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自機ぬいを作った話②+おまけ

前回に引き続き、自機ぬいを作った備忘メモです。(前回の記事はこちら
今回は新たに刺繍に挑戦、そして新たな道具を導入したのでそのレポというか、裁縫できない人間が右往左往した様子を書きます。


今回作る自機について

自機とは

自機という言葉については前回語ったので割愛します。
さて、前回は自機(ララフェル♂のすがた)をモデルにしたぬいを作成しましたが、実は自分がFF14内で使っているアバターはララフェル♂だけではありません。

FF14内にはアバターを変更するアイテムというものが存在します。幻想薬という名のもので、基本的な入手手段は課金となります。(ただし、1個だけはゲーム内のメインストーリーを進めることで無料で入手できます。)
自分はこの幻想薬を使い、たまにララフェル♂からララフェル♀にアバターを変更して楽しんでいます。

自機の紹介

自機(ララフェル♀のすがた)

もちろんエオルゼアのほぼ全てのララフェルはエオルゼアいち可愛いので、このララフェル♀のすがたもエオルゼアいち可愛いと言えます。
私はララフェル♂のすがたも大変可愛いと思っていますが、女装させたいとは思っていないので、女物が着たい時やパッチとパッチの間で気分転換したい時などに幻想薬を使っています。

ということで、今回はこのララフェル♀のすがたの自機のぬいを作っていきます。

準備編

前回の反省点と対策

前回の反省点と対策を考えてみました。
特に顔が似ていないという点は既製品のワッペンを使う以上は限界があるため、今回から刺繍を始めることにしました。

  • 左右非対称パーツの確認が甘い →型紙の表と裏をよく確かめる

  • 顔があんまり似ていない →顔は刺繍で作る

  • 服を作るのが大変過ぎる →裁縫上手などで省略できるところは省略する

  • 縫うのが下手、時間がかかりすぎる →後述

新たに買い足した道具

裁縫スキルのなさによる形の悪さやとにかく時間がかかることを、手っ取り早く課金という手段で解決することを試みました。ちょうどAmazonでプライム感謝祭が開催されていたため、19,000円台の電動ミシンを2,000円引きで入手しました。
ミシンを手に入れた結果ですが、先に結論を言うとそもそもやっぱりミシンを扱うスキルがないので、形はあまりきれいになりませんでした。しかし時短という意味ではかなり役立ってくれたので、今後も使用していきたいです。

ぬいのお顔の刺繍レッスンという本は、前回使用した『てづくり推しぬいBOOK』と発売元が同じ?であるため購入してみました。
ステッチのやり方や練習図案が記載されていたり、刺繍の終わりの糸の留め方など基本的なことがほぼほぼこの1冊で理解できたのでとても良かったです。

ミシンの紹介

SINGER製のミシン

定価19,000円台の電動ミシンは、恐らくミシン界では安い方なのだと思います。
初心者にはコンピューターミシンを勧める記事をたくさん見ましたが、それに逆らう形で電動ミシンを購入しました。予算的に倍は厳しいな~という感じの懐具合だったので……。

同価格帯の中でこのミシンを選んだ決め手は、「ワンタッチ糸通し機能があること」です。
手縫いの時も100%糸通しを使っているので、この機能がないとつらそう。慣れれば説明書を見ずにすぐに糸通しができるようになりました。
あと上糸のかけ方やボビンの巻き方などもミシン本体に順番が書いてあるので、これも慣れたら説明書なしで大丈夫になりました。

ただ、使ってみたら初心者にこそコンピューターミシンが勧められる理由がよく分かりました……。
糸が表や裏でもちゃもちゃになったりする理由は、①上糸がちゃんとかかっていない、②下糸がちゃんとかかっていない、③糸調子が強い、④糸調子が弱いという4パターンあり、そもそもどのパターンなのかさっぱり分からないからです。
自分の場合は上糸と下糸がちゃんとかかっていないということがとにかく多く、調整に時間がかかりました。たぶんコンピューターミシンならそういうのもちゃんとミシン側で把握して、エラーメッセージなどを出してくれるんだろうなと思います……。
上糸と下糸をかけるのも手順通りにやってるつもりでしたが、どうにもうまくいかないことが多かったです。知恵袋などを見ると「しっかりと糸を張ってかける」という手順が大事なようで、糸をぎゅっと張ってかけてみるとちゃんと縫えるようになりました。

