生きていく上でのつながり、安心理論

友だちの数や、近所の知り合いの数が、将来の安心につながることを述べる人がいる。
自分でもコミュニティ論の講義や健康につながるまちづくりの講演を行う場合に、時々そのことを考え、述べている。

果たしてどうなのであろうか。人それぞれ、環境、生き方が違い、数の正解はないはずだが、心地良さ、安心できる関係は、AIのように無限ではない。

1990年代にダンバー数(Dunbar's number)が話題になった。人間が安定的な社会関係を維持できるとされる人数を、平均的な人間の脳の大きさから推定し、円滑に安定して維持できる関係は150人程度であると人類学者ロビン ダンバーが述べたものである。

それは、とても親しい人が5人、親しい人が10人、知り合いが35人、少し知っている人が100人の計150名程度と考えられている。

勿論、インターネットのある時代と、なかった時代ではつながり方は性格も距離感も全く違うが、実際の暮らしの中で安心できる関係は、本質的に変わらないと思う。
しかし、現実的には150名もいないのが一般的ではなかろうか。

感覚的なものになるが私自身は、安心につながる関係は家族、友人、知人を問わず5から10人程度あれば十分可能ではないかと考える。勿論仕事の上では視点が違うが。

仮に、ダンバーのモジュールに当てはめたとしたら、とても親しい人が1人、親しい人が2人、知り合いが3人、少し知っている人が4人の計10名程度と関係性があれば、生活の質が維持できた暮らしにつながると考える。
しかし、年齢を重ねるごとに、つながる人数は減っていく。

若いうちは様々な人と出会い、知見、関係性を広げることが大切である。その中に、生涯つながり、寄り添う人もいる。とは言え、無理して関係をつくる必要もない。

決してつながりの数では心の豊かさ、健康的な暮らしは、はかれない。いかに、安心できる関係性を持ち、心地良く維持できるかにかかってくる。一人ででも生きていけるように。

まちづくり、コミュニティ育成の指数からしても地域にこうしたユニットができれば、いろいろなイメージ、行動が可能となる。
何より、集まりやすく、一人ひとりの声がとどく。

いろいろな地区、分野へコンパクトに根付くことで地域の土壌が出来てくる。(玉ねぎ畑のように)
鳥瞰的、表面的に見ることも大切であるが、足元をしっかりと見ながら関係性を築くことが、地域づくりの土台である。
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関原 宏昭

Community Health 2

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