空想対話4〜△◯◇の構成その3

旧公衆衛生院をとおして建築家・内田祥三との空想対話4〜△◯◇の構成その3

「次に◇についてなのですが、天へ突き刺すためにも土台がしっかりさせておくことからなのでしょうか?」

「三角、丸、四角が並んでいますね」

② ◇のデザイン
四角は大地を象徴し、どっしりと揺るがないことが表現される。また学問を表すものでもあり、研究施設、学校として建てられた旧公衆衛生院に相応しいデザインである。

エントランス、中央ホールには黒の大理石で四角を強調し、施設への信頼、安心感を表している。

床面積の大部分はジン研ぎ石が使われているが、真鍮目地のデザインも四角が表現されている。

また、元の教室、研究室、宿舎ホール、図書室、応接室などは木製フローリングブロックが使われ、暖かさを出している。

旧院長室については、多様性を表現するように木製デザインフローリングが使われている。

「一つ疑問なのですが、廊下、上部階ホールなどは、なぜ東洋風の格天井を選ばれたのでしょうか? 天と地の交歓なのでしょうか?」

「あなたはどう思いますか?」

格天井(天を表しているのか丸い飾り鋲がかわいらしい)

こだわりを感じるのは玄関風除室に使われている小口タイルで、二本線が編み込まれている。

この二本線デザインは、建設当時の電気マンホールの蓋にもデザインされ、隠された意味があるのかもしれない。

「フランクロイド ライトは、設計パターンデザインとして、三角形は最も大切なものであり、円は無限、四角は完全を表していると、記していますが、先生もそのお考えでしょうか?」

「おでん、ではないですね」

つぎは建物のコア、中央ホールについてです。

つづく

(文責 関原宏昭)

#港区 #東京 #旧公衆衛生院 #空想対話

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

1

旧公衆衛生院研究

内田ゴシック建築の私的な解釈
1つ のマガジンに含まれています
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。