大怪獣のあとしまつで、アラタの手にキノコが生えたのは何故か?

映画「大怪獣のあとしまつ」で、ラスト前の八見雲作戦実行時に、アラタの手首にキノコが生えたが、多くの人は、アラタが腐敗ガスに触れたからだと認識していると思う。
つまり、腐敗隆起が爆発して「腐敗ガスが拡散されれば、あたり一面キノコだらけになる」という、ユキノの言説を信じてしまってるわけだが、はたしてそうだろうか?

劇中で体にキノコが生えた人間は3人。
1.全身に高濃度の腐液を浴びた、ユーチューバー 武庫川電気。
2.希望の傷口に上半身を突っ込み、体液と直接触れた、環境大臣 蓮佛小百合
3.そして帯刀アラタである。

ユーチューバーの場合は、おそらく大量の菌糸が含まれる高濃度の腐液に直接触れたため、発症も速く数日で全身にキノコが生えた。
環境大臣の場合は、まだ菌糸が繁殖していない早期に接触したため、キノコが生えるまでに期間を要したと考えられる。
ではアラタの場合はどうか?

先の2人の例から、菌糸に触れたからといって、すぐにキノコが生えるといった即効性があるわけではないと思われる。
そう考えると、思い当たるふしがある。
映画序盤で、アラタが最初の腐敗隆起をつついて腐液を浴びるシーンである。
アラタが菌糸に「感染」したのは、おそらくあの時だ!
劇中の「現場で腐敗ガスを浴びてキノコが生えた」ように見える描写は、ミスリードの可能性が高い。

要するに腐敗ガスを浴びても人体にキノコが生えるなんてことはない。それは人々の疑心暗鬼が生み出した「デマ」なのだ!
たとえあのまま腐敗隆起が爆発したとしても、悪臭以外の被害はなかった。
腐液に含まれる菌糸も、薬剤の使用や、水で薄められ海水の塩分によって死滅すると考えられるので、恐るるに足りない。

ということは、アラタの行為は、人類の手でできたはずの「あとしまつ」を台無しにして、人類から「希望」を奪い、ユキノとも決別して、人類を見捨てて去っていったことになる。
まぁ、それを促したのは人類(雨音正彦)なわけだが。。

政府も「神の光です」などと浮かれてる場合ではない。
復興財源どーすんの!(笑)


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