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こうして私は騙された!リゾネットの悪夢⑦(悪魔との契約)

前回は友人Tから契約に迫られる話をしました。

約束の日の前日、Tから下記のようなLINEが入りました。

明日だけど、行ってやっぱやらないとか頼むからやめてね。相手は超忙しくてわざわざ時間取って来てくれるから。

私は1口契約するとTに伝えましたが、根掘り葉掘り疑い深く質問したからでしょうか。Tはまだ私のことを疑っているようでした。

私は契約担当の人に会うと決めた時点で、もう1口契約すると決めていたので、そんなこと言われて少しイラッとしました。

翌日、約束の時間にお店を訪れるとTはまだ来ておらず、契約担当が先に来ているとのことなので、指定された場所を見てみました。

するとそこには私と同じ歳くらいの男性が座っていました。

「SABAと申しますKさんですか?」と挨拶をした所、その男性はサッと立ち上がり、名刺を出してきました。

名刺を見ていると、ベンチャーによくあるような不動産会社の名前に”社長”と書かれていました。
てっきりリゾネットの人が来るのかと思ったら、Tの社長仲間のようです。

KはTと同業で若くして不動産会社を立ち上げ、年商数億円の会社をまわしているようで、いかにもバリバリベンチャー社長といったオーラがひしひしを伝わってきました。

Tが来るまで他愛もない話で間を持たせ、10分くらいしてからTがあらわれ、具体的な話が始まりました。

Kは慣れた手付きでリゾネットの資料を取り出し、説明をはじめました。
リゾネットが他のリゾート会員権と比べいかに安いか、人気があり会員が増えているか、全国でどんな施設で使えるか、ハワイのトランプタワーとリッツカールトンの写真を見せながら、自分もこないだ泊まってきた等々雄弁に語りました。

紹介内容を聞いていると、旅行商品としては自分のスタイルと違うかな?と感じました。具体例を出すと・・・

割引になるホテルはグレードが高いものが多く、自分が普段宿泊するようなランクではない
 ⇒国内で無料で泊まれるホテルはリッチが悪すぎて泊まる気になれない・・・

格安と言われる旅行パックもあまり割安と感じない
 ⇒航空券とホテルで予約すればもっと安くなるのでは?

■やたらハワイのトランプタワーとリッツカールトンを押してくるけど、保有している客室数が少なすぎて(確か5室未満だったような・・・)倍率が高すぎる(当選確率は3%とかだった気がします)
 ⇒会員が増加しているのに客室数が少ないからいつまで経っても当選しないのでは?

■トランプもリッツも完全無料じゃなくて1泊あたり1万円くらい(たしか・・・)ベットメイクのような手数料がかかる

以上のように、当初Tが話してきた2つのメリットのうちの1つである「安く旅行に行ける」については、正直私にとっては当てはまらないと思いました。

これまで色んな旅に出てきたのでそれなりに安くエアーやホテルを手配する術を身に着けてきたこともあり、話を聞けば聞くほど、1つ目のメリットについては正直どうても良く、インセンティブが入ることだけにこのリゾート会員権にメリットを感じるようになりました。

話の最後に、Kはクーリングオフについて説明し、キャンセル出来る旨を強調してきました。
恐らく、2017年にリゾネットが3か月の一部業務停止命令を受けたこともあるのでしょうか。(詳細はこちらをご覧ください)

最後まで説明を受け、不明点について確認をした後に、Kは契約書を取り出し今ここで記入したいと言ってきました。

ここで契約書にサインをしなくても良いのでは・・・とも思いましたが、Tから前日釘を刺されていたこともあり、契約内容を確認しその場でサインをしました。

あとで知ったことですが、通常リゾネットの契約は一般的にセミナーと呼ばれる集まりに勧誘者と勧誘された側が参加し、そこで契約まで迫ることが多いとのことでした。
(セミナーまで参加して辞めた人や、契約した人のブログが沢山出てきました)

Tいわく、「俺たちのグループは特別にこんなスタイルで契約できてる」とのことで、通常何時間かかかるセミナーを免除出来ていることを語っていました。

45分くらいだったでしょうか。
一通りの説明を受け、ここで私は1口契約を結びました。

契約から数日以内に入会費169,560円を指定の口座に振り込み、数週間以内にメンバーズカードとパンフレット類一式が送られてきました。

8月から月額費用13,500円が自動で引き落とされ、Tからは9月末からインセンティブが支払われると告げられ、その場を別れました。

つづく

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