目立つファンはなぜ警戒されるのか2具体的事例について考える

「警戒」というよりは「疎まれ」て、結論からいうと「楽しみを邪魔されるから」なんですが、どのように邪魔なのか具体例と共に考えてみたいと思います。
コンテンツの楽しみ方は人それぞれなので、邪魔だと思うポイントも様々。その辺を私が聞いたことや言った事がある悪口を参考に掘り進めてみたいと思います。

物理的に邪魔

スポーツ観戦や音楽ライブなど、観客参加型のコンテンツの場合鑑賞したい派と参加したい派に分かれます。
その辺の違いが邪魔と思われるポイントの違いになると思われます。

鑑賞したい派からみた邪魔さ

某巨大アイドルグループのファンの応援マナーなんかは、「団扇は胸の高さまで」などあるようですが、これは「鑑賞の妨げにならないように」という配慮ですね。
このように、確かに盛り上がりは大事なのですがそもそも「見たくて来場している」わけで、その辺空気読もうやって事です。
某リーグで散見する
「得点の度に立ち上がるのは迷惑」
「高さのある被り物は迷惑」
等がこれに該当します。
劇場なんかだと、帽子も邪魔と言われたりしますね。スタジアムはある程度段差に余裕があるので動ける幅は広いのですが、手作り会場だと段差が足りない事がままあってそうなるとやはり見えにくくなります。
じゃあ、高い金出して最前列行けよとなるかもしれませんが、必ずしも最前列がその人にとって喜ばしい見え方であるとは限りません。

参加したい派からみた邪魔さ

では、次に参加したい派からみた邪魔さです。
ライブなどで言われる「地蔵(動かない人)」という悪口。
これは「動かない人がいると気分が盛り下がる」という邪魔さなのかなという気がします。
また、「動く人は良い席にいることを許されるはず(参加者だから)」「良い席の人は盛り上げる義務がある」という正義感から、「地蔵であるあいつより自分の方が前にいるべきである」という思いもそこに加味されると思われます。

鑑賞派か参加派か

私はどちらかというと鑑賞派なのですが、参加派も大事(というか、観客の盛り上がりも楽しみの一つ)だと思うので参加色が強いコンテンツの場合はなるべく静かにしていても良い席を選びます。
Bリーグは割と最前列の盛り上がりを求められないので楽ですね。ライブハウス最前列中央は絶対避けます。怖いから。楽しいライブの最中に後ろから怨念のこもった視線で見られているかもなんて想像を一瞬でもしてしまうとゾワッとします。悪口を言う方は排除が目的なので、それに屈する事になるのですが、ホイホイ屈しちゃいます。

心理的に邪魔

前述の物理的な邪魔さというのは、双方の言い分もわかるのですが如何ともし難いのが「心理的に邪魔」

心理的に邪魔というのは主に「sns等で目立っている(様に感じてしまう)ファン」を疎ましく思う現象です。

目立つファンは何か得をしているのではないか疑惑

これは、結論から言うと本人の妄想による物が大きいのですが「目立つファンは何か得をしているのではないか」というところから「自分は損をしている」ように感じるのではないのでしょうか。

ただ、そう思うにも一理あって、例えば出来たての小さなコンテンツであれば、そういった発信が元でなんらかのスタッフになったりということもあるわけで、そういった事を目指している場合はなるべく先駆者はいないほうがいいのです。
そういった方が身近にいる、あるいは何かしら以前にそういった経験があると、当然「他の人もそうなのでは」と思ってきてしまうのではないのでしょうか。

「私の方が先に好きになったんだもん」理論

これは最近の子はどうなのかわかりませんが、私の年代にはあるあるな理論で、今思うと「私の方が先に好きになったんだから」と言わざるを得ない状況がもはや切ないのでは?と思わなくもないのですが、言われた側は迂闊に「好き」と言えなくなる迫力と説得力を伴っているのである。

この経験が、先に「好き好き」と目立って発信している様に見える人に対して勝手に遠慮してしまい、と、同時に「なんで遠慮しなきゃいけないの」という苛立ちを覚えるのではないのでしょうか。

目立つファンが歓迎される場合

それは「なんらかの得がある」なんですが

その人から情報を得ることができる

例えば「自分が表現しきれない事を代弁しているように感じる」=「表現方法を仕入れる」みたいな場合もこちらです。
9割方はこのパターンなんじゃないでしょうか。
あるいは共感ではなく「踏み台になる意見を言ってくれる」人も人気がありますね。
ただ、「もしかしてあんなに発信していると言うことは、何かオフレコ話を知っているのでは」という思い込みで張り付かれる事もあります。

それは発信する=知識がある人がやること。という思い込みから来るものかなと思われます。

その人を利用することができる

「おれ、あいつと知り合いなんだぜ」的なやつですね。
ほとんどの場合あまり利用できるファンはいないと思うのですが、自分で発信するのは怖いけれども、虎の威を借りたい人はこのタイプです。

あとは前述の「目立つファンは何か得をしているのではないか疑惑」のおこぼれにあずかりたい人。ただし、その前提自体が間違えているとおこぼれも何もないのですが。

歓迎される目立つファンから一転疎まれるファンへ

以上、上記のような場合歓迎されるのですが、半面期待していた事が起きなかった場合その感情はアンチにも似た感情になります。

・あんまり共感できる言葉を言わなくなった
・オフレコ話を持っていなかった
・特に何も得をしていなかったのでおこぼれがない

といった場合ですね。

目立つファンはなぜ警戒されるのか

これらのことが発生する根底に「ファンは平等であるべき」という気持ちがあるのではと思います。
というところでこちらへ続きます。

https://note.com/sen_0716/n/n687ff001d26f

はっはっは!本当はこの記事↑が2なのだ!





来年またなにかやれたらいいな