場と心

毎日新聞に京都南座の耐震補強工事が完了し、2年9カ月ぶりに開場することが載っていた。

「まねき看板」〜江戸時代のサイン

この頃、どれくらいの人が文字を読めたのか知らないが、立ち止まり、わくわくしながら佇んでいたのであろう。

「芝居のほとりは、饅頭のせいろう二十、三十つみかさね(略)いとにきはし」

湯気、匂い、掛け声、人混み、、、、芝居が好きで南座に足を運んでいた本居宣長も、饅頭を食べながら歌舞伎を観たのだろうか。

「けふより南から芝居、かほみせ始まり侍る、いとはやくみな人ありけり」

顔見せの雑踏に、想像しただけでも吸い込まそうだ。

場と心、情報が少なく現場に行かないとわからない時代のほうが豊かさを感じる。



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関原 宏昭

とまり木

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