グローバル人材になりたい若人へ。

今年、仕事を通じて知り合いになった20代前半のAくん。「あなたみたいなグローバル人材になりたいんです!」と嬉しいことを言って、私を喜ばせてくれました。

色々なことに興味をもち、
未知の世界にも飛び込んでみて、
先輩のオジサン・オバサンの話もよく聞き、
海外の人に質問をいっぱいし、
(新聞を読まないのはちょっと残念だけど)本をけっこう読み、
(ちょっと下手だけど)英語でにこやかにそれなりに話をできて、
現地の人が被る帽子や服を着て地元の人を喜ばせる、とても気持ちの良い好青年でした。 

だけど、、、、、彼がグローバル人材になるには大きなハードルが。 そして、きっとその大きな難点に彼は気付いておらず、周りからも指摘をしてもらっていない点がありました。

残念ながら、食事のマナーが悪いのです。

猫背で食べる、お皿の上でカテラリーの音をカチャカチャ立てる、食事中にテーブルに肘をついている、指をなめる。 複数人でシェアした料理や飲み物を好きなだけ取り他の人の分まで食べてしまった、などなど。 これでは次から一緒に食事をする誘いが来るわけありません。

グローバル人材と言うのが、実際どんな人を表しているのか私にはよくわかっていませんが、洋の東西や南北を問わず、食事は仕事の上でも大事なコミュニケーションの場であり、その場の雰囲気を壊す人はやはりグローバル人材とは言えないと思うのです。 ヨーロッパで働いていたときに、あまり食事マナーが良くない同僚は、かなり偉い人との会食が含まれる出張に連れていってもらえなかったり、ワーキングランチにはメモ取りにすら連れていってもらえなかったりしていました。 途上国に於いても、同業他社の人たちが集まる立食パーティーで「あいつは連れてこないでよ」と言われたことも。 階級社会で育った途上国の偉い人たちは、自分との付き合いに「ふさわしい」人材であるかどうかを食事のマナーで判断することもあるのです。

そして、食事の雰囲気と言えば、某国の首脳のように好き嫌いが多くて、他の国のSignature dishes(日本ならお寿司・お刺身やてんぷらのような、その国の有名料理)を食べることすらしないのも、グローバルな人付き合いの場にはとても「感じ悪い」とされるものです。 

私みたいなずけずけモノを言う中年社会人であっても、若くとも成人した、仕事でお付き合いのある人に、食事マナーが悪いから直してきなさいよ、と注意はしにくいものです。 だけど、海外で働いていると、日本よりももっと食事の場でのコミュニケーションが重要視される環境はたくさんあるもの。 きれいに・優雅に・楽しく食事ができるように、食事のマナーを向上させておくこともグローバル人材となるのに必要なことだと、少しでも気づいてくれたら良いのになと思ったのでした。

情熱きらっきらで海外に飛び出してきたばかりの若い子には、こんなこと直接言えないんですけどね。(苦笑)

そして、子どもを将来グローバル人材に育てたいという親の皆さん、お子さんに必要なのは早期の英語教育ではなくて、食事のマナーや立ち振る舞いかもしれません。

20年近く海外で暮らして働いてきたオバサンからの直接言えないアドバイスでございました。 テーブルマナー、大事ですから!!


 



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Sekomo

開発ワーカーの胸の内

途上国を転々として、相手国政府に技術支援する「開発ワーカー」なる仕事。 何してどんなことを考えているのか、たまにご紹介。
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