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手放した先に

結論、

自分を愛することと幸せになることは、やっぱり切っても切り離せない。

近頃、「自尊心」とか「自己肯定感」とかいうワードが頻繁に目に留まる。

社会から「自分を愛せないなんてダメ人間だ」と言われているように感じて、胸が苦しくなる時がある。

だから、無理に自己肯定感を高めようとしたり、前向きなポジティブ人間を装って自分を偽り続けた過去もある。

でも色々悩んだ末に、無理に自分を好きにならなくたっていいし、どうしても許せない部分があったっていいと実感した。

その代わり、「どんな自分も自分だ」と受け止めて、労る心は大事だと気づいた。

そのきっかけは、大失恋。

相性に違和感を抱きながらも、3年間くっついたり離れたりした彼を、ついに手放した。

彼と何度もトライした理由は、

「彼を手放したら、もう二度と私をこんなに愛してくれる人なんて現れない」

と思ったから。彼を失うのが怖かった。

こんなに私のことを愛してくれるんだから、運命の人に決まってる…と2人の未来を信じた。

どんな壁にぶつかっても、何度もトライするべきなんだと自分に言い聞かせた。

振り返ると、彼の人間性や価値観に強く惹かれていたというより、私を誠実に愛してくれるから好きだったのだと思う。

(それもひとつの愛なのか…まだ未熟で分からない)

自分で自分のことを愛せないから、彼からの愛が必要以上に美化されて、離れ難くなってしまったのだ。

本当は、薄々「彼ではない」と気づいていながらも…。

だからと言ってすぐに自分のことを愛せるわけではないので、彼を手放すのは本当に勇気のいることだったし、辛かった。

実際、それで何度も彼の元に戻ってしまった過去もある。

でも、もう二度と彼が前に進むのを邪魔したくないし、次こそは私も成長しなければいけない。

心を鬼にして、連絡は取らないと決めた。

自分で自分を愛せない人が、誰かからの深い愛で満たされると、ただ溺れる。それ無しでは生きていけなくなる

自立した素敵な大人になりたいから、誰かや何かに依存する人生は嫌だ。

まずは、「どんな自分も自分だ」と思えるようになること。

不安な自分も、カッコ悪い自分も「いいじゃん」って開き直って受け止める。変に強がらず、良く見せようとしないこと。

きっと、誰だって弱い部分や恥ずかしい部分を持っているから…見えないだけで。

彼の愛情を失って喪失感に溺れた時は、「私が私を愛してるから」と自分に言い聞かせるようにしている。

すると、不思議と少し心が軽くなるし、「きっと大丈夫」と思えてホッとする。

そうやって成長した先に、自分らしい出会いがあると信じて、少しずつ前に進みたい。

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