【空き家対策をうかつにやらない】
7年ぶりに訪ねた福井県旧名田庄村。
過疎化が一層深刻な状況だった。
商店は消え、かつてあった飲食店、居酒屋も無くなっていた。
観光で賑わっている尾道も、駅前周辺の一部以外は空き家、貸店舗がそこら中に。ちょっと前までは中心であった場所ですら、シャッターが降りている。
久しぶりに歩いた神戸でも空き家、空き店舗の表示だらけ。北山界隈も例外ではない。
驚いたのは、三ノ宮高架下の小さなな店が、どんどんやめている様子であること。一斉を風靡したエリアがスラム化しかけている。
人口の流れ、生活スタイルの変化、消費のあり方、志向の変化。
ブームのような空き家対策を進めていっても、地域生活の根本的な課題には結びつきにくい。
仮に重点施策として、空き家対策をするのであれば、相談がある所から行うという順では下手な将棋になりかねない。
地域の考えと家主の思い。どちらも参酌し適切に判断した計画の立案、将来を読み取る目利きが重要である。
足元がすぐにぐらつく地域づくりは、対策の二乗になりかねない。
企ての感動は一瞬、地域はエンドレス。
やってみなければわからぬが、明らかに息切れする小細工は、うかつにやらぬことである。
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