刺繍の練習

下絵シートなどを洗い落とした後の写真

各ステッチの練習をしてみました。(若干途中で飽きています。)
下の点々はフレンチノットステッチをするはずだったのですが、全くできませんでした……。どうして……。コツをご存知の方は教えてください……。
まあとりあえず、一番使うであろうサテンステッチのコツはなんとなく分ったような気がしました。平行に刺していくこと、針の出の位置を揃えることがきれいな形を作るコツなのだと思います。
YouTubeなどでバックステッチ等で縁取りをしてサテンステッチするときれいにできると見たので試してみると(横長の長方形の左が縁取りあり、右がなし)、サテンステッチだけの時よりもきれいにできたため、本番でも縁取りをすることにしました。

下絵シートはAmazonで買った貼らないタイプを使ってみました。てっきりオブラートみたいな質感かと思っていましたが、生春巻きの皮みたいなむちむちしてる質感で面白かったです。
シートをプツプツと刺しているのは結構気持ちよく、楽しかったです。
水に溶けるタイプだったので、ぬるま湯を張った洗面器で洗うときれいになくなりました。

実践編

ということで、今回もたまたま写真を撮っていたものを中心に作業のハイライトを載せます。

お顔作り

iPadで描いた図案

自機の顔を見ながら図案を描き起こします。
自分のメインジョブは字書きであるため、絵心は全くありません。左右均等に描くという能力が皆無であるため、先に片目を描き、それをコピー&反転をして均等な両目を作りました。
瞳のハイライトだけはコピーした後に位置を直しています。

刺繍が終わりました(所要時間は3時間くらい)

眉毛がアウトラインステッチ、二重と口はバックステッチ、睫毛や瞳はサテンステッチです。白目はロングアンドショートステッチのつもりだったのですがよく分からなくなり、よく分からない感じになりました。
サテンステッチとロングアンドショートステッチ(もどき)は刺繍糸2本取り、他は全て1本取りです。
向かって左の瞳は上手くできているのですが、右の瞳は上下の色のラインがくちゃっとなってしまいました……。まあでも色の境目はきちんと埋められているのでよしとしましょう!

髪作り

本に掲載されている型紙をスキャンしてアレンジ

今回のララフェル♀のヘアスタイルはハイポニーテールで、その名の通り高い位置できゅっと盛り上がったポニーテールがチャームポイントです。ということでポニーテールのパーツを作ります。
これもiPadで型紙をスキャンして、形を少し変えています。仕上がり線から描いて、手書きで断ち切り線を更に描きました。しかしよく考えると、描いた仕上がり線を拡大すればきれいな断ち切り線が作れたのでは……?と後から思いました。
ダーツとやらが正直よく分からなかったので、そこは本に掲載されていた型紙のままに素直に入れてみることにします。

縫い上がって綿を詰めたポニーテール、すごくぬいっぽい

ぬいっぽ~い!(そりゃそうだ)
なんかちょっと愛しいです。ダーツのおかげでたぶんこんな風にころんと可愛く立体的になっています。原理はよく分かりません。
コの字閉じも結構上手くできたと思います。

体作り

ミシン、圧倒的に楽ちん

全てが完成した後に気付くのですが、縫い目の設定をデフォルトのままにしていて、縫い目が大きいです。そのため少し形が悪くなったり、綿が出てしまいました……。
写真はありませんが、まち針で刺すという技術も皆無であるため、手縫いでざっくり仮止めをしてからミシンで縫っています。

ぬいの皮
綿詰めしてポニテを付けました
前髪もぺたり。それっぽいぞ!

