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視点を変えることから

町内の清掃というと、自治会活動=参加義務のイメージが付いて回る。実際にそのスタンスで取り組まれているコミュニティも多く、受け身になりがちである。

しかし、グランドデザインの方法、活動のゴール設定によっては、イメージが変わり、自分ごとになり、楽しく捉えれるようになる。
これは、日常のルーティン活動や、目指すゴールが見えにくい行動の時にも同じようなことが言える。

一般的に、町がきれいになることが嫌いな人は少ないのではないかと思う。しかし、自分が活動に参加しなければいけないとなると話は別で、積極的な気持ちになりずらい。
あるいは、いつも参加をされている人も、刺激がなくマンネリ化してしまうと、近所づきあいとしての義務意識に変わっていく。

では、いかにモチベーションを維持させ、続けることができるようになるのか。また、主体的な参加、ファンが増えるのであろうか。

一人二人が黙々と行うことから地域に根付くこともあるが、地域全体の主体的な意識に届けるには、多面的な視点が必要になる。
例えば、想定外の出来事、出会い、展開、設え、評価、マネタイズなどがあると、自分ごととして向き合う(向き合わざる得ない)ようになる。ただし、置かれた状況を見極めて考えることが重要であるが。

清掃活動の場合、する人しない人の二極で捉えるのではなく、する人と応援する人として捉え、チームづくり、クラブ展開をイメージしてみる。そして、その先には他地域との交流、観光交流を見据え、進捗状況にワクワク感が出てくるようなグランドデザインをしてみる。

もちろん、全体の喜びと個人の喜びのバランス考えながら取り組むことが必要で、とりわけ一人ひとりが表面的な「楽しい」に終わることなく、実感できることが重要である。よく聞かれる「清掃は観光につながるから行いましょう」の大号令だけでは心にとどかない。

町をきれいにすることは入口で、大切なのは人が真ん中であること。他者を有効に活かし、その先のグランドデザインや、いい意味での"想定外"を実感できるようにしていくことから、人が人を呼ぶ地域独自のプログラムに育てることが可能となる。


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