日記 2023/06/04〜冷たくて柔らかい水〜

今日、サンメドウズ清里のトイレで手を洗おうとした瞬間、水が冷た過ぎて、「あー、清里に来たんだな」と実感した。
以前、ネパール人の同僚と、手を洗うのはお湯か水か、と話したことがある。その中で、彼にとっての清潔感の象徴がお湯なんだ、という話がちょっと印象的だった。私は真逆と言って良い感覚だったから。
私にとって清潔感の象徴は、冷たい水なのだ。おそらく、機械や人の手で熱を加えられた状態よりも、山の湧き水のような冷たい水の方が純粋で飲めるくらい綺麗だと、無意識に刷り込まれている。その無意識を育てたのは、清里の大自然である。
手を洗いながら、そんな気づきがあった。

ペンションのお風呂で「このお湯は柔らかい」と祖母が言った。
温泉ではない。しかし、清里という土地に流れる水のポテンシャルが高いのだ。
山の土のお陰なのか、草木のお陰なのか、あるいは別の要因か。ここの水は、同じ水道水でも東京とは全く違う水である。
そんなことを語らっていたら、身体がポカポカになっていた。

清里の水に触れるととても安心する。全く地元でも何でもないのだけれど、帰ってきたような感覚になる。
私はこの水に共感すら覚えている。

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