前回同様、今回もぬいスケルトンを入れてますが、綿詰めが難しいのなんの……。あんまり入れると閉まらなくなるのでなんとなく適当に綿を入れています。
しかしわた詰め口のコの字閉じが上手く行かず、後頭部にきゅっと皺ができてしまいました。

完成

出来上がり

できた~!

結構可愛いかもしれない……!前髪の左右もちゃんと合ってる!
先人たちが刺繍に取り組んでいる理由がよく分かります。刺繍で作ったお顔は愛着込みで可愛い……!

ちなみに服は靴下ニット服を作ろうと思ったのですが、サイズが合わずにガバになったので袖が作れていません。
スカートは裁縫上手で作ってみましたがべたべたパリパリになってしまいました。素直にミシンで縫ったほうが速そうです。

ちいさないのち

向かって左の耳が若干中に入り込んで短くなってしまったので、正面から写真を撮っても上手く見えていません。一応あるにはあります。
ナイレックス生地は薄いこともあり、口元などは若干裏側の糸が透けて見えてしまっています……。サテンステッチ以外は玉止め・玉結びを使っていましたが、糸を刺繍に絡ませるやり方で縫い始めと縫い終わりの糸を処理したほうが仕上がりがきれいだったかもです。

良かった点

  • 刺繍で作ったお顔が可愛い

  • 前髪の左右が合ってる

  • ミシンは速い!

  • ポニテの形も理想的

顔が可愛いのがとにかく嬉しいです。前髪の高さなどもかなりぽくなったと思います。
今回は別のぬいと2体並行して作っていきましたが、刺繍を除けば前回と同じくらいの作成時間で収まったので、縫ってる時間は半分くらいにはなったと思います。

反省点

  • ミシンの設定が上手くいっていない(縫い目が大きい)

  • それにより形が少し悪く、綿が出てしまっている部分がある。

  • 刺繍の裏面の糸処理が未熟

  • やはり小さいぬいは服作りが鬼門

ミシンは設定を見直すことと、数をこなすことでスキルアップしていきたいですね……刺繍も同じく。
それからやっぱり小さいぬいは服作りが細かくて辛い!あと裁縫上手などの布ボンド使うの難しい!
今回は前回とは別の本の型紙を使ってみましたが、上手くサイズが合わずに辛い思いをしました。服作りはぬい本体よりも更に高い技術が要求されそうです……。

感想

顔の刺繍をしたこと、前髪の左右がきちんと合ったことで「自機だ~!!!」となったのが嬉しいです。
親ばかですが可愛く出来上がったと思います!

今回初挑戦してみて刺繍のことは少し分かった気がしますが、ミシンの使い方に関してはまだまだ要練習という感じがします。
ゆくゆくはもう少し大きなぬいも作ってみたいと考えていて、やはり手縫いだと縫ってる時間が大きな問題になると思うので、ミシンの導入に関しては後悔はないです。

拙い記事ですが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
これからぬい作りをする方の参考になるかどうかは分かりませんが、みなさまがよきぬいライフ・よきエオルゼアライフを送れることを願っています。

おまけ

某ぬいのお顔刺繍のセミオーダーサービスの抽選になんとなく申し込んだところ当選してしまったため、別版権のキャラをイメージしたお顔が届きました。
そのため、ララフェル♀の自機ぬいを作りながら並行して彼の体も作っています。2体同時に作るのは割りと楽というか、同じ作業を繰り返すだけなので、1体ずつ別のタイミングで作るよりはありな気がします。
彼は衣装がとにかくややこしくて小サイズでは絶対に作ってやれない自信があるので、ゆくゆくはもう少し大きなサイズで、きちんと自分で顔を刺繍して作ってあげたいです。

機械刺繍の顔は細かくてすごい

今回のララフェル♀の自機ぬいの瞳は縁取りなしでやりましたが、こうして見ると縁取りをしてあるのもくっきりしていて可愛いですね。

今度こそ終わりです。ここまで見てくださり、ありがとうございました!

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