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見るレンズ、撮るレンズ

こんにちは、せんしちです。

私の身の回りが、気づいたらルーペ、双眼鏡や望遠鏡、カメラレンズとレンズまみれになっていました。そんな光学機器オタクに片足(両足?)を突っ込んでいる私のコレクション12個を紹介します。


【ルーペ①】BelOMO 10x

カジュアルなルーペから順に紹介しましょう。

部屋が汚いので紹介写真は背景をボカして撮ったものばかりです

これは汎用性の高い10倍繰り出し式ルーペの中で、評判の良いBelOMO(ベラルーシの光学メーカー)製のものです。包丁の研ぎにこだわっていた頃に、刃先をきちんと見てみようと思い買いました。3枚玉(トリプレット)で色収差も良く補正されています。倍率に対して口径が大きいので視野周辺が流れるのは仕方ないでしょう。

これで見た中で印象深いのは、妻の育てていたミニトマトの葉の中にいたハモグリバエの幼虫です。葉っぱの中でイモムシが動いている様子が如実に見えて、気持ち悪い半分、面白い半分でした。

【ルーペ②】Vixen フィーユ75 2.5x

口径の大きな低倍率ルーペを使ってみたくて、無駄に買いました。アクリル製のシングルレンズで、75mm径の2.5倍(焦点距離17cm)の繰り出し式です。

シングルレンズでそれなりの色収差があるほか、倍率が低いので裸眼と比べて特別良く見えるわけでは無く、ほとんど使っていません。子どものおもちゃになっています。でも軽くて大きいので老眼の方には良い商品だと思いますよ。

【双眼鏡①】賞月観星 プリンスED 8x42 WP

星に鳥にと、色々使えるお気に入りの双眼鏡(8倍、口径42mm)です。

対物レンズはEDレンズ使用の2枚玉、接眼レンズはメガネ対応のハイアイレリーフ、広視界(旧JIS規格で見掛視界65度)、防水仕様と私の欲しいスペックをちょうどカバーしていました。

コントラストが高く、良く見えて、一切不満がありません。何度と無くこの双眼鏡で見る景色にハッとさせられています。

810gと少々重いのですが、ストラップを自作ウルトラライトハーネスに取り替えたところ重さが気になることは無くなりました。

【双眼鏡②】Sightron Safari 5x21

上の双眼鏡に何の不満もなかったのですが、低倍率のコンパクトな双眼鏡が欲しくなって無駄に買いました。

5倍と低倍率なおかげで、軽量、明るい、手ぶれしにくい、ハイアイポイント、被写界深度が深いと安定した使いやすさです。以前所持していた6x16の単眼鏡と比べたら、明るくて両目で見えるこちらの方が断然楽しいです。近くは1m強までピントが合います。妻に貸したり、長男(5歳児)に貸したり、なにかのついでにちょっと持ち出したり。妻からも使いやすいと高評価でした。

湖沼や農耕地のような開けた場所で野鳥を見るには少々力不足なのですが、樹林帯で野鳥を見るときは8倍より5倍の方が使いやすい。また、観察でなく撮影がメインのとき、あるいはフィールドスコープと併用するなら、コンパクトで片手で扱えるこちらを持ち出すでしょうね。

【望遠鏡】SkyWatcher Skymax127

反射鏡と補正レンズを併用したマクストフカセグレン式で、光路が折り畳まれているので口径(127mm)の割にコンパクトな望遠鏡です。「見る」だけでなく、カメラを接続すれば1500mmF12のレンズとして「撮る」こともできます。

通常1.25インチのアイピースしか使えない本機種ですが、私のものはアダプタを噛ませて2インチのアイピースを使える仕様になっていて、長焦点からくる視野の狭さがかなり軽減されています。

月・惑星用とみなされることが多いですが、私は他に望遠鏡を持っていないので星雲でも銀河でもこれで見ます。

この口径の望遠鏡としては割と安いのも良いところですね。たまたま中古で丁度いいものが買えたので、光軸を微調整して使っています。

【接眼レンズ①】Acuter 20mm

前に持っていたおもちゃの望遠鏡、Maksy60に付属していたもので、特に変哲のない接眼レンズです。外装はプラスチックでチープですがガラスレンズ(多分2群3枚)でちゃんと見えます。Maksy60は手放してしまいましたが、この焦点距離のアイピースを買い直す理由も無いのでこのアイピースは手元に残してあります。たまに使います。

