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学校の定期考査でよい点数を取る方法

勉強で成果が出ない子どもたちと話していると、「あの人は、頭がいいから。」「あのクラスの人は、良くできるから。」などと発言をして、自分と勉強が得意な子たちを、まるで別の人のように、区別してしまっています。

勉強ができる、できない。

これは、才能によるものなのでしょうか?


そんなことは、ありません。

中学校までの学習は、適した方法で、時間をかけていけば確実に身につきます。


今回は、中学校の定期考査で成果を出すための学習法をお知らせします。

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0.そもそも中学校の定期考査とは?

学校の定期考査は、基本的に学校で習ったことが問われます。しかも、出題される範囲も決まっていて、ページ数などが明確に提示されます。テスト範囲表ってやつですね。さらに!出題者も決まっています。

そう、目の前にいる先生です。

出題の難易度が決まり、範囲が決まり、出題者も分かる。だから、入試のように学習計画が立てられないことはありません。

定期考査は、対策が明確にできるのです。


1.定期考査は何が問われるのか?

1つの定期考査の期間で、授業は20~30時間程度あると思います。そのなかで話しているのは、テストをつくる先生です。その先生が話したこと、強調したことなどがそのまま出題されると、考えて間違いないでしょう。

これ意識して、授業を受けながら、ここは出るなと思うことを、メモしておくのが一番の対策です。でも、すでに授業が終わっていたら、それはできませんよね?そんな時はよい方法があります。

それは、先生に聞きに行くことです。

海外大学に進学したある方が、セミナーの中で言っていました。英語が苦手だった最初のころに、どうにかしてよい成績をとるために、大学内の留学生の学習支援をしてくれる人のところに通い続けた。そこで授業に臨む基礎知識を教えていただき、課題のエッセイを見てもらい、プロジェクトのヒントを聞きと、ひたすらアドバイスをもらい続けたそうです。

そう。成績を上げるためには、本気で成績を上げたいならば、苦手があっても、手段を選んでいる場合ではありません。

成績を上げたい教科は、教科担当の先生(担任ではないですよ)に「成績を上げるにはどうしたらよいでしょうか?」「次は〇点をとるためには、どのように勉強すればいいでしょうか。」と聞きに行きましょう。それも1度ではなく、2度3度と繰り返し相談に行きましょう。先生も人ですから、このように相談することで、あなたの味方になります。ともに高得点をとるための仲間になるのです。

このように、使えるものはすべて使いましょう。

しかし、学校の先生もあなたの態度を見ていて、簡単には教えてくれないかもしれません。そんな時は、質問する前に、以下の2をきちんと行います。


2.学校指定の問題集を完璧にできたか?

何を勉強したらよいのか分からないという話をよく聞きます。でもそういう子の多くは、ただ勉強をやりたくないだけです。そもそも、テストをつくっている先生がやるように指定している問題集が目の前にあるはずです。

まずは、それをきちんと終わらせることでしょう。

それこそが、学校の成績をあげる一番の方法です。

では、学校指定の問題集でどのように学ぶのがよいか?

原則として、問題集を1回やっただけで、終わらせないことです。

学校指定の問題集が真価を発揮するのは、2回目以降です。そのために、解けた問題と、少しでも解説を見てしまった問題を、必ず区別しておきましょう。そして、1回目にやる時、赤ペンで正答を書き込むのはやめましょう。こうすることで、2回目は、間違えた問題だけやることができます。

この2回目で、出来るようになっているのが一番大切です。2回目でも出来なかったら、3回目をやります。数学が苦手だったある女の子は、塾にもいかず、ひたすらこの方法をしていました。彼女は、学校指定の問題集をノートに5回解いて、テストの点数はいつも80点前後を出していました。彼女の努力は、高校入試まで続き、見事に希望する進路に進みました。

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3.問題集の間違ったやり方

「いや、問題集はやってるよ。でもテストになるとできないんだよ。」という声が聞こえてきそうです。こう主張する人は、おそらく問題集をやる時の罠にかかっています。

その罠の正体は、問題集の解答をみたら、そこにある問題が、すべて解けるように錯覚してしまうという罠です。

どういうことか、説明しましょう。自分で問題集をやっていると、当然、自分では解けない問題が出てきます。この解けなかった問題を解けるようになることこそが、勉強です。成果がでない学習法は、解けなかった問題の扱い方を間違っています。解けない問題に出会うと、解説ページを見ます。

解説を読んでみると、「そんなことだったのか」と理解して、答えをノートに写して、次の問題に進みます。これを続けると、ただ自分が解ける問題だけを解いているのに、問題集をすべて学習したという達成感が得られます。

その結果、問題集にある全ての問題を理解したような気になって、テストに臨むと、十分に解くことができません。そして、なぜ問題集をやったのに解けないのだろうかと悩みます。これが、解説を読んで理解することで、解ける気持ちになるという罠です。

「解説を読んで理解する」=「問題が自分で解ける」ではありません。解説を読んで、自分で解くことができるまで確認をする必要があります。これを怠っている人は、いくら勉強時間を増やしても成果が出ません。


4.効果的な勉強法

問題集がない時はどうするのか。教科によっては、問題集がない場合もあります。

そんな時は、自分で問題をつくって、人に説明するのが一番です。

「なぜ、○○の戦いが起こったのか説明しなさい。」「この公式を使う場面を説明しなさい。」などと、自分で問題をつくり、それを人に説明するように答えます。人に説明することでと、自分で解けることを確認することができます。

しかし、実際のところ、色々な問題を他人に説明するのは難しいでしょう。

そのため、自分自身に説明するのが、効果があります。

独り言のように、自分で自分に解説をするのです。一人が寂しい人は、ぬいぐるみを置いて、それに向けて説明しましょう。この様子を人に見られたら、さすがに恥ずかしいかもしれませんが、自分の部屋でやりましょう。

もちろん、友達から問題を出してもらうのもいいですよね。テスト前の休憩時間に、問題を出し合っている子どもたちがいますが、あれは効果的です。あのような小さなテストは非常に大切です。友達がいる人は、ぜひとも一緒にやりましょう。「友達とやるから、自分も頑張らないと」とプレッシャーもかかりますから。

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