”標準治療”という名のちょっとした誤解について

前記事で、乳がんとは別の内容を書く、と最後に書きましたが、いろいろ考えた結果、別のアカウントで書き始めました。

本音を言えば、乳がんになった自分にとらわれていたくない。だからもっと違う側面を書いてなかったことにしたい、という気持ちが強かったです。

それは今もせめぎ合い。

けれど、やはりこれも自分の通ってきた道。
とらわれるんじゃなくて、そこから始めよう。そこを経ての自分はどうなのか?っていうことを考えたいと思います。

迷うところなんですけどね。今も。

標準治療について

今さらかもしれないですが、何でこれを書こうかと思ったのか。

先日美容院に行きました。
告知からもうすぐ二年。
脱毛の副作用があった抗がん剤治療の終了から1年半。
(そこから手術の後の抗がん剤の再開は「分子標的薬」のみなので、脱毛はみられませんでした。実際2018年年末以降から過ごしずつ生えてきました)

抗がん剤の治療前にショートカットにしたのですが、その髪型とほぼ同じくらいに伸びました。
「耳が隠れた!」「前髪が目にかかる!」
この喜びは、なかなか共感してもらえないかもしれない。

毛質はちょっと悪くなったけど、これは出産後から感じていたものだから、実際は元通りに近い。
ただ、哀しいかな前頭部の量が減った気がする。
昔から毛量は多いけれど、サイドの量が変わらず前頭部が薄いと、思ったような髪型になりにくい。

ま、しょうがないか。

さて、ガンの治療には「標準治療」という表現があります。
「標準」と言うと「平均的な」みたいなイメージがありませんか?
だから「確率的に平均」というような意味で「標準治療」を捉える方もいるし、「このタイプのガンにはこのメニューで」みたいなセットメニューみたいなイメージがある方もいらっしゃるかも。

私は最初、そんな感じで思っていました。


”標準治療とは、科学的根拠に基づいた観点で、現在利用できる最良の治療であることが示され、ある状態の一般的な患者さんに行われることが推奨される治療をいいます。
一方、推奨される治療という意味ではなく、一般的に広く行われている治療という意味で「標準治療」という言葉が使われることもあるので、どちらの意味で使われているか注意する必要があります。なお、医療において、「最先端の治療」が最も優れているとは限りません。最先端の治療は、開発中の試験的な治療として、その効果や副作用などを調べる臨床試験で評価され、それまでの標準治療より優れていることが証明され推奨されれば、その治療が新たな「標準治療」となります。"『国立がん研究センター がん情報サービス 用語集』より引用

美容師さんと話をしていた時、美容師さんは周りにガンを経験した人がいなかったのもあるけど、ここら辺を誤解していました。

そうなんだよな~。
紛らわしいけど、情報を正しく知ることが大事だな~、とつくづく思ったので。


そういう私も治療法について調べていた時に夫から教えてもらいました。
それがあったので、告知時の担当医の説明もすんなり聞くことができました。

最終的な治療が終了してから、もうすぐ1年経ちます。

思い出せることを時々ぽつぽつ書いていこうと思います^^。



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