究極のラブソング

 もうすぐミュージシャンの小坂忠さんが亡くなられて3ヶ月が経とうとしている。亡くなってからの音楽業界を取り巻く喪失感は勿論の事、彼の音楽家としての足跡を辿ろうとするとその余りの大きさ偉大さに感服するしかないのである。
彼はミュージシャンとして以外にも牧師としての顔も持つ。彼がクリスチャンになった経緯は自身の愛娘が重度の火傷から奇跡的に回復した事がきっかけだった、という。
それらも踏まえて小坂忠がどのようなミュージシャンだったかというと一言でいえば究極の愛の人だったのではないだろうか?目がつぶれて耳が聞こえなくなり、手足の自由が奪われても隣人を愛するその心、どこか宮沢賢治の思想にも近いものを感じるのは私だけだろうか。
天国できっと今生きている人たちの夢の続きを聞きたがっているだろう小坂さんにそれを堂々と語れることこそが小坂忠が確かに日本の音楽シーンに強い影響を与えた一人だという証になるだろう。


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