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一番続いている仏語学習法。

開発ワーカーたるもの、数か国語が話せて当たり前、と思われがちです。そういう同業者たちもわんさかいますが、残念ながら、私は英語の他にはフランス語で新聞の半分ぐらいを理解するのと日常会話対応しかできません。(4年も仏語圏スイスに住んでいたのに、、、恥ずかしいこと限りなき。)

この仕事に就いて20年、私は英語をネイティブ並みに書けるようになることを優先させてきたので、駐在した国の言葉ではご挨拶と自己紹介、それに「ビール下さい」と「もう一杯」ぐらいしか言えないという、情けない語学力です。現地語で会話ができるようになると、仕事で出会う現地の受益者の人たちから直接生の声を聞けるようになるのですが、その特定の国に長く住んで働く気がないものだから、なかなかその努力をするためのインセンティブが見つかりません。その点、英語の書く力については、少しでも向上すると国際機関での業務評価をぐーんと上げてもらえるので、こちらを強化することに集中してきたわけです。

とは言え、今や国際機関の仕事に応募する時に、国連公用語で英語ともう一つ別の言語を読み書き話せると入力しないと、オンラインで応募する際にエラー扱いされるような時代です。(例えばUNICEFのオンライン応募サイトだと、英語の語学力を書いた後に、もう一つ以上の語学力のレベル詳細を入力しないと次のページの入力画面に進めません。)別にもう今さら国連の仕事を取りに行こうとも思いませんが、やはり仕事の選択肢を広げるためには、もう一か国語ぐらいは仕事で使えるレベルにまで上げようと努力しなくてはなりません。

で、フランス語。大学の第一外国語で1年半びっしり勉強して以来、ちょっとやったり休んだりで、未だ仏語圏で仕事できるレベルには達することなく、情けないこと限りなし。でもそんな私がようやく見つけた仏語学習法・・・しかも開発分野で働くならぜひ身に付けるべきの政治や社会開発用語も満載な勉強法とは、カナダのTrudeau首相のスピーチやツイートを追いかけること。きれいでわかりやすく、文法も間違いなく、かつとてもエンパワリングでPolitically correctな仏語を毎日読み聞きするには最適の学習法になっています。特に彼のツイートはほぼ全てが英仏で同じ内容を2回ツイートしているので、ちょっとしたニュアンスも理解しやすいのが良いですね。仏語版の首相ウェブサイトにあるビデオ(スピーチ)集には、英語で行われたスピーチにも仏語でのTranscriptが付けられているので、そちらを見ながら聞くととても勉強になります!

何かと難しい語学学習の継続ですが、こうして楽しく学んでいけたら、きっとTrudeauの任期中に私の仏語力も少しは上がるはず・・・?!自分で自分の意欲に期待したいところです。