アイデンティティ・ロス
突然ですが、このnoteを読まれているあなたは「故郷」ってありますか??
そこはあなたにとってどんな所ですか???
私は東京で生まれ、長いこと千葉に住み、転職とともに大阪に来ました。
なので人間形成に大きな影響を及ぼしたのは「千葉」での生活であり、私にとっての故郷は「千葉」であると思っています。
まさに私にとってのアイデンティティ形成の地は千葉と言っても良いでしょう。
今でも大阪から千葉の地元に帰ってくるとホッとしますし、馴染みのお店に顔を出して常連さんと一杯やったり、小さい頃から足繁く通った大きめの公園なんかに立ち寄ると一気にノスタルジックな気分になったりします。
(小さい頃によく登った思い出の木)
慣れ親しんだ地を離れ、ひとり縁もゆかりもない大阪に居るということも、そんな気持ちを高める大きな要素なのかもしれません。
そんな中、実家が転居することになりました。
父親が来春、引退することもあり「老後は住みたいところに住みたい。」
ということで、神奈川県の某エリアに転居することになったのです。
両親にとっては千葉には愛着はなく、転勤と共に辿り着いたようです。
特に仕事人間の父親にとってはベッドタウンという位置付けだったので、案外アッサリ転居が決まったとのこと。
既に私は実家を出て大阪にいることもあり、両親の人生でもあるので実家の転居に口を出せる立場にありません。
最初は冗談で言っているのか、口だけだと思っていたのですが、実際にトントントンと話はまとまり、転居宣言を聞いてから3ヶ月で引越しの日を迎えることになりました。
当日は私も立ち会ったのですが、どんどん荷物が運び出されるにつれ、思い出も運び出されるような気がして、複雑な気持ちに・・・
(空っぽになった部屋)
その後、出張などで東京に来る際は足を伸ばして転居先の実家に行くこともあるのですが、なんだか落ち着かない・・・
家の中にいる人(家族)は同じなのに何故か落ち着かない。
そりゃそうですよね。
転居先の地は私にとって、縁もゆかりもない場所です。
もちろん、転居先の家には私の部屋もなく、居場所がないから居心地が悪いような感じがします。
昨年9月に大阪に行った時も、縁もゆかりもない土地で落ち着かず、家にいたくないのであえて遠回りして家に帰ったこともありました。
正直1年経った今もホッとすることはないように感じます。
良く「1人暮らしだと自由だし、何も気を使わなくて楽じゃん!」と言われますが、私にとってはちょっと違うんですよね・・・
と、とりとめもない文章をずらずら書いてきましたが「これまで当たり前のように存在していた場所が、当たり前でなくなった時」私にとってこんな変化があるとは思いもしていませんでした。
私にとって故郷と言える場所が見つかる日まで、旅は続きそうです。
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みなさんもこのような経験ありませんか?
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