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潜在意識は驚くような方法で叶えてくれた。でもそれはちょっとお間抜けだったw

 願いを叶えるには、「願いが叶う方法は宇宙にお任せ!」と言われます。「願ったら叶うまで良い気持ちで過ごしなさい」と。 宇宙は想像もできないような方法で叶えてくれるので、自分でその可能性を狭めないほうがよいというものです。

 前回のnoteでは、幼い頃にアメリカのファミリードラマを見て、アメリカでの生活に憧れを抱いたというお話をしました。 ドラマで描かれていたアメリカの家、学校生活、食べ物、家具、家電・・・それらは同じ地球上にありながらも夢の暮らしとして、幼い私の中に強烈に刷り込まれ、 “アメリカで暮らしたい” という思いを抱くことになったのです。 そんな子供でしたから、当時の私はアメリカの家のキッチンで、自分では食べたこともない料理を作り、アメリカ人の友人にその料理をふるまい、(自分では英語を話しているつもりで)わけのわからない言葉をしゃべり続けるという、今思い返すと恥ずかしくて隠れたくなるような一人遊びをしていたものでした。

 この、夢を願いながら、自分がアメリカの家に住み、料理をふるまうという妄想の一人遊びこそが、潜在意識による願望実現でいうところの、願ったら臨場感をもってその感情に浸りきるということであり、実際にその願いは結婚して渡米という形で叶ったのです。

 たしかに”アメリカで暮らしたい”という願いは叶ってしまいました。 ではなぜこのお相手と結婚することになったのか。 これが今回お話しする潜在意識はちょっとおまぬけ?というお話になります。

 私には学生時代に好きになった男の子がいました。 その彼の名前ですが、苗字は日本人に非常によくある名前でした。 クラスの中に同じ苗字の子が何人かいたため、彼らのことを苗字で呼ぶと混乱するので、下の名前(First Name)で呼んでいました。 私が好きになった男の子のFirst Nameはちょっと珍しい名前でした。ここでは仮に サトウタケル君としましょう。クラスメイトが彼を「タケルくん」と呼んでいましたので、私も「タケルくん」と呼んでいました。タケル君を好きになった私は、ここでも子供の頃のように妄想は膨らみ、“タケル君は私のことを好きで、タケル君とお付き合いする!タケル君とXXホテルで結婚式をあげる!” と決めていました。 初詣に行っても「タケル君、タケル君。。」と神様にお願いしたりして、何度か食事やドライブにはいきましたが、結局その恋は叶うことはなく、卒業してからは離れ離れでほとんど会うこともなくなってしまいました。 就職して私は結婚相手と出会うことになるわけですが、そのお相手は私と同じ大学出身、そして名前がタケル!なんという偶然でしょう。 お相手が同じ大学出身のタケル君というだけで親近感を抱いてしまい、お付き合いすることになったのです。 その後そのお相手のアメリカへの転勤が決まり、それを機に結婚することになったのですが、結婚式は学生時代から決めていたXXホテルで挙げることになりました。 XXホテルでの挙式は私の拘りでしたので、相手がサトウタケル君でなくても、そこだけはゆずれませんでした。 しかし、驚いたのは私の結婚式の3週間前に同じXXホテルであのサトウタケル君が挙式していたのです。 自分の結婚式を目前に控えた私がこの事実を知ったときの動揺たるや、今思い返しても涙が出るほどです。

 たしかに私はタケルという名前のお相手とXXホテルで結婚式を挙げることができました。 そしてそのおかげで、幼い頃から夢見ていたアメリカでの生活が叶いました。 

 でも、ちょっと待って! タケルはタケルだけど、サトウタケルではない。 これって、アップルパイとアップルペイくらい違う。 武道館とぶどうパンくらい違うわけです。

 では一体どうしてこんなことになってしまったのでしょう?
 潜在意識は善悪を判断しません。 執事のように忠実に願いを叶えてくれます。 しかし、忠実なだけに融通が利きません。 潜在意識は真っ直ぐに願いの実現のために動き出しますが、中途半端な願い方をすると、ニアミスをします。 これは潜在意識が悪いわけではなく、正しく作用した結果なのです。 潜在意識は目的のために最善と思われる方法を見つけて動くので、潜在意識が活躍しやすいような状態を作ってあげる必要があります。 今回の例では、伝える情報が不足していました。 潜在意識に伝えるときは、願いが叶う方法を指定する必要はありませんが、願いをより具体的に描出し、それが叶った時の幸福な感情にどっぷりつかりましょう。 そうすれば潜在意識は常にあなたとともにあり、幸せというゴールに導いてくれるはずです。

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