コメントに見られる成長の証

 最近不振に喘いでいた愛斗選手、栗山選手らの一発で遠征中に作ってしまった借金を完済した埼玉西武ライオンズ。再び貯金生活に入ってもらいたいものだ。
今日の試合で大きなポイントは先発の今井投手が7回2失点とHQSを達成したことだろう。
前回オリックス戦であと少しのところでHQSを達成できたところを一発に泣き4失点と沈んでしまった。
その雪辱を次の登板でしっかり果たした今井投手、その背景に打たれた後の気持ちの持ち方の変化がある。
それまでの今井投手といったら1つの四球をきっかけに走者を返してはいけないと際どいコースに投げそれが悉く外れストライクを取りにいったところを痛打されるという繰り返しが多かった。
しかしここ最近の今井投手の投球内容に変化が表れてきていた。
四球が多いのは相変わらずだがゾーンで勝負できる回数が増えてきており、四球を一本安打を打たれた、と思って割りきるしかない、という考え方になったのが1つ変わったところだろう。
更に今日の試合後のコメントで今井投手の成長の表れが見て取れた。
それは6回マーティン選手に1発を浴び一時勝ち越しを許した事についてだ。それに対し今井投手は「カットボールが曲がらなかった、打たれた(のは仕方ない)後は最少失点で」とたまたま打たれてしまった、と割りきる気持ちの切り替えが成長の証だといえるだろう。それを証明するかのようにマーティン選手に打たれた後中村選手、安田選手、角中選手を三者三振に斬って捨てた。
四球、一発をたまたまの出来事、と割りきれる考え方は同じように四球や一発で中々波に乗れない松本投手や浜屋投手の浮上のヒントになるのではないか?
今井投手がどうやってそういう思考に行き着いたか聞いてみるのもいいかもしれない。




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