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影響を受けたイラストたち いのまた先生ありがとう

「思ったより応えたなぁ……」と感じることが、ふとしたタイミングでありますね。今回はそんな話です。

今月(2024年3月)は何故なのかは分からないのですが、有名な方の訃報をよく聞く月ですよね。特にオタク界隈に関係の深い人たちの訃報が目立つ気がします。

「ドラゴンボール」の鳥山明先生、「ちびまる子ちゃん」でまるちゃんを演じていたTARAKOさん、そして「天空の城ラピュタ」のムスカを声で演じた寺田農さん。どの訃報も知ったときには「ウソでしょ?」と思ったものです。

そして何より一番信じられなかったのはいのまたむつみ先生の訃報でした。

鳥山明先生もそうですが……まだまだ亡くなられるような歳ではないと思うんですよね。

正直聞いたときには「え?」と思い、SNSやニュースサイトなどで実際に確認し、「そうか、亡くなったんだ……」という感じになりました。感情が特に抑揚するようなこともなく、ただただ冷静に俯瞰して見ている感じ。

仕事から帰ってからもちょこちょこSNSを見ていましたが、そこにはファンの皆さんからそれぞれの持つ思い出が本当にたくさん出ていました。

最近ではやはりゲーム「テイルズ」シリーズのキャラデザとしてのお仕事が目立っていましたが、OVA「幻夢戦記レダ」や近未来レースアニメ「サイバーフォーミュラ」などのアニメのキャラデザ、「宇宙皇子(うつのみこ)」「風の大陸」などの小説の挿絵、そして「ドラゴンクエスト」小説版の挿絵など、自分の人生の中で実にいろんなところでいのまた先生の絵に触れる機会があったのだと改めて気付かされたものです。

あまつさえ、昔は(趣味として)イラストとかよく描いてたものですから、本に載っている、いのまた先生のイラストメイキングなども見たりしながら描いたりもしました。


そんなことを少し思い出したりもしながら、ふと思い立って「テイルズオブデスティニー」のオープニング映像を見ました。そう、DEENの「夢であるように」が流れるアレです。

テイルズシリーズの中でいのまた先生が最初にキャラデザを手掛けた作品です。ゲームそのものも過去にプレイした経験があるのですが、正直なところ内容はあまり記憶に残っていません。歌も含めてあのオープニングが全て、それが僕の「テイルズオブデスティニー」です。

最初は懐かしさとともに見ていたのですが……いつの間にか自然と涙が出ていました。どうやらいのまた先生の死は、僕にとってはいくつも聞く有名人の訃報の一つ……ではなかったようです。

家族や友人に比べたら、全然身近な人ではありません。こちらが一方的に知っているだけの人です。ですが、思った以上にショックだったのだと、このとき初めて気づきました。


先生の描く新しい絵を見ることはもうありません。ですが、これまでに携わった作品に触れる機会はきっとあると思います。そんなときは、また少し元気ややる気をもらうかもしれませんね。

本来ならご冥福をお祈りするところなのでしょうけれど、それは既にX(エックス)のほうでしたので、ここではあえて感謝の気持ちを伝えたいと思います。

いのまたむつみ先生、あなたの絵が関わるゲームや小説には今でも楽しませてもらっています。そして、あなたの絵に少なからず影響を受けて今でもたまに絵を描いています。

多くのものをもらいました。

本当にありがとうございます。

Xのほうにも上げましたが、僕の大事なものです。


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