20180906算数

「答えが一つとは限らない問題」(2)

先日「答えが一つとは限らない問題」について二元論の弊害に関連してこのnoteにも記しましたが、一斉授業の現場を振り返ってこの問題について記しておきたいと思います。

例えば30人くらいの小中学生の授業の際、算数の問題を出して、さぁみんなで解いてみましょう、という場面を想定しましょう。
ほとんどの場合、いわゆる出来る子がすぐさま解いて、出来ない子はその時点であきらめるという構図ですよね。

でも、答えが一つとは限らない問題の場合は、その出来た子の答えは答えとして、まだまだ正解があるぞぉ~! 2つ目3つ目見つけたほうが凄いぞ!
なぞと声を掛けると出来ない子のモチベーションが上がり、必死に考えるという場面が多々ありました。

すなわち、答えが一つしかない場合は、それを先に見つけられるとそこで終わってしまいますが、まだまだあるぞとなると全く違う展開になります。

実際社会に出た場合のことを考えると、正解があって無いような問題ってありますよね。そんな時どうするんでしょうか?
先輩に答えを教えてもらう? 正解が無いからといって戸惑ってしまう?
ちょっと心配になりますね。

ということで、答えは一つとは限らない問題にも慣れていきましょう!

今日は「算数クイズ」に挑戦してみてください。

□の中に1から9までの数字を一つずつ入れて、10になる計算式を3つ作ってみてください。

        (出題:早大セミナー塾長 福田誠)

2018年6月に創設37周年を迎えました『早大セミナー』では、ただ単純に教科書の予習復習をするということは一切せずに、とにかく柔軟な考え方・物の見方を身につけることを目標にやってまいりました。 そのような発想力を鍛える問題そしてその考え方等々について書き記していきます。