マエダヒデキ

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趣味読書。趣味が実益を兼ねない投機的読書が持ち味。この1冊がなければ知り得なかった事を知る、という読書体験を求め日々書店を巡っています。アマゾンのリンクはアフィリエイトで、収益は良い感じの所に全て寄付しています。

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  • 生活雑感

    日記や雑記の類

  • ほぼ毎日読書ログ

    読んだ本の感想noteを書いています。 古典から新刊まで。文学から実用書まで。児童書も漫画も写真集も何もかも。

  • ハッピーになるためのビジネス書

    よっぽどのことがなければ『仕事』からは逃げ出せない。であれば幸せに仕事をしていきたい。 幸せな仕事人生を目指すうえで読書は有力な方法の一つだ、ということで、読むと何かが良くなりそうなビジネス書をピックアップしています。

  • 日本酒で溺れる夢をみた

    日本酒にまつわる本と飲んだ日本酒の記録

最近の記事

意味も無く弱者を攻撃する人が居る

夜の九時半、塾が終わった小学生の娘を迎えに行き、2人で、それぞれの自転車に乗って帰宅していた。 国道沿いに入ると歩道が狭くなったので、娘は私よりも先行して進んでいた。そして、先行する娘が信号待ちをしている男性の脇を通り抜けようとしたとき、突然男性が娘の自転車のカゴを掴んだ。 はずみで、娘はバランスを崩し、片足をつく、そこに男性が顔を近づける。 一瞬のことで、娘が男性の足でも踏んだのか、なにか失礼な事をしたのかと考えたが、理由はなんであれ男性の動きが異常なので、自分の自転

    • 残念遺伝子と自転車泥棒

      約20年前。20代の頃、品川区の中延に住んでいた。 当時の中延には見どころがほとんどなく、店も最低限しかない場所だった。特に便利でも不便でもない。ただ、都内の盛り場へのアクセスは良くて、終電を乗り過ごしても、1万円かからないで帰宅できる、そんなところだった。 週末、外で食事をしようとしても、近くに良さそうな店がなかったので、よく徒歩で大井町まで足を運び、贔屓のトンカツ屋で昼酒を楽しんだり、古い喫茶店で一日中レコードを聞いたりしていた。 自宅から大井町までは40分ほどかか

      • 早いこともない、遅いこともない

        もう何年も前からなのだけど、近所で尺八の練習を始めた方が居る。 練習に決まった時間はなく、週に何度か、ぶひゅー、ぶひゅーと音が聞こえてくる。 練習し初めの頃は、音を出すだけで精一杯という感じだったので、妻と、尺八は難しそうだよね、がんばってほしいね、なんて話をしていた。 しばらくすると尺八の音色は日常になり、やがて生活音の一つとなり、尺八の音を聞いても、何も意識にのぼらなくなったある日のこと。 用事を済ませ、帰宅する途中、近所の教会の前を歩いていたら、明かりがついてい

        • 唐突なファンタジーに躓いて踏み込めなかった 『この本を盗む者は』(深緑野分) / 読書ログ465

          蒐集家の家に生まれるも本嫌いの主人公が、書庫から蔵書が盗まれる事から始まる物語は、唐突にファンタジーで唐突にミステリー。 読むモノに心構えを与えずに、突飛な話しが次々と始まるので読みにくく、入り込みにくく、どうやっても楽しめなかった。 これは、作品が悪いというよりも、私が事前に力みすぎていたのが悪かったのだと思う。ファンタジーとわかると、どうしてもコッテリとしたものを期待してしまうので、世界を表現するための記述が少ないと感じたし、物語に入り込ませる為の仕組みや仕掛けが弱い

        意味も無く弱者を攻撃する人が居る

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          夏休みの宿題とファミマのスイーツと医療崩壊

          我が市の小学校でもとうとう二学期が始まる。退屈で長かった夏休みが終わる。小学生の夏休みと言えば、終わらない量の宿題と、最後まで完成しない自由研究というのが定番なのだけど、小学三年生の我が娘は意外にも優秀で、早々に宿題は終わらせていた。残すはパワポでまとめた自由研究の成果物を印刷するだけという状態にまで仕上げていた。素晴らしい、本当に私の子供なのだろうか。あ、妻の血か。 このパワポは提出の規定上A3サイズで出力したいのだけど、自宅のプリンターはA4サイズまでしか印刷出来ないと

