オタオタしてもダイジョーブ〜トラウマと自己同一性

トラウマのメカニズムについては、さまざまなことが言われています。その中でも興味深いのが次のような考え方です。

誰かにひどいことを言われたり、ひどいことをされたりした時、人は心も体も「フリーズ」してしまうことが往々にしてあります。つまり「固まって」しまうのです。

この「固まってしまうこと」は、その時に自分自身を守るための賢い反応なのですが、なぜか時間が経って心身共にある程度の耐性、つまり生きる強さが戻ってくると、当時の自分の「固まってしまった反応」を責めたりすることがあるのです。

つまり、トラウマになるようなことがあった当時、自分としては心身ともに「フリーズ」という賢明な反応をしたのに、時間が経ち「あの時」の自分の反応を責めてしまう。ここには「自己同一性」の欠如が現れています。

ブチギレてしまうのも自分。固まってしまうのも自分。人に優しいのも自分。時々人に冷たいのも自分。時々気前が良いのも自分。時々ケチなのも自分。時々真面目だけど時々エッチなのも自分。

人はどうせいつか死にます。だからこそ、生きてる間はとりあえず自分を肯定しておいてください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?