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フェイクな名言 「笑いの反対側から 笑いを描こうとしている落語家2人の発想が面白い  (1月11日放映「プレパト!!」冬麗戦の夏井いつきのコメント)

今回のプレパトのお題は「大笑い」。1位が春風亭昇吉「一月の 笑いの外に ひとりいた」。浪人時代の正月を詠んだ句。5位の立川志らくは「福笑いのような 祖父の、死に顔」。自らの子供時代に祖父が亡くなった時を句にした。2人とも大笑いというポジティブな話題をネガティブな視点から見上げている。夏井さんの批評の言葉を聞きながら、今自分が読んでいるイギリスのコメディアンの本を思い起こす。Robin Ince「I'm a joke and so you are」。ひとり舞台に立って、笑いを呼び起こすひとが、暗い地中に伸びるトラウマのような根から言葉を発しているということを自らの体験や脳科学の研究から語っていて、じわじわとくる。明るいは暗い、暗いは明るい。境い目なんかないのかも。

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