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千歳船橋

千葉かいな。


初見の私は上京した時にかなり田舎(八王子方面)に住んでいたのでその地名を聞いた時驚いた。


なぜ千歳船橋を知ったのかというと、大学2年生の時に付き合っていた彼女が千歳船橋の実家からから通っていたからだ。


勝手に船橋という名前で千葉だと想像を働かせる無知だ。


その子とは何かが強烈に記憶されているとか、思い出があるわけではないのだが、八王子の大学から千歳船橋の自宅までよくバイクで送っていっていたので時々ふと思い出す事がある。


何が別れのきっかけになったかなども不明である。


いきなり目の前から消えてしまい、連絡もつかなくなった。


連絡をどうにか取ろうと思えばできたのにやらなかった、私の怠慢だ。


八王子から、幡ヶ谷付近に引っ越した際もわざわざ千歳船橋の道を帰りに通って勝手にエモに浸ったりしたこともある。


時を現代へ戻そう。


ついさっきの話だ。


下北沢のとあるスーパーで息子と買い物をしながら格闘していた。


「〇〇くん?まじ?」


彼女はお子様を3人連れて買い物をしていた。


聞けばこの付近で家族5人で暮らしているとの事。


当時なぜ消えたかなどは聞かなかった。


忘れたとか言われても癪だし、それはそれで自分の中で綺麗な思い出として消化したかった。


こうして一つの過去の恋が時を経て今終わりを告げた。


エモーショナル



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