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毎日読書#4 『教養としてのビール 知的遊戯として楽しむためのガイドブック』(富江弘幸)

ビールが好きで、ビールしか飲まないと豪語する友人に、クラフトビールってなに? と聞いたら「地ビールだ!」と帰ってきた。

続けて、地ビールって何? と聞いたら「生産者のロマンだ!」と帰ってきた。埒が明かない。

釈然としないままでいたが、たまたま立ち寄った書店でこの本を見つけたので購入した。

答えはすぐに書いてあった。まず、クラフトビールだが、これは『地ビール』の事らしい。

そうかそうか。

では地ビールとはなにか、これは『クラフトビール』の事だとある。

そうかそうか。まじかよ。

つまり、日本ではちゃんと『クラフトビール』が定義されていないらしい。そういうことならしょうがない。これから、生産者と消費者が作り上げていく必要がある。

この本をよんでいると、現在の日本は『ビールの黎明期』なのではないかという気がしてくる。そういうことなら、今の曖昧で整理の甘い状況も楽しめる。

日本は、酒税法などの関係で、ビールといえば大手メーカーのものという状態だったが、ここ最近の法改正で、小さい規模の生産者が増えてきたり、輸入ビールが手軽に買えるようになったりで、多様性が出てきている状態。ビールを選ぶのが楽しいだなんて、幸せこの上ない。

発泡酒は日本の酒文化を壊していると思うが、これも2026年には、発泡酒にもビールと同じ税率が課される事になり、淘汰と整理が進むのではないかしら。(安くて美味しい発泡酒の存在には助けられているけれどもね)

つまり、ビールはこれからだ。これから盛り上がるぞ。楽しみだ。

本書では、現時点で知っておくべきトピックをすべて網羅していると思うので、是非この機会に、黎明期とも言える(勝手に言ってますが)このタイミングに、基礎的な知識を固めておこう。

ビール飲みにオススメ。そして、酒のウンチク好きにもオススメ。

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