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鳳凰三山(地蔵岳・観音岳・薬師岳):2018/6/9~/10

去年一番つらかった登山は確実に鳳凰三山。ドンドコ沢二度と登りたくないと思ってた。斜度きついし、初日ずっと森の中だし。早朝の賽の河原手前の急斜砂場、地獄過ぎてマジつらかった。

が、友人が行くと聞いて、即レスで「同行させて下さい!!」ってお願いしてた。今年は冬も登り続けていたからどれくらい体力が上がっているか知りたかったし、なにより、オベリスクからの絶景と観音岳、薬師岳まで続く稜線歩きを思い出して。

事前の天気予報がずっと悪くてどうなるかな?と思っていたけど、木曜日に台風が発生して、お。これは?と思った。去年の甲斐駒ケ岳の時、こんな感じでものすごい雲海見れていたので、これは良いのではないかと思っていたら、やっぱり回復。

去年と同様、前日に友人宅に泊まっての移動なので、仕事のバックパック+山道具一式のダブルパック体制。これで会社に行くのが本当に恥ずかしい・・・去年みたいに知り合いに会わないようにと願いながら、仕事。あっという間に終わって、三鷹へ。

三鷹の駅前で、友人を待ちながらベンチでビール。荷物が多すぎて完全に家出状態。友人と合流して夕飯食べつつ酎ハイ。金曜日テンションで、朝4時には起きないとなのについつい飲みすぎる。

朝起きたら完全に酒が残ってる・・・これは去年と同じ・・・お茶とコーヒーをがぶ飲みしてなんとかどうにかする。

青木鉱泉到着。あーーーーー、またあれを行くのかーーーーーー酒残ってるし、かなーーーり憂鬱なスタート。いきなりコケる。軽い突き指で幸先が思いやられる。

そうそう、この鬱蒼とした感じ。

南精進ヶ滝到着。酒だいぶ抜けてきた。次、鳳凰の滝。前回は寄り道する気力が無くてパス。今回はいける!実際に見たらスルーでよかった・・・・

次は白糸の滝。前回はここで一度力尽きて強制お昼寝モードに落ちた。今回は大丈夫。昼飯をたっぷり食う。おお。成長している。

五色の滝から、更に上に。見通しが開けるポイントで、ようやくオベリスクが見える。前回は「こんだけシンドい思いして上がってきて、まだそんなに先なの?????」って絶望しか無かったけど、今回はすげー近く感じる。(実際距離的には近い)こんなに感じ方違うんだなーと。

鳳凰小屋に到着。

雰囲気があって、小屋番さんも愛に溢れてて素敵です。

まだ時間的に余裕で地蔵岳ピストンできるけど、曇ってるし無理せず。明日地蔵岳で朝日を見て、そのまま縦走しようとすると、2時起きで撤収して、移動というナカナカハードな修行になるので、空身で地蔵岳まで上がって、小屋まで戻って観音岳に行くルートで。空身なら賽の河原手前の急斜面砂場も結構楽になりそうだし。

そうと決まれば、あとはお酒。ビール2本小屋で買って、あとは担ぎ上げてきたワイン一本分。最後の一杯を飲み干す前にテント内で死亡。

夜。一度目が覚める。星空がすごい。これは明日朝すごいぞ。寝る。結局2時に目が覚める。がさごそ準備。出発。

暗闇の中登りつつ、徐々に明るくなる。砂場地獄の手前あたりで雲海大発生を確認。まじかー。これはすごそうだ。

オベリスクの麓に到着。朝日がもうすぐなので、焦る気持ちもあるけど、それ以上に岩をよじ登るのが楽しくて、一気に登る。

オベリスクから見渡す限り雲海と、南アルプス主稜と、その後ろには北アルプス、さらに八ヶ岳までが浮かんでいる。観音岳の奥には富士山まで。

すごい。

雲がゆっくりと動き、朝日が出る。風が吹き付ける。初めて見た赤岳からの雲海朝日が最も心に残っているけど、たぶん、光景的には今回のほうがスケールも見えているものも全てにおいて上回っていたと思う。

来てよかった・・・

オベリスクの周りで少し遊ぶ。去年は無くなっていたロープが鎖になって復活してた?少し高いところにあってよく分かんなかったけど・・・無理はできない。落ちたら死ぬし。

いったん小屋に。朝飯テント撤収して観音岳に。

朝日の光景が強烈で、テンションが高くなってしまい、みんなを置いて暴走。小屋から観音岳までダッシュで1時間切る。楽しすぎてやばい。ごめんなさい。

雲海が観音岳まで押し寄せてきて、その、刻々とダイナミックに変わる光景が素晴らしい。

1時間近く観音岳でダラダラして、薬師岳に。すぐ着く。そして、中道経由で下山。ひたすら地味。コースタイム3時間45分のところを3時間切る。前のほうが早かった気がする。

下山途中にある御座石。クジラだこれ

車に乗って下山を始めると、雨が降り出す。間に合った・・・

翌日、前回の時は歩行困難レベルの筋肉痛だったけど、今回はそれほどでもない。やっぱり少しづつ体力ついてるんだなあ・・・

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