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「おうちSEMラジオ」#23。

こんにちは。おうちSEMのちくです。
少し遅れてしまいましたが、おうちSEMラジオ第23回目は25日午前8時半に配信予定です。よろしくお願いします。


今回はETMのタイプ3で非常に重要なRPについて詳しく解説しています。
RPとはReal Problem(リアルプロブレム)のことですが、日本語だと言いにくいので、私が(勝手に)RPと省略しました。日本語では「本物の問い」「本物の問題」「本物の課題」などと訳すのが適しているかなと思います。個人的には「本物の問い」が一番しっくりきています。

私が「本物の問い」とか「本物の問題」などと日本語であまり言いたくない理由は、「本物」という表現が「何か深い意味があるもの」と誤って解釈されがちだからです。ここで使われる「real」は、私も修士時代には理解するのに本当に苦悩しました。「本当の問い」「本物の問い」「オーセンティックな問い」と訳しても「その問いがrealであるとはどういうことなのか」意味がまったくわからなくて、教授の方々に何度説明を仰いだかしれません。レンズーリ先生は「RPには4つの特徴がある」と言われています。

A real problem must have a personal frame of reference, since it involves an emotional or affective commitment as well as an intellectual or cognitive one.

A real problem does not have an existing or unique solution.

Calling something a problem does not necessarily make it a real problem for a given person or group.

The purpose of pursuing a real problem is to bring about some form of change and/or to contribute something new to the sciences, the arts, or the humanities.

Joseph S. Renzulli

上の4つの特徴についてはラジオでも解説していますので、ご興味ある方はぜひ聴いてみてください。

RPを説明するにあたって、今回は、とある生徒の「好き」が猫だった場合の例をラジオ内で使用しました。その猫に関する疑問とRPが、今思うと若干ゆるゆる講座には不適切であったかもしれないと少し反省しています。反省していますが、もう一度修正して一から録音し直すのが億劫で、そのまま配信することにしてしまいました。かなりの「ものぐさ」なのです。お食事中の皆さま、大変申し訳ございません、、

この疑問は、私が初めて猫を飼った大学時代に(ショックから)湧き出た純粋なものです。そして、その「問い」を「本物」にしたはいいですが、解決しようと本気で試みずじまいで、今に至ります。

RPについて、もしくはSEMについて質問がありましたら、TwitterやインスタのDMなどで訊いてくださればと思います。よろしくお願いします。

それでは!
大雪や寒波の今週をお互い乗り切りましょうね!

Reference
Renzulli, J. S. (1982). What Makes a Problem Real: Stalking the Illusive Meaning of Qualitative Differences in Gifted Education. Gifted Child Quarterly. 26(4). 147-156. https://gifted.uconn.edu/wp-content/uploads/sites/961/2015/09/mmmjsr02.pdf


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