の問題も無い。
いつもは気になるストローで氷をかき混ぜる音も、気にせずガシャガシャ回して、力強く吸い込む。音を立てても響くことなく大きな空間に吸収されるだけ。
それが、何とも言えない特別感を私にくれると共に、空虚が背中合わせで見え隠れしてる気がしました。

誰かの頭が、スクリーンの下の方に見える光景。

実は、それって、すごく映画観てる感があるのではないか、と感じた。
今まではスクリーンにわずかにでも被るのだから、一人で見られるならそっちのほうがいい。と思ってました。
でも、頭の黒い影が視界の下の方で見えながらも鑑賞するのが、映画らしいのかもしれない。
笑うタイミングや泣くタイミングをはかれるし、同じモノを同じタイミングで共有してる人が居ると思える。たとえ見ず知らずで映画が終わっても話すことはない人だとしても。

最近、今までは、ああだったらなー。と思ってたことが、いざその状態になると、物足りなさや今まで通りの方がいいのでは?と感じる事象に出会う。
きっと一歩引いた状態だからこそ、気付くこともあるのだろう。
年を重ねてから読み返す本では、受け取るイメージが昔とは異なるように。
別のディメンションに立ったり、異なるアングルから見ることになったり、そんなきっかけがもたらす冒険って、想像以上に愛おしいのかもしれません。


今日は久々に、元会社の総務の方と電話しました。
どうやら上映中にかかって来てたみたいで折り返しました。
以前、借りてた部屋の穴の修理代が2万円強だったらしく、会社の口座に振り込む約束をしました。
心が閉塞してた頃、怒鳴りながら蹴って作った壁の穴。
その程度で済んで良かったです。
「今は何してるの?」と言われたので、残業してる相手に、映画観てました。とも言えないので、「ブラブラしてます。〇〇さんの作ってくれた書類でハローワークの手続きもできました。有り難うございます。」と返しました。
総務の女性は、笑いながら、労りの言葉をくれました。
ちょっと魔法が解けたような気分になりましたが、目を閉じると再びファンタスティックな情景が浮かびます。

同じ施設に、インドカレー屋さんがあったので、そこで晩ごはんをいただきました。
なんと、そこも店内を独り占め。
そのせいでしょうか、食事の最後に、サービスでアイスのデザートを頂きました!

独り占めも、たまには良いですよね。


2022/4/25
せきひと

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