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レストレスレッグス症候群 / むずむず脚症候群って知ってる?

今回は表題の病気について語っていこうと思います。これ、知っていました?

どんな病気なの?

本当にこんな病気あるの? と思った方もいると思いますが、あるんですよ実は。レストレスレッグス症候群、またの名をむずむず足症候群、更にまたの名を下肢静止不能症候群。

こいつがどんな病気かというと。

じっと座ったり横になったりすると、主に脚(人によっては脚だけではなく腰や背中、腕や手に症状が現れる場合もあります。)にむずむずする、ぴりぴりする、かゆみ、痛みなどの強い不快感が現れる症状です。特に夕方から夜間にかけて症状があらわれるケースが多く、睡眠障害の原因にもなりやすい病気です。
引用:医療法人東横会 たわらクリニック

なんで急にこんな病気を紹介するのかといえば、他ならぬ僕がこの「むずむず脚症候群」持ちだからです。更に言ってしまうと、ウチの家族は親父以外全員これ持ち。母方からの遺伝と思われます。

この病気のキモである「不快感」ですが、これが本当に名状し難い。僕が例えるなら、皮膚の下の筋繊維を直接鷲掴みにされるような感覚で、これが波のように来たり引いたりを繰り返します。とにかく気持ちが悪くてじっとしていられない。

症状が出ても外傷とかはっきりとどこが痛いとかはなく、言葉を当てるならば不快感としか言いようがないんですよね。

ていたので、なんとなく共通認識を持つことができましたが、他人とそれを共有することはできませんでしたし、家族の中でも「なんなんだこれは?」という感覚でした。

最近になってこれがちゃんとした名称のある病気だと分かった時には、我が一族はそれはそれは盛り上がったものです。

原因は何か?

実はこの病気、はっきりとした原因も治療法も判明していません。一応有力な説としては、

むずむず脚症候群の原因はまだ明らかにはなっていませんが、有力な説として脳内の神経伝達物質の1つであるドパミンの機能障害や鉄が関与していると言われています。
引用:医療法人東横会 たわらクリニック

とのこと。

鉄分を多く含む食材としては肉や魚等の動物性食品(色の濃いほうが多く含む)や、小松菜やほうれん草、あとは大豆食品も鉄分を多く含みます。

鉄分はタンパク質やビタミンCと一緒に摂取することで吸収率があがると言われているようなので、果物等と合わせるのが良いかもしれません。

ただ、コーヒーや紅茶などに多く含まれる「タンニン」という成分は鉄の吸収の妨げになるとのことです。

レストレスレッグス症候群の症状が出る要因として、カフェインやアルコールの摂取があるので、心配な人はこれらを含む飲料を多量に摂取するのは避けたほうがいいですね。

症状を抑えるには?~実体験から~

続いてはもし症状が出たらの話。長年の経験からお話します。

前提として、出た症状を消すのは恐らく出来ません。出てしまったらひたすら我慢です。基本的に夜に出る症状なので、これに耐えつつ眠りに入ることが重要となります。

ただ、前述の通りこの病気は「じっとしていられないような不快感」が下肢を襲うもの。何の対策もなしに眠りに落ちるのは至難の技です。揉んだり擦れば気は紛れるのですが、それじゃ寝れませんよね。

一番効くのはやっぱりお風呂です。湯船に使ってしっかりと症状の出ている部分を暖めて、揉んでやる。すると大分症状が和らぎます。そのまま身体が冷える前に布団に入って寝てしまいましょう。

あとは湿布やアンメルツヨコヨコ系のスースーするやつですね。この病気持ちの必需品です。これを感覚がなくなるくらいまでしこたま塗り貼りして、そのまま寝ます。より強い刺激で上書きするという荒療治ですが、効果はあります。要は寝られりゃいいんです。

偉そうに解説を始めましたが、僕の知っている策は基本的にこのくらいしかありません。

症状が軽ければ湯船に浸かってすぐ寝る。重ければ、その上にアンメルツと湿布です。

両足に重~い症状が出て本当に立ってられないくらいにヤバイ時は、アンメルツを塗ってから風呂に入り、上がってもう一度アンメルツを塗って、湿布を片足につき6、7枚貼って寝たりもしていましたね。

お父さんお母さんへ

子供が突然夜泣き出して、理由を聞いてもどうにも要領を得ない。

「足がむずむずする」「じんじんする」「痛い」「気持ち悪い」みたいなことを言って、しきりに擦ったりもぞもぞさせているようならこの病気の可能性が高いです。

とにかく寝かせてあげることが一番なので、患部に湿布を貼ってあげて、大変だとは思いますが、できれば寝静まるまで足を擦ったり揉んだりしてあげてください。

小さい頃だと本人もよく分からずただただ不快で寝れずに泣いてしまうかと思います。そんな時、両親の理解があると非常に助かります。僕は母親も同じ病気持ちで本当に助かりました。

病気の認知度がまだまだで症状が人によって様々なので、自覚していないこの病気持ちの人も沢山いるのではないかと思っています。

説明しがたいけどかなり辛いこの病、まだ家族以外での同士に会ったことがないので、何かのきっかけに出会えると嬉しいですね。

知名度よ、上がってくれ!

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