松本航投手の異変

 埼玉西武ライオンズの松本航投手の中継ぎへの配置転換が決まったらしい。
今年は裏ローテの初戦を任されていたがここまで3試合投げて投球回数14回に対し四死球14、防御率5.14と苦しい投球を余儀無くされている。特に2試合目の楽天戦では連続四球で押出し、また3試合目の日ハム戦でも西川選手への死球、渡邉選手の自打球顔面直撃などから全くストライクが入らず、と先日Twitter上でやり取りしている@sinndar2000 さんと @tthg1994 さんとで浜屋投手のイップス問題に関して色々話していたが、もしかしたらイップスという意味では松本投手がその病にどっぷり嵌まっている可能性がある。
ここで松本投手の日体大時代と先日の楽天戦でのフォームがある。

主観も多分に入っているが日体大時代はワインドアップで流れるようなフォームでリリースポイントも安定している。対して先日の楽天戦ではリリースポイントが安定せず、身体の開きも早い印象を受ける。
大学時代はストレートのMAXも155kmと出ておりまたBB/9も2.01とコントロールにもそれなりに安定している。勿論アマとプロの違いでアマでは見逃してくれる球をプロは見逃さなかったりなどあるがそれを差し引いてもプロに入ってからのBB/9が過去2年で4.87まで悪化するのは普通ではない。
その1つの要因としてフォームがばらついているのは否定できない。本人も今ストライクを自信を持ってとれるイメージが持てないのではないだろうか?くわえて先にあげた日ハム戦での西川選手への死球の後の渡邉選手の自打球顔面直撃は自打球なので松本投手のせいではないが、ストライクが中々取れない状況の中においての心理的なダメージとしては甚大であろう。
昔、渡辺智男氏が92年の後半戦から突然ストライクが入らなくなるイップスに陥り、くわえて持病の腰痛を自然に庇うようにフォームがどんどん崩れていき、復活することなく現役を終えた事がある。その年氏は前半戦だけで7勝あげ4年連続の2桁は当然、最多勝なども視野に入っていた矢先の悲劇だった。
これは私の思い過ごしや考えすぎであればいいが、もし万一松本投手がその病に陥っていたとしたら早い処置が必要であろう。


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