【接眼レンズ②】賞月観星 SWA原点10mm

見かけ視界70度の広視界アイピースです。見え方は良好で、(他のアイピースより高倍率になるのでいくらかコントラストは下がるものの)はっきり見えます。

難点はアイレリーフが短い(メガネ不可&まつ毛でレンズが汚れる)ことと、対物側のレンズがほぼ焦点面にあってそこについたチリが大変目立つことです。

【接眼レンズ③】賞月観星SWA原点32mm

2インチ径の巨大なアイピースです。缶コーヒーと350ml缶ビールの中間くらいのサイズ。

こちらも見かけ視界70度で、倍率(=対物レンズの焦点距離÷接眼レンズの焦点距離)が低くなるため実視界1.5度を確保出来ます。手持ちの接眼レンズの中で最も視野が広くて天体が導入しやすくなるので、望遠鏡にはいつもこれを付けて置いてあります。

同シリーズ10mmの2つの欠点はこちらにはありません。その代わりデカくて重いのが欠点です。

【接眼レンズ④】SVbony SV191 7.2-21.6mm

評判の良いズームアイピースを買ってみました。うちのアイピースの中では最も新参者です。

アイピースの交換が不要になるズームのメリットは感じられますが、SWA原点10mmなどと同じ焦点距離にして比べると、僅差ですがシャープさに欠けるのは疑いようがありません。一度見え方が気になると気になり続けてしまうのが人間の性、最近は少し出番が減っています。

【カメラレンズ①】Sigma 56mm F1.4 DC DN

さて、ここからは撮るレンズ(ミラーレスカメラに付けるやつ)です。

家族の顔が写ってない作例がほとんど無かった。猫です

SigmaのContemporaryシリーズにラインナップされるこの56mm F1.4は280gとコンパクトながら、良くボケて、コントラスト、解像感とも良好です。ボキャブラリーが貧弱で上手く形容できないのですが、情報量が多いというか、質感を感じられるというか、そんな写真を出してくれます。SonyのAPS-C機に付けて家族を撮るのに最高です。

同シリーズの30mmを以前所有していたのですが、そちらと比べてもワンランク上の写りをしてくれます。

実は購入前にこの56mmをレンタルしたことがあって、その時の写真を見返して「やっぱりあのレンズ欲しいな」と思って買いました。良いレンズです。

【カメラレンズ②】Tamron 17-70mm F2.8

56mm F1.4が一芸に秀でたスペシャリストなら、こちらの17-70mm F2.8は何でも撮れるジェネラリストです。焦点距離レンジが十分で、そこそこ明るくて、手ブレ補正も付いているので多少の動画もイケる。

さらに、広角側の最短撮影距離が短いので、ピントが合わなくてイライラする場面がありません。

Sony純正18-135mm高倍率ズームから買い替えました。ちょっと大きくて重いのですが、このレンズの出番が一番多いです。

【カメラレンズ③】Tamron 18-300mm F3.5-6.3

カメラレンズ①②を先に持っていたので、望遠用に焦点距離の被らないソニー純正70-350mmを買うのが正攻法だったのですが、運動会のような屋外イベントを一本でこなせそうなこちらをあえて買いました。

持ってて安心高倍率ズーム、でも正直あまり出番が多くありません。折角持っているので望遠の画角を使いこなしたいところです。

見るレンズ、撮るレンズ

ここまで、全12本の見るレンズ、撮るレンズを紹介しました。気になるものはあったでしょうか。

カメラレンズも面白いのですが、直接覗き込むレンズはダイレクトにその味を感じられて一層好きです。特に両目で覗き込む双眼鏡は、その光学性能とシチュエーションが上手くハマったときの感動が格別です。

これ以上光学機器があっても使いこなせないと思いつつ、この夏発売の防振双眼鏡、ビクセンAtera II ED H16x50WPが気になっています。防振・ED・高倍率・大口径できっと素晴らしい見え味なんだろうなぁ…。(おわり)


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