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めざせ開運!~京都異界めぐり~後編

京都でご利益が高いと評判の、縁切り・縁結びの「菊野大明神」と心鎮めの「御霊神社」。これらを3時間で巡るコースをご案内 の後編です。

前編では、菊野大明神までの道順・公共交通機関の使い方などをご紹介しました。いよいよ、現地レポです。

2.菊野大明神(河原町二条)

菊野大明神は、法雲寺にあります。HPもあります。詳しくはそちらをご参照くださいませ。

こちらは入口。
門をくぐって左側に本堂、まっすぐ進むと社務所、その奥に大明神を祭る場所があります。
良縁祈願であれば、菊野大明神。
悪縁切りであれば、豊川大明神。
悪縁切りの効果は、「結婚の決まった人は近くを通ってはいけない。破談になる」と言われるほどだそうです(私は初耳)。

平安時代の小野小町伝説の一つに「百日通い」があります。
小野小町が深草中将と「結婚したければ私のもとに百日通ってください」と約束を交わすものの、百日目を前にして深草中将は道中凍死してしまう。その百日通いの際、中将が腰かけた石がご神体だそうです。

私は聖域を写真に収めるのに抵抗があるうえ、場所が場所ですので、写真は入口のみです。すみません。
一歩踏み込むと、なんていうか、
「これは、ガチでは…?」
人の気配は一切なし。市役所のそばなのに、都心なのに、夕方の東山、墓地のそばを通った時の心細さを思い出させます。

実は過日、縁切りで有名な祇園の 【安井金毘羅】にもお参りしていました。縁切り・縁結びの願い札をこんもり張り付けた、「縁切り・縁結び碑」くぐりで有名なところです。
夕方訪れたのですが、外国人観光客等でにぎわっており、写真もパシャパシャ撮られている。
24時間オープン、深夜の参拝もオッケーな、そのあたり非常に「ガチやな」と思わせる神社でしたが、日中は観光スポットの一つでした。

それに比べると、人の気配は一切なし。(むしろ鉢合わせるほうが怖い)
敷地の周囲は背の高いマンションで囲まれて薄暗い。
人が周りに住んでいるのに、その気配がない。
「ああそうだ、嵯峨の【化野念仏寺】と雰囲気が似ているんだ…」
化野(あだしの)は、平安の昔からある京都三大葬送地の一つです。

心細くなりながら、社務所を発見。参拝セットを購入(HP参照)。
そのとき、社務所の方とこんなやり取りがありました。
「1000円の、参拝セットをお願いします」
「お参りは、良縁祈願ですか?悪縁切りですか?」
「ええと、悪縁を切って、良縁を結びたいんですけど」
「…どちらか一つにした方が、効果があると思いますよ…」
「…じゃあ、良縁祈願で」

そう答えると、社務所の方の空気がふ、と軽くなった気がしました。

(ヒィイイ!!!なにこのゲゲゲの鬼太郎でありそうなやりとり!!!)

今思えば、良縁祈願にしてよかった。
悪縁切りって、ほんとうに、相当の覚悟のもと、行わないといけないものなのかもしれない…

参拝セットの入っていた袋

こうして、案内に従って参拝は終了。
2018年7月1日現在、効果のほどはまだわかりません。
でも、菊野大明神に参拝したことで、「やることやったし、なんとかなりそう」な気持ちになれました。
気持ちの整理の一助になった感じです。

ともあれ、本当に怖かった…
ここを訪れる際は、軽い気持ちでは行かない方がいい気がします。

ガクブル震えながら、最後の目的地、御霊神社へ。

3.御霊神社(地下鉄鞍馬口 ゴール)

心鎮めの効果があるという、御霊神社。
実は、御霊神社は2社あります。こちらは御所の北側に位置する「上御霊神社」。もう一つは御所の南側の「下御霊神社」。

菊野大明神からのアクセスは、以下の通り。

菊野大明神→市バス・京都市役所前(北行)→市バス・河原町今出川で乗り換え(西行)→市バス・烏丸今出川 降車→地下鉄・今出川→地下鉄・鞍馬口下車

地下鉄は1駅です。歩いても行けます。

上御霊神社に到着して、心の底からほっとしました。
(神聖な聖域で、守られてる感じする…!)
めっちゃビビってたので、ほんと癒されました。
御所の北という場所柄か、一般の観光客もほとんどいません。まさしく寺社、お参りの場所といったたたずまい。

とはいえ、由来はなかなかおどろおどろしい。
平安京のはじまりとともにある怨霊 崇道天皇をはじめ、数多の恨みを残して死んだ御霊を慰める神社です。
だから、【心鎮め】。
効力の高さがうかがえます…

お参りをして、社務所で心鎮めのお守りを購入。
社務所の方から、「心鎮めのお守りと共に、心を鎮める経文も同封されております。心鎮めにお役立てください」と、六根清浄祓の経文も渡されました。

六根清浄祓って、祝詞?なんですね。言葉が難しい。
だから経文を唱えていると、だんだんと脳がキャパオーバーして、怒りがどっか行ってしまうという効能がありました。
経文を全部読まずとも、モヤっとしたら、「六根清浄」。
何度も繰り返すと、「どっこいしょういち」。

これを繰り返すことで、自然と心が静まりました。
それに、「心鎮めのお守りを持っているんだ」と思うことで、肩の力が抜けました。
モヤモヤをため込むなら、お参りしてみることをお勧めします。
私はだいぶ助けられました。

最後に、おみくじを引いてみると…

大吉!やったね!!

2018年7月1日現在、効果のほどはまだわかりませんが、きっといいこと起こる予感がします^^

もしも 効果が足りない…となったら、京都にはまだまだこうしたお寺があります。おかわり可能。
引き続き、レポはあるのか?
はてさて。

お付き合い、ありがとうございました。




京都生まれの京都育ちの京都在住。まんがを描く人。香道と茶道を勉強中。プロレスは中邑選手推し。