          夏休みの宿題とファミマのスイーツと医療崩壊

          正統派マッチョ展開で作者の思いをどストレートにぶつけられる『映像研には手を出すな! 8巻』(大童澄瞳) / 読書ログ464

          購入していたのだけど、積ん読の山に紛れ込ませてしまったからか、読むのをすっかり忘れていた。そうしたら、娘がどうやったのか見つけてきて読んでいたので、娘の読了を待って私も。 いやぁ、良かった。8巻も良かった。 金森氏と浅草氏による言語化の妙みたいなものが気持ちよい漫画なのだけど、8巻では、異世界転生してきた鈴木プロデューサーと駿監督の前に、改心した岡田斗司夫が転生してきた感じ。何言ってんだって感じだと思うので読んでください。 典型的なマッチョ展開で、しっかりとカタルシスを

          正統派マッチョ展開で作者の思いをどストレートにぶつけられる『映像研には手を出すな! 8巻』(大童澄瞳) / 読書ログ464

          買えるうちに買わないと後悔する『プリンス・インタヴューズ』 / 読書ログ463

          圧倒的な才能とパフォーマンスでポピュラー音楽の世界を牽引した故プリンスのインタビューを集めた一冊。 プリンスは、自らの楽曲の作詞作曲は全て自分で行い、それどこか、ボーカルから全ての楽器演奏までと、マスタリング以外の作業を全て1人で行った、なんて作品もあるそうで、自分のイメージ通りのアウトプットに徹底的に拘っていた人物。 ミュージシャンほど自分語りが好きな人種は居ないと言われ、有名であればあるほど膨大な自分語りが出回る世界だけど、我らがプリンス様は(プリンスからしたら)どう

          買えるうちに買わないと後悔する『プリンス・インタヴューズ』 / 読書ログ463

          本作は複数の出版社から出ているけど木村荘八の挿絵がセットじゃないと魅力半減なのよ『濹東綺譚』(永井荷風) / 読書ログ462

          参加している読書会のお題となったので、久しぶりに荷風を読みましたが、改めて読んでみるとやっぱり良いですね。 特にこれと行ったやまがあるわけでもない、ただただ荷風が残したかった時代を、風俗・文化を・空気を感じる作品。短いお話だし、すごく読みやすいので、明治から昭和初期あたりの小説が好きな方は是非読んでみて。 荷風の作品は版権が切れているので、いくつかの小説などは複数の出版社から出版されているし、青空文庫でも読める。 この濹東綺譚も青空文庫であれば無料で読める、読めるのだけ

          本作は複数の出版社から出ているけど木村荘八の挿絵がセットじゃないと魅力半減なのよ『濹東綺譚』(永井荷風) / 読書ログ462

          ミステリーファンならニヤリとするかもしれない短編集『儚い羊たちの祝宴』(米澤穂信) / 読書ログ461

          米澤穂信は若者向けのミステリーを書いている作家、という印象が強いのだけど、短編が五編納められた本作は、私が勝手に米澤穂信に持っていた印象からはほど遠い。 どの作品も浮世離れをした人々が織りなす陰鬱で残酷な話ばかりで、それぞれの話しには後味の悪いオチがつく。 なんだけど。なんだけどさ。 どの話を読んでいても、折々に趣味の悪いユーモアが顔を出し、ミステリーファンならニヤリとしてしまいそうな小説や絵画・固有名詞などの小道具たちが登場する。ついつい不謹慎な笑いが出てきてしまう。

          ミステリーファンならニヤリとするかもしれない短編集『儚い羊たちの祝宴』(米澤穂信) / 読書ログ461

          オートマ車なのにシフトレバーをガチャガチャいじってしまう

          昭和生まれのドライバーって、初めての車がマニュアル車だった、なんて人は多いですよね? 私も、生涯総運転時間の大半はマニュアル車だけど、こんな人がオートマ車を運転すると、つい、シフトレバーに手を置いてしまう。 我が家の車がオートマになって長いけど、シフトレバーは今でも触り続けている。 そして、停車のたびにシフトレバーを左右にガタガタ言わせる。そのうち、ちぎれるのかなと思うけど、意外に丈夫。 で、話は変わって、我が家に新しい車が届いたのだけど、シフトレバーがとうとう写真の

          オートマ車なのにシフトレバーをガチャガチャいじってしまう

          ホットクックでお手軽ビリヤニ

          どうしても自宅で美味しいビリヤニが食べたい! 手軽に食べたい! ホットクックだけでなんとかしたい! ということで、あれこれと試していたのですが、それっぽいものが出来るようになってきたので、記録がてらの共有を。 まぁまぁイケる味になったと思います。 スパイスの種類が多めですが、これは、私がヘビーに通った銀座にあるカーンケバブビリヤニのビリヤニを目指しているからです。実際は(必須)と書いてあるものがあれば大丈夫なので、気軽に試してみてください。 材料※ 量はカーンケバブ

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          ノウハウ泥棒に絡まれたのでChatGPTで撃退したら少し儲かった

          「案件になったらバッチリ発注するネ」 が口癖のノウハウ泥棒さんが居る。 質問をしてくるときは超丁寧なんだけど、こっちが善意で回答をすると、お礼の返事すらしてこないというわかりやすさ。 ここまで来ると、すがすがしくて可愛い。 最近も、少し特殊なビジネスのデジタル化案件について、守秘義務マークのついたクライアント作成の資料を投げてきて、 「マエダちゃん、コレどんな感じの枠組みならイケると思う? やっぱアレをエイヤでDXイッテコイ?」 なんて聞いてきた。 そのときは珍

          ノウハウ泥棒に絡まれたのでChatGPTで撃退したら少し儲かった

          本当に暗算が出来る様になった『小学生がたった1日で19×19までかんぺきに暗算できる本』(ダイヤモンド社)

          休みの日、散歩がてら本屋に行くことが多いのだけど、出かける際に、小学生の娘に本を頼まれる事がある。 先日も小学五年の長女から「『時間割男子』の最新刊が欲しいから買ってきて」と頼まれた。 しかし、書店で探しても、それらしいのが見つからない。 そこで、棚の整理をしていた書店員さんに声をかけ 「『日替わり男爵』の最新刊はありますか?」 と聞いた。 聞いた後、スグに男爵でも日替わりでもない事に気がついたが、おじさんともなると、ここで取り繕うと「変な事をいって若い店員をたぶ

          本当に暗算が出来る様になった『小学生がたった1日で19×19までかんぺきに暗算できる本』(ダイヤモンド社)

          村上春樹の新作を買う

          街を歩いていたら、タリーズから出てきた人に「すみません!」と元気に声をかけられ、応答する間もなく「この辺にラーメン屋はありますか!?」と元気に聞かれた。 私が「府中市のラーメン事情に明るい人」に見えたのだろうか。 心に若干の打撃を受けつつ、実際に府中市のラーメン事情に明るいので、好みを聞いた上で「紅ラーメン」の場所を伝える。 紅ラーメンは、かつては祭りと競馬場しか取柄の無かった府中市に現れた新名所であり、激ウマで激辛いラーメン屋だ。 案内をしていたらすっかりウマ辛な口

          村上春樹の新作を買う

          子ども達にホタルイカをぶつけてみる

          子ども達には、なるべく旬の味を知って欲しいと思うのだけど、ホタルイカを出してみたら、えらく不評だった。 初めてのホタルイカは、味以前に、まずその見た目がダメだったようで、遠巻きにしていて近づいて来ない。 下ごしらえでホタルイカの目玉と口、軟骨を指で外して見せたら、私のことを「地獄からの使者」と呼び出した。 味付けは、子供でも平気そうなバター醤油味にしてみたが、味付けとか以前に、見た目に怖がってしまい、 「ぎゃー、イカ怖い」「生前の姿!」 と大騒ぎをして食べない。

          子ども達にホタルイカをぶつけてみる

          本を読む体力

          読書ブログの更新が滞っていますが、本は読んでいます。 平均して毎年200~300冊は読んでいるのだけど、ある日突然本が読めなくなる、なんて事がある。 私の場合だと、本を読むのは趣味というか習慣になっているので、朝、目が冷めれば気になる一冊を手に取り、パラパラとめくりながら歯を磨き、そのまま読みながらコーヒーを飲み、区切りがついたら仕事に向かう。 食事の時間は1人であれば(行儀が悪いけど)本を読みながらになるし、風呂では防水のKindleを使い、寝る前には晩酌をしながら本

          本を読む体力