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令和のライフスタイルはフルカスタマイズ!?「オシャレ」を通して気づいたレザーの可能性とオーダーメイドの極意。

こんにちは、Life Plus*編集部です。つくるひとシリーズでは衣食住を彩るイイもの・ことを創り出す人々をご紹介。日々の生活の中でクリエイティビティを発揮する人ってどんなひと?
今回は、オーダーメイドのレザーブラド「Feat」主宰、Youta Yamamotoさんをご紹介します。

Youta Yamamoto

出身:新潟県
現在の職業:オーダーメイドレザーブランド「Feat」主宰 
すきなこと:インテリアなどのおしゃれな空間、衣食住の充実
挑戦したいこと:「Feat」をライフスタイルのプラットフォームにすること

Youtaさんの現在の活動について教えてください。

オーダーメイドのレザーブランド「Feat」をひとりで運営しています。具体的にはヒアリングをもとにデザインと素材を提案、制作までしています。インスタグラムなどのSNSもありますが、ほとんどのオーダーはクチコミや紹介からです。商材がレザーなので利用用途は様々。男女問わず、幅広い年齢層の方にお声がけいただいています。

既製品の中でほしいものを探していて、「素敵だけどなんだかしっくり来ない。。。」ということはありませんか?そういうちょっとしたモヤモヤを解消できるのがオーダーメイドの良さだと思っています。既にあるものに対して何かを付け加えるのではなく、「0→1」で創り上げていくことに対して非常にやりがいと面白さを感じています。

0→1で何かを創り上げていくことはもともと好きだったのですか?

小学生の頃から図画工作の授業が大好きでした。また、授業とは別に家にある段ボールや資材を使って色々なものを思うがままに組み立てたりもしていました。当時は自覚していませんでしたが、私の父が建築士だったのでその影響を受けていたのかもしれません。しかしあくまで創作活動は趣味。高校3年生までは野球部に所属していたので部活漬けの日々を送っていました。

今後の進路を決めなければならないタイミングで私は2つの選択肢を持っていました。1つは「インテリア」を軸に専門学校に進学すること。もう1つは「野球」の推薦枠で4年制の大学に進学することです。野球は小学生の頃からずっとやり続けてきていて、好きという気持ちも、自信もありました。しかしオシャレな空間づくりに携わりたいという気持ちの方が大きかったので専門学校に進むことにしました。

就職を機に上京。高級志向の家具屋で販売員として従事。裏方からマネジメントまでこなすように。

東京に出たいという気持ちが強かったので、上京して高級志向の家具屋に就職しました。専門学校は2年で卒業したので上京したときはまだ20歳でした。

家具屋では販売員として、お客様のニーズにこたえられるようにヒアリングをし、最適と思われる家具を提案していました。家具1つで部屋の雰囲気をガラッと変えることができます。そこが面白いのだけれど、だからこそ納得した買い物をしてほしい。そういった思いから販売に限らず住宅での施工や家具のリペアまで手掛けるようになりました。就職先は大手のチェーン店ではなく少人数でシフトを回していましたが、上司が続々と転職。自分の業務の裁量も責任も増えていきました。徐々に社長の掲げるビジョンと自分の興味関心や考え方とズレを感じるようになり、いつか独立したいとぼんやり考えるようになりました。

そんななか小学校1年生からの幼馴染と会う機会があり、お互いの現状や将来に対する展望について語ったことがありました。その幼馴染は大学進学のタイミングで上京し4年制の大学を卒業したところでした。進学先は違えど、彼も私と同様にインテリアや空間デザインの領域で「いつかは独立したい」という意志を持っており、一緒に事業をしよう、という話になりました。

見よう見まねでまずは好きなことから。ファッションブランド「4.」を立ち上げ、革の可能性に気付く。

友人とは元々デザイン会社を立ち上げようとしていたのですが、20前半の若者にはコネもなければ経験もない。すぐに頭打ち食らうことは目に見えており、それを打開するための施策もなく、違う路線で何かできないか模索するようになりました。そこで着目したのが「ファッション」。幼馴染も私も無類のファッション好きだったのです。

ブランドのジャンルはストリート系で、スケートボードを楽しむ人が着こなせるようなデザインと機能性を持ち合わせた商品を展開していました。最初はTシャツのような簡単なものでスモールスタートし、徐々に品数を拡大していきました。

ブランドのディレクターとして素材を調達、研究するなかで「革」との出会いがありました。あくまで立ち上げたブランドはトータルファッションを提案していたので、革製品ばかりに特化していたわけではありませんでした。しかし、革を知れば知るほど、私はその奥深さに魅せられていきました。ついには革製品の売り上げが洋服の売り上げを上回るようなことも起こるようになり、革の可能性を追究したくなった私は幼馴染の理解を得た上で、ファッションブランドのディレクターを降り、レザーブランド設立への道を歩むことにしました。

革を扱うことでたどり着いた、「カスタマイズできること」はすなわち「生活満足度向上」につながるという考え方

革製品の寿命は基本的には長いです。長く使うことで新品の時とは違った良さが滲み出てきます。だからこそ、持つ人自身が考えるベストなものを持ってほしい。そういう思いからオーダーメイドを始めました。

オーダーメイドという特性上、ダイレクトにお客さまからのフィードバックを受けます。
今までに頂いた様々な感想や喜びの声を踏まえ、革製品1つを作り上げるのに必要ないくつもの要素をカスタマイズし「自分ごと」に落とし込むプロセスは、得られるアウトプットへの満足度を高めるのではないか、と考えるようになりました。

少し話が飛びますが、今の日本では生活に対する満足度が非常に低いと言われています。それを初めて知ったとき、1度きりの人生なのに日々の生活に対して満足できていない人が多い日本社会に危惧の念を抱きました。
自分が何かをすることで社会によい影響を与えることはできないのか。考え抜いた末に、「カスタマイズ」というプロセスを通して人の生活の基盤である「衣、食、住」そして「行(旅行、移動、行動)」の満足度を引き上げたい、そして「Feat」は誰かの「衣」の豊かさを実現できるようなブランドに育てていきたいと思うようになりました。

革製品を通してオーダーメイドで得られる喜びを提供する。
ゆくゆくは「衣、食、住、行」を主体的に選び、アレンジし、具現化できるような環境を創りたい。

「Feat」はまだ若いブランドで、ディレクターとして常に手探り状態です。手ごたえを得られることもあれば、不安で押しつぶされそうになることもあります。しかし、オーダーメイドの極意を常に考えながら真剣に1人1人のお客様と向き合うことでブランドはきっと育ちます。そしてその成長が結果的に「衣」の豊かさに繋がると信じているので、あきらめずに今日まで挑戦し続けることができています。

今後しばらくはオーダーメイドのレザーブランドのディレクターとして、より多くの人に「衣」の豊かさを届けていきたいです。

そしてゆくゆくは「Feat」で得た知見を活かし、「衣、食、住、行」すべての要素で、人それぞれの豊かさが実現ができるような環境づくりにつなげていきたいと思っています。

↓↓「Feat」のInstagramはここからチェック!↓↓

https://instagram.com/yot.leather?igshid=1vqwsa1q1